油すましにニット帽

20年ほど前、まだ日東という模型会社があった頃にその子会社としてアームストロングというブランドが立ち上がって、その製品の第1号だったか2号だったがが、ハードソフトビニール製の「油すまし」だった。
大映映画『妖怪百物語』に材をとり、版権も取得しての製品化。


組立模型ではなく、完成品としての製品。
背の高さはおよそ30センチ強。
基本スケッチは水木しげるだったと思う。
なかなか良いデザインと作りで、当時で3800円くらいの売価だったと思うのだけど、2体、今も持っている。
1体は、そのアームストロングの社長からギフトされたように思うけど、ちょっとこの辺りは記憶が薄い。
日東もアームストロングも今はない。
「油すまし」の実体は未だに良く知らないけれども、なんだか悪な妖怪ではない感じが好きで、今も部屋の隅に鎮座する。
たしか映画の中でも、悪しきモノとしてじゃなく、良い側にいる妖怪として出ていたように思う。
時に… 小沢一郎に似てるなと思うコトもあるけれど、小沢はオザワ、アブラスマシは油すまし。マーガリンとバター以上に違うもんだ。
で、この2体…。
今は冬。
とりわけ、この頃、とても寒い。
頭髪なき「油すまし」とて寒かろう。
なので、チョイと…


帽子をば、作ってもらって被せてあげた。
毛糸で。
一昔前のアップルのレインボウ・カラーで。
これで… ちょっくらヌクかろう。