ケプラー22b

壮絶に遠い遠い遠い… 位置ながらも、我れらが地球に極めて似通う環境の"惑星"を発見したというニュースは、ボクのような厭世気分が皮膚にも肉にも浸透しちゃってる中年には、けっこ〜、しみる。
600光年の彼方に惑星を見いだしたというのもスゲ〜けども、そのケプラー22bはNASA発表によれば、推定で摂氏22度。我らが太陽よりやや小さくって、やや温度の低い恒星(いわゆる太陽だよ)に沿って290日で公転しているらしい… というのだから、すごいじゃんか。
科学というのはスンゲ〜な〜〜な2重な驚きと共に、なんだかやっと、地球に似通う環境の星がホンマに見つかったというのが、嬉しいでないの。
1年が290日というコトは、単純にいえば1日は19時間くらいなもんだろうから、8時間寝るを前提にすれば、起きてる時間は11時間だ。
悪くないぞ。
1日8時間の労働は、ケプラー22bでは苦役になるんだからな。
せいぜい、4時間でエエやんか… なのだ。
きっと、この公転に見合う仕事の速度というのも決まってくるだろうし。
起きてる合間にゴハン食べたり本読んだり映画みたりデートしたりセックスしたりなのがボクらの基本形で、もちろん、セックスには相手がいるし、その相手がな〜〜かなかイナイというのが、モンダイではあるんだけども、その相手不在はここではおいといて… よろしいじゃござんせんか、ケプラー22bの19時間。
遠すぎるけども、かつての… 英国から脱出して新天地を求めた方々が合衆国を作った時のような昂揚をおぼえるね、ボクは。
英国から家族総出で出てった方々は、失望のどん底であったゆえの逃避行動だったワケだけど、なんだか、今ね… 似通うブル〜〜で、それも暗い色調な昨今の諸々をマノアタリにすると、これはあくまでも精神がバランスを取ろうとしての空想とは判っているんだけども、600光年向こうにこの地球に極めて似通った環境がある! というのはグッドなニュースだ。
600光年向こうの未知の惑星くらいにしか既に希望を見いだせないという… なんともなさけない次第なのだけども、それっくらい、ボクはきっと、この地表のアレコレに失望をしているんだろうね。
もっとも… 600光年先の惑星ケプラー22bに住民がいて、そこに住まうYさんも… ひょっとしてアレコレ失望して、遠方はるか600光年のコッチに何ぞ期待してるかも知れないのだけど。
午後に出石の「アンテナ」でコーヒー。
M嬢にそんな宇宙話を少しこぼし、夕刻、車で岡大前の「春ごろ」へ。
そこでボンゴレを食べつつ、あさっての件と来年の打ち合わせ。
ボンゴレを口にしたのは1年ぶりかな…?
美味かったので元気が出た。
ケプラー22bはもう忘れ、でっかいプリン1つとスプーンを2つオーダー。
「10数年ぶりの月食。お天気心配だな〜」
顔半分を曇らせつつM嬢はプリン半分、ペロリンだ。


Image credit: NASA/Ames/JPL-Caltech