2001年チョコっとトンカツの旅

ちょっと数日前まで… ちょっくら風邪をひいたのを口実に、日々の仕事をサッサと適度なトコロで打ち切って、お布団に潜り込んじゃう… というのをヤッてた。
症状が軽度ゆえ、パブロンのんでニタリ笑ってれば治まる程度とは判っていたんだけど、あくまでも… 口実に風邪を持ち出し、白昼からお布団に潜り込んで、も一度ニッタリ笑ってた。
これを行使するのはアンガイ少ないけど、風邪をひいたんだからね、昼間からオフトンにくるまって横たわってもイイのだ。
機会あらばと思ってた本を集中的に読むチャンスなのだ……。
不思議な符合というか、たまさか、ニュースで、イカの飛行が初撮影された旨がのっかって、
イカというのは飛ぶんだな!」
ビックリしてた。
北海道のどっかの大学が、世界ではじめて、イカの空中飛行の様子を写真撮影したんだ。
集団で飛んでる。
飛距離は30mくらいらしいけど、群れなして、ともあれ大気中をイカが飛んでるワケだ。
海からただ飛び上がったというのではなく、あくまでも、"飛行"なのだ。
意志として大気中に出て、飛んでるワケなのだ。
ヒレやら腕を平坦に広げて翼状にし、体内の水を噴射して推進力を得ていたというから、まるでジェット機じゃないか…。
なんで、そんな"飛行"をしてるんだかは判らんけれど、とにかくイカは飛べるんだ。
イカといえば、ついこの前の深海の大王イカのテレビだ…。
で、ボクはこの大王イカが登場するアーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」を思い出してた。
それを追い打つようなイカの飛行のニュースだったから、なんだか頭の中でクラークの本が何冊も浮いてきてたんだ。
なので、風邪を口実に… そのクラークの本を何冊か寝間に持ち込んじゃったのだ。
いささか、彼の作品にはクエスチョンが浮くコトがあって、それを、こたびの風邪ひきを口実にオフトンの中で、解消しようというワケだったのだ。
読んだのは、映画「2001年宇宙の旅」以後の彼の作品たち。
結論をいえば、グッタリというか… ガッカリというか… 解消は氷雨めく確定になっちゃった…。
何年も前にいだいた、「あれ? えっ?」な感じをよりハッキリクッキリに身に沁ませたという次第なのだった…。
わけても晩年作「3001年 終局への旅」のつまらさだ。
このあたりの詳細は、また別記するつもりだけど、結局、彼は、1968年の映画「2001年宇宙の旅」の公開以後は、この映画の解説に明け暮れた半生だったんだな… というションボリな感じと、それ以後のイマジネーションの飛距離があまりに短いコトへの愕然とをボクはない交ぜにさせられて、大好きな作家ゆえに、オフトンの中で、
「ハ〜〜〜」
な吐息を幾度もついたのだった。
なので、風邪っぽいのが遠のいた一昨日だかに、2年ぶりだか3年ぶりだかで、映画「2001年宇宙の旅」を再見したんだけど、映画という"表現の奥行き"に、クラークさんは、負けてしまったんだなと感じいったのだ。
キューブリックと共に元となるアラスジを書いたんだから、以後、"作品のモチーフ"をどのように扱おうと… それはクラークさんの勝手ながら… 撮影後数年を費やしてフイルムを編集した『映像の作家』キューブリックと、『文章の作家』たるクラークとは、あまりに違うものなんだな〜、な深い亀裂を、ボクは濃く濃く意識させられたワケなのだった。
映像(サウンドも含め)は、それを観た者の中で固有に像が結ばれていくもんだ。だから、解釈は自在なんだ。
一方で文章(小説)というのは、紙の上でいっさいが定着してるもんだ。なので、読み手はあくまでも字面(じずら)を越える何かを念頭に飛翔できない…。、
この違いはメチャに大きい。
そのコトをたぶん、クラークさんは見誤った。
と、思うし、彼が脚本にまで濃く参加したP・ハイアムズ監督「2010年…」での、モノリスからの発信が文章(英語)という辺りから、「そりゃないでしょ〜」な感触を抱かされたものの… 、「3001年 終局への旅」でのコンピューター・ウイルスでのモノリスとの対峙は… もう… なんともはや、
「頼むからやめてくれ〜! あなたはもう映画の呪縛から離れてチョ〜ダイ」
な、結論なのだ。

2月13日。バレンタイン・デーの前日の高島屋(岡山店デス)の食料品売り場。
大勢の女性がチョコレートを買い求めていらっしゃってた。
別に… 自分用のチョコを買いにそこに出向いたんじゃないけども、ちょっと次いであって食料品売り場を見学したんだ。
ここに出向くたびにボクはゴディバの8000円やら10000円のチョコの存在に興味を抱くけど… ムロン、買えない。
ムロン、誰も、贈っちゃくれない。
13日のこの日のゴディバの売り場では、すでに8000円以上のモノは売り切れになってた。
「誰が買い、誰がそれを贈られるんだろ?」
な、下世話を想起しつつ、ゴディバの一粒600円くらいな"バラ売り"のチョコに、ボクは興をひかれる。
ムロン、買わないし、ムロン、買えない。
一粒に500円だか600円という、その額面に怖じ気づく。
ゴディバのショーケースを見るたび、ボクは決まって、映画「アマデウス」を思い出す。
前半頃、モーツアルトの新妻が、パーティの準備だかサリエリの部屋だかで、一粒、盗み喰いするシーンがあるじゃござんせんか。
ネ、白くって丸いベースに1点、濃茶色が入った…。
たしか、劇中では、サリエリがそれを「ヴィーナスの乳首」と云ってたような。
それって、なんだか1000円くらいはするんだろな〜、とボクは勝手に思い決めてるんだけども…… さてさて、ボクが口にしたいのは、この日は… 実は…
トンカツなのだ。
それもカタチとしてお弁当でなくっちゃいけない。
岡山駅のユアーズの真横の「新宿サボテン」のロースカツ弁当。
900円でお釣りアリの逸品。
高島屋はあくまでも、次いで。
目的はコチャラにあり、なのだ。
風邪が遠ざかって、食欲がなぜか、ブタ肉に集中しちゃってる今日この頃。
ついこの前、高屋(岡山某所の地名)のマルナカ(スーパーね)で買った『三元豚カツ弁当』(480円)があまりに美味しくて、
「こんなのを480円で出していいのか!?」
な、ビックリを味わっていらい、頭の中でトンカツが飛んでるのだ…。
三元豚を知らない方はコチラを参照されたし。
今は、こんなのもあるんだね〜。
実はボクはまったく知らんかった…。
「新宿さぼてん」のトンカツはかねてより評価が高くって、呑み仲間の複数が、
「うまい、うまい」
と、云ってたから、わざわざに買いに出向いたんだ。

トンカツ弁当といえば、OJF(おかやまジャズフェスティバル)のスタッフ弁当として使った奉還町の「白馬」のそれが秀逸とボクは思ってるけども、さぼてんのも… なるほど、たしかに旨いや。
でも、ボクの感覚としては、これは高額だな。
600円くらいなのも、あってイイな。
でも、なんで、さぼてんという名なんだろ?