ダンス・イズ・オーバー

月末になって、新年会的なパーティが続いてる。
木曜の小さな集いを皮切りに、金、土、日。
4夜連続。

ワ〜ワ〜キャ〜な狂騒に浸るのは実に楽しい。
集合時間に1人2人3人と徐々に仲間が参集して、
「よ〜よ〜」
「や〜や〜」
声をかけあいコートを脱いで着座するのを眺めるのも、いい。
たぶんボクは、そうやって人が集う、いわばスタートの時間が一番に好きなのかもしれない。
やって来た仲間の個々を眺めていると、頼もしく、好もしく、水平線の向こうまで見通せるかとも思える親和が広がっていく感覚を常におぼえる。
清浄で無垢な、"愛情"としか、今のところ表現出来ない淡い情感が湧いて、ボクはこのスタート時にお金で買えない性質の嬉しさを感じ、裕福になる。
それから乾杯。
箸が動き、取り皿が廻り、声が飛び、笑いが駆けて…。
気づくと時間が経ち、次いで2次会に3次会。
これを4晩。
さすがに… 飲み過ぎなのだった。
3日めの日曜の夜中。ヨタヨタたどりついた某BARではついに呑めなくなっている。
よって、茶をすする。
このBARのママはボクが飲みの席では呆けてしゃべり続け、呑みはしてもアンガイと食べないという悪しき癖を熟知しているから、熱い茶をすすって、
「ふ〜っ」
てな吐息をもらした頃合いに、一品、添えてくれる。
こちらからオーダー要望したのではなく、ソヨッとした微風みたいに、一品が置かれる。
今回は、お雑煮。
淡い味付けと熱さが気持ちよく、体内の酔っぱらい度数と空腹度数の折れ線グラフが片方が低下し片方が急伸していくような、ペケとマルが伸縮してクロスオーバーしていく感覚が有り有りあって、揺れたコンパスの針が落ち着きだしたみたいな感じがしてくる。
数年前ならばこんなコトはなく、3夜だろうが4夜だろうが、朝まで呑んでキャッホ〜は平気だったとも思えるのだけども、仕方ない。
もはや、若くはない。
それで茶をもういっぱい。
「まだ1月ですな〜」
と、急に思い出したりする。
「今年の1月はなんだか長く感じるなぁ」
得したような気にもなった。
そんな損得とは無関係に時間は経っていく。明日が過ぎれば… もう、1年の12分の1が経過するワケだ。
浮かれの昂揚の熱がやや褪める今日はブルー・マンデー。
ふ〜〜〜む。