宇宙の綺麗なカタチ

ニュートリノが光よりも速く飛んでるのか、そうでないのか… 見解がまったく反対の論文が出てきましたね。
イイことです。
どちらに転ぼうと、ワクワクさせられますな、こういうのは。
ボクの感想は、「越えて欲しくないな〜」なのだし、それは基本として例のアインシュタインの、
「理論として数式としてカタチとして宇宙は美しいものであるはずだ」
の閃光のような言葉が念頭にあるゆえに、デス。
もちろんに、ニュートリノが"超高速"であるがホントに確定してしまえば、それはそれで、ソレをキチリと解説して納得させられる式が「美しいカタチ」でまた提示されるとは思うのですけども…。


1969年の11月14日。
今から42年前の11月。
アポロ12号が月に飛び立ちましたよ。
コンラッドビーン。ゴードン。
当時の宇宙飛行士たちの中で、特筆に価する最高のトリオです。
月から帰還後に画家になったアラン・ビーンが今もなおコンラッド船長ほかを描き続けているコトからも判る通りに、その友愛っぷりはダントツでピカイチです。
そこにボクは"美しさ"をみます。
掲載の絵は2008年のアラン・ビーン作品。
コンラッド船長と自身を描いてますね。
イイですね〜。
このホンモノをボクは観たコトはないけども、とてもイイ絵です。
コンラッドは海軍出身でたしか工学博士だかなんだけども、左手に刺青してたり、月滞在中は、「キャ〜キャ〜ギャ〜ギャ〜」な大騒ぎなオシャベリで、一見は"アホ"に見せます。
が、そうでない。
アポロ11号に次ぐ大規模プロジェクトの第2弾の船長です。
質実なゴードンも物静かなビーンも、きっと、この躁状態を演じられるコンラッドに惚れたんでしょうね。



打ち上げ当日の朝食の様子。
コンラッドの左腕に刺青があるのが判りますけども、こうやって早朝にデカイお肉を食べるのが、当時のNASAの慣例ですので悪しからず。
イイですな〜。
カロリー計算だのクソっくらえです(笑)。
で、彼らがそうやってステーキとエッグとコーンとコーヒーとオレンジジュースとパンを口にしてる間も、管制室はご覧のとおり。

大勢が発射のためのプロセスを進行中です。
この2枚の写真を眺めるだけでもアポロ計画の規模がどのようなものであったかが、しのばれますね。
ヒーローは3人なれども、その背景には大掛かりな装置と大勢がいるというワケです。

地球に戻った直後の写真。
MQF(移動隔離室)にいる3人。
右にいるアラン・ビーンは額に絆創膏を貼ってます。
この顛末は、TVドラマ「FROM THE EARTH TO THE MOON」の第7話で、何があったか… 確認してください。もう1cm、あたりどころか悪ければ失明の危険性があった負傷です。
来月末にはクリスマスですね。
コンラッド船長のメモリアルとしてNASAには木が植えられてますが、毎年、クリスマスになると、この木は満艦飾に電装されて賑やかなコトになるそうです。
他の飛行士達のメモリアル・ウッドをはるかに凌駕してビッカピカ。
コンラッドがバイクの事故でなくなったのが1999年。
以後、毎年、アラン・ビーンがやってきて飾るそうです。
いいですね、この友情が。
綺麗です。