Gerontology

最近になって気がつかされたんだけど、ボクはどうも、ヒジョ〜〜〜に老けて見えるようなのだ。
酒の場でなんどか年齢が話題になったさいにも、ボクは高齢(ま〜ジッサイそうなんだけど)に見られて実年齢より10歳くらい老けちゃったトシを云われたりしてたんだけど、いっこうに頓着しなかった。
なんせお酒の場。ハナシ半分という所で聴いてなきゃいかん。

けども、先月の豊島行きで、現地を案内してくれた方と昼ゴハン食べつつ歓談のさい、ふと彼から、「あなたはお幾つ?」と問われ、応えたら、
「あら〜! 俺と一緒じゃないか。あなたは… 損なタイプだね〜!」
そう、返されて… 小さな渦巻きみたいな衝動をおぼえたんだった。
で後日に、同行者が撮影したボクと彼が映ってる写真を見るに… なるほど、合点がいって、さらに渦は大きくなって鳴門の大渦巻きめく、自身の自信をば呑み込むような不穏な按配を呈してくれるのだった。
会食の場にて、即座に同行者が反応し、
「ぁ、でも、しゃべるコトはすご〜く若いんです〜〜」
と、彼女なりのファローをしたつもりの一声を思い出しもした。
思い出した途端、フォローになってないのに気がついた。あちゃちゃ。(笑)



ついこの前のOJFイベントの写真がホームページのギャラリー欄に何枚も掲載されて、そこに複数枚、自分が映ってるんだけど… 嗚呼、やはりね。
年老いて見えますな〜。
遠目な写真はまだしも、接近するとイカン。
加えて髪も薄いもんだから余計。
ツ〜ショット写真。右のSさんはボクよりズ〜ッと年上だよん。だのに……。


これはイケナイ。
ナルシストじゃないし、ヒトサマを気にする方じゃないけんど、実年齢より老的に見えちゃうのは、よろしくないな〜、と… その反動反撥として、せめて文体は若気に創ろうと発奮させられる。

写真は怖いな〜とも思うけど、写真が嫌いなワケじゃない。
映されると無自覚に悦ぶ方だけど、写真にはオールドマンとして刻印されてるワケだから、それはきっと写真機がおかしいのだろう。きっと1種の悪意が働くのであろう。
御身の尊厳を損なわぬよう、そう思って昨今は過ごすよう、してる。


その昔、お江戸の時代、鈴木春重なる絵師は、周辺に多々、高名なる方々(たとえば平賀源内とか)がいて、その中にあって自分があまにりヒノメを見ないので… のち、名を偉そうな司馬江漢にあらため、自身に注目を寄せたいがために年齢を偽って高くし、さらには自身の死亡を告知して隠れてみたりして、懸命に自己宣伝に努めたという… アホなことを繰り返した挙げ句に結局はその程度の人でしかないという当時の人にとっての反応を買って失意とイラダチの中に没した人なのだけど… その効果ははるか後の昭和になって、歴史をつむぐ先生方を困惑させ、今もって、ある本とある本では彼の年齢がまったく違ってるという混乱を招く元凶として"後世に名を残して"るんだけど、ボクはそんな、年齢を増してヒトサマに見られたいワケは、断固ない…。

豊島の彼がポロリ本音っぽくこぼされた通り、老けて見えちゃうのは損だ〜! と思ってる。
大損なのか小損なのかまでは判らないし、何に対して損しちゃってるのかも、実はよく判らないけど、本人をして損だと思ってるんだから、マチガイなくロストでマイナスなんだろう、これは。
うううむ。
福山市方面の方言では、これを
「いたしいの〜」
と云うらしい。
たぶん、"痛い"の転用なのだろう。なかなかの的語。マトをえてる。
よって、今後しばらくは、少なくとも… 写真映りがチョイとでも若く見えるようにするにはドウシタライイカを、研究せねばいかんなと思ってる今日この頃。
しょせん、誤魔化しの延長上のことじゃあって、江漢先生とは逆な焦りとも判っちゃいるけどさ。

だいだい男子はトシをよせると目尻が下がり、女子は背中にお肉がつくね。二の腕も太くなる…。で、両者ともに首廻りが妙にシワっぽくなる。
これを読んでる30代くらいの方々には「知ったこっちゃない」な話だけども、でもいずれ確実にもれなくやってくる悲哀なのだよコレは。
せめてもう少し、実質的に、ちょびっと若っぽくなる方法はないもんかね〜。
と、溜息の今日。
でも、ま〜、女性の背の丸みは… 嫌いじゃないんすけどね、ホントは。
艶っぽく見え、実際、艶(あで)やかなんだから、好き。
(^_^)

イチバン下の写真。黒田官兵衛の「そのとき、おまえの右手は何してた?」じゃないけども… 司会の早田氏とのツ〜ショット。ボクの右手は何してるんだろ?