スケール違い

常々にこのブログでは月に関しての記述を行なっているので、時には… 太陽を取り上げよう(笑)。
日常、まったく、ツユとも感じないけれども、太陽はでっかい。
ボクは地球と月の距離38万キロに驚異をおぼえているものだけど、太陽の直径は139万2千キロメートルだ。
単純にいえば、地球から火星の距離に近しい。
それが直径… というのだから… でっかいわ。
しかもブリキの丸板じゃ〜ない。その直径でもって球体なんだから途方もない。
驚異をおぼえる以前に、でか過ぎてピンと来ないのだ。
数字の上では理解は出来ても、そも火星と地球の距離を身体が知覚しないから、さっぱりピンとこないのだ。
そのでっかいのが秒単位でもって核融合の爆発を繰り返しているんだから、ほんと、アゼンとして口がぽっかり開いちゃったままなのだ。
でも、さらなる宇宙に眼を向けると、その太陽の1千万倍の大きさの、太陽みたいな星があるというんだから… なんかもう、うなだれてしまうワケなのだ。
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写真はワンダーフェスティバルでお披露目となる新作の一部。
「S-IC 建造中」というタイトルをつけている。
これと「アポロ12号-サターンロケット」と「スカイラブ1」を1つのセットにしてる。
だから、3つの作品が味わえるという新作だ。
なかなかお得だ(苦笑)。
スケールはHO。
より正しくは、1/116くらいで、前作の「移送発射台」と同じだ。
いっとき、HO-1/87-とも表記していたけど、採寸し直した…。
たぶん、それはあんまり問題じゃない。
「移動発射台」を組み上げると、87であろうと116であろうと、数値の詳細は失せて、見上げるような(むろん、これはしゃがみ込んでの話だけど)デカさを味わえる。
写真の「S-IC 建造中」は見上げるようなモノではないけれども、それなりに大きなものだ。ディスプレー用に作った台座の幅は45センチ。
例によって、サターン第1段のこのカタチは、初のキット化であろうと思う。
建造中というか、移動中というか、そういったカタチでの第1段(S-IC)だ。
部分を作ることで、あらためてサターンロケットの大きさを味わってみようという魂胆もある。
いまだ、このサターンの第1段めを越える大きさのロケットを人類は作っていない。
こんなデッカイのが轟音を響かせて飛び上がるんだから、やはり、すごい。
でもな〜… 太陽の大きさを思うとね〜… 宇宙ってほんとに遠くて広くって… アポロ・サターンも実に小さなものと化すのだよね〜。
その昔(1986年だ)、フィリピンの独裁者だったマルコス政権がクーデターで倒壊するさい、テレビ映像の中にボクは不思議なものを見た。
大統領府のバルコニーだったよう記憶するけど、マルコス氏が国民に向けて、「オレを指示しろ」みたいな嘆願をしてるんだけど、その背後に何やら大きなモノがある。
マルコス氏の顔よりもデカイ顔が背後にあって、マルコス氏のそれを1とすると、背後のは2.5倍くらい大きくて、それがマルコス氏の右側と左側に見えてるんだ。
やがて、それがイメルダ夫人の頭とわかって…、
「なんちゅ〜デッカイ顔や〜!」
と、衝撃というか、笑撃な、そのスケール違いに思わず吹き出してしまったのだけどもさ。