早朝にガッツリ

たとえば六畳くらいな部屋に置くと、それは割合として大きなモノなんだけど、いざミュージアムのような大きな空間に運び入れると… それは随分に小さくなる。
いま、作業をしているモノがまさにそれだ。
今月末までに、これを造り上げ、ミュージアムに運ばなきゃいけない。
月末までにという、この締め切りに追い立てられる感覚をボクは、ちょっと楽しんだり、ちょっと苦痛に思ったりする。
その月末にはジャズフェスもあるんで… 自ずと、打ち合わせやら諸々な書類書きやらやらがあって、けっこう、これに時間を喰われる。
今週末には犬島に芝居を観に行ったりもする…。
時間は当然に圧縮をされ、それで、天秤が傾斜してバランスが悪い… と思える感触が募ったりする。
手持ちの時間は、これは誰でも限られてはいるのだけども、ともあれ諸々な両立めざして邁進しなきゃいけないワケなので、当然に時間をヤリクリしなくっちゃいけない。
大きそうで小さく、小さそうで大きなこのモノのために、それでここヒトツキあまりは、チョイと生活の時間を変えている。
1つのリズムとして、ボクは真夜中の方が作業が進むタチなので… 夕食を9時頃にとると、11時頃にはベッドに入る。
で、2時頃に起き出して、作業しちゃう。
切ったり貼ったり、折ったり折り返したり。
紙工作にいそしむ。
iTunesで落語を聴いたりしつつ、それで時にエヘヘと笑いつつ、手は工作にいそしむ。
朝の6時頃には、グラスに氷を入れてアルコールも呑む。
アルコールで口を湿らせつつの作業は、けっこうな愉悦なのだ…。
でもって、朝の8時頃に作業はやめる。
朝食だ。
お腹はすいてる。
食欲大いに有り。
とはいえ、手の込んだものを作る気力はない。"つくる"という行為を一晩中やってるワケだから、そこにさらにベクトルの違うモノ造りは、ちょっとシンドイのだ。
なので、チャチャッと、簡単に、時間をかけず、しかも、手を汚さないですむ調理法はないかと… アレコレ試行した。

数ヶ月前、レンジでチンしちゃうだけでかなり美味しくいただけるラーメンがあるコトを知っていらい、
「レンジでチンしちゃうのも悪か〜ね〜な」
との感想を持っているから、色々試してるワケなのだ。
というワケで、早朝にガッツリ食べちゃうレシピ。
常識を逸脱した高カロリー。

前々夜あたりで夕飯に用いたハンバーグの残りもの。
タマゴ2ケ。
バナナ半分。
前夜の食材だった茹でたインゲンの残り。
ハム1枚。
これらをレンジ調理具に入れちゃって、スプーン一杯のお水をくわえ、適当(!)に香辛料を大量にふる。
タマゴの黄身は爪楊枝でプツプツ穴をあけておく。そうしないとレンジの中で大爆発しちゃうからね。
以上でおしまい。
レンジ600wで1分40秒くらい。

同時にパンをオーブンで焼く。
パンには、マーガリンと"塗るチーズ"、今回はマヨネーズとケチャップ。


メチャでしょ。
出来上がり。
手は汚さず、包丁も使わず、使うのは割り箸のみ。
調理時間は全部で5分とかからない。
作業室からキッチンへの往復もこれに含まれる。
で、いただく。
お腹がすいてるから実にもう旨い。
されど高カロリー。

食べたら、寝る。
午後の2時頃に起き出し、夕飯頃まで作業。
1日に2度寝てるワケ、ね。
ちなみに… モニターに映ってるのは黒澤明の映画「天国と地獄」。