やはり月は遠のいた

オバマ政権が誕生して、「ひょっとしたら中止させられるかも」と危惧してたんだけど、あんのじょう、そうなっちゃったね…。
有人探査は打ち切りだ。
NASAの予算は今後の5年で5312億円だけという厳しいものだ。
アポロ計画では12兆円が費やされたんだけど、70年代の、スカイラブ計画でさえ8000億(当時)の予算がついてたんだかから…、5年で6000億に満たないというのは、こりゃ厳しい。
前にも記したけど、ほんとにまた… 月は遠のいてしまった。
つまらないよね〜、経済に縛られた人類って。
「チェンジ」のあの掛け声で、ボクはオバマさんにやや期待しているところもあるのだけど、今回の予算教書はいただけない。
それを思うと、やはりケネディの大胆さが際立ってくる。あの時代がゆえに出来た豪胆であったかもしれないけれど、顧みつつ今を思うと、なにやら風船がしぼんでいくような残念さに囚われちゃう。
オバマさんには、あの涼しげな眼でもって、凛とした声で、
「2020年までに火星にいこうじゃないか。そのためにどれっくらいお金が要るか判らんが、ひとつヤッたろ〜やないか! 財政難で出来ないんじゃない。やる気があるかどうかだ!」
くらいな蛮勇をふるってもらいたかった、な。
今日は居待月(いまちづき)。ちょっと右側がかけた月。
徐々にかけていって14日のバレンタイン・デーは、月はみえない。
だから、どなたか、14日には、金色の包みにくるまれた月の形のチョコレートをくれないか。
その金色でもってボクはまた月の夢をみようと思う。