おしゃれな一台

愛車のMINIがまた壊れた。
今回は、ハンドルバーに取り付いたウインカーレバーとワイパーレバーが連動で壊れるという、オモチロいけどコマッタちゃんな事態に遭遇して、この顛末と、なぜMINIにいまだに乗ってるかをウダウダと記してやろうと目論んだのだが、敬愛するオ〜君のブログに、これは偶然だけど、彼の車の自損事故の顛末が掲載されているコトに気づいてしまったのだった・・。
拝読致しまするに、どうも内容があまりに似通うのである。ボクが書こうとしてるコトと。
その記述の中にある彼の車に対する感じ方やら考え方が一致していて、たぶんに文体は違えど、よ〜〜〜く似た内容になっちまうのであった。
さて、そうなると・・ なにやら二番煎じめいて、両者のブログを読んでおられる方は、きっと・・ 
「あ、マネてやんの」
てなコトになっちまうのでハタイロが悪いのだった。
そこで、車の話はやめ、自転車の話を今回はする。
シャネルが自転車を作った。

シャネルといえば、No.5の香水であまりに高名な、あのおフランスのシャネルだ。
そこから自転車が出た。
08年春夏コレクションの一つとしてだ。
お値段はといえば、1万3595ドルだそうだから・・ 日本円で155万円くらいだ。
ほ、ほ〜〜。
や、安いじゃ〜〜ん。
変速機は8段だ。
CHANELのロゴが入ったキルティング・レザーがエレガントなアクセントになっていて、道行く人は必ずや振り返るであろう、モードにしてシックなバイシクルだ・・ わい。
Tシャツに短パン。半ケツ出したジーンズにセーターの重ね着・・ な〜〜んて感じでは、これにはダンコ乗れないバイシクルだ・・ わい。
後5分しかない・・ 全速でペダルを廻すのや〜〜・・ てなシチュエーションもダンコお似合いにならんバイシクルだ。
高雅に、ゆったり、クラシカルなエレガンスを崩すコトなく、品格と品位を保って乗らねばならないバイシクルだ。
いや、あのね、おちょくっとるんでナイよ。
スローライフでイイじゃんって・・ いってるワケでもない。
ただひとえに、これはカッコいいなぁ、と申しております。
むろん、ボクは乗れない。
これに乗れてマッチする人物を、ボクの周辺にまさぐってみても、該当者はない。
シャネルが出すのであるから、これは女性が乗るを想定しているのだと思い、範囲を女性に絞ってみるのだけど、やはり・・ スマンけどいない。
100万オーバーの自転車は、たとえばベンツも出してるし、フェラーリにも、これはロードレーサータイプだけどあるし、それらにマッチする人はかなりいる。
超フント〜して購入したなら、ボクだって、似合っちゃう。
んだども、シャネルの自転車はにわねっすよ・・。おら、こっぱずかしい〜っす〜。いぐねイグね〜、とはナンボも云えんす〜。
なんでかって、この自転車はあきらかに人を選別してますわな。
人というか、暗にですけど・・ 一種の"身分"をば選んでるようなトコロがありますね。
そこがイイのですよ。
生きているというコトは時間を消費していると同義ですけど、一日24時間を優雅に、のびやかに、ほのぼのと、ゆったりと、つつがなく、過ごしてる方にのみ、この自転車はとっても似合うって思えますね。
そんな感じの時間を消費出来てる人って・・ そうはいないでしょ。
有閑でもスノッブでもなく、経済性においても精神性においてもゆとりある人。
そういった方がこれに乗ると、カッコいいですね。
羨望します。
憧れちゃいます。
ただ一方でね、たとえば、日本の過疎の村(いくらでもある)に、これを持ち込んで、お百姓のおばさんにプレゼントしたらどうか・・ しら。
メチャ、似合いますぜ。
そう、思いませんか?
この場合、"身分"的なものではなくって、シャネルのエレガンスさと日本の農村風景とがうまくからまって、いい滋味が出るように・・ 思えるワケですわ。
そう、思えませんか?