腫れの国おかやま

日曜に前日よりもホッペが腫れて、月曜にこれはイカンぞ、グッタリだと… 久々に歯科医の門をトントントン。
旧知の仲。先週だかも夜の止まり木で同席してオチャケすすりあったとはいえ、医者と患者で対面するのは久しぶり。
レントゲン確認で奥歯2本が同時多発でダメになってるそうで… 即座に、緩んだ奥歯を抜いてくれるのかと思いきや、持参の、先月に別病院で採血しての検査結果の表(証かな)をみて、
「血糖値の高いアンタゆえ… その腫れが引かなきゃ抜かないぞ〜」
てなワケで抗生物質やらを処方してもらい、抜歯は木曜までお預け。
浮腫部に少しメスをいれて膿を排出という方法もあるそうだけど、それも怖いし…。
ぅぅむ。
ナンギ。
今日になってもまだ腫れ引かず、頬は突っ張り奥歯はグラリ。
噛むに噛めない食事は悲しい。

S新聞より取材の申し込み。
日曜の岡山版に掲載してくれた、その続きというか、再構築での紹介というコトらしい。
ありがたいが… 顔半分の不快が充満中ゆえ、すぐには動けず。
抜歯後の翌日に某ミュージアムで取材をうけるというダンドリに。
集中力に欠けるというか、ボヤ〜ッとするような、イライラするような、不穏なアンバイ継続中。


またこういう時には、おいしいお誘いがあるもんで… OJFのBishibashiちゃんが、
「次の日曜、四国におうどん食べに行こうよ〜〜」
甘い声音でモシモシしてくれる。
四国もうどんも魅力ながら、さすがに今回はダメと、断腸の思い。
実はその前日も、これは別の誘いあって… 映画プラス食事というプランがかねてより進行していて、けども、映画はともあれ、食事はダメかもな雲行き怪しき近未来。


講演時には左顎付近が腫れて、ブルドックみたいな風情だったのだけども、今この時点は鼻の横手が腫れていて、ホンマにお薬だけで腫れが治まるのかしらと不安になってる。
茫漠とした砂漠で陽に炙られるみたいな鈍い傷みもあるし…。
映画『ハムナプトラ』には、体内に入り込んだスカラベが腕から胸へ、胸から頬へと移動する秀逸なビジュアルがあるけど、なんか〜、この腫れも拡大解釈すると、そんな感触があって、ぁあああ、イヤだな、鬱陶しい。
(^_^;

ちなみに、『ハムナプトラ』とその続編たる『ハムナプトラ2』をボクは好きなんだけど、第3作めはダメだったな〜。
レイチェル・ワイスが実生活で出産間際ゆえに主演女優の交代というコトだったらしいけど、それで、もはや魅力の1/3が失せたし、劇中における彼女とブレンダン・フレーザーの息子の成長が早すぎるし、そもそも、成長しきった息子の活躍なんぞにこっちは興味はなかったんだし… いっそ、『ハムナプトラ』と『ハムナプトラ2』を通してみると判る、かの悪役イムホテップ(役者の名を忘れた)の、背負った悲しみを逆手に使って、舞台もチャイナじゃなく、エジプトのままに、いっそ、今度はそのイムホテップが仲間に加わっての"奇想譚"にしたら、どうだったろ〜〜とか、勝手に思ったりするんだけだな〜。
だって、素晴らしく良いキャラクターだったんだもん。
彼の純愛と、それに伴う処刑とその後の怨霊化を、分離すべくな脚本でもって、1本、作って欲しかったな。
イムホテップを救済してあげるんだよ…。
すでに公開されて何年も経っちゃいるけど、そう密かに思ったりする。
もう、取り返しがつかないコトじゃあるけどね。


入院中のマザ〜の病室が変わり、リハビリ〜者用の部屋に。
こちとらの半分ふくれた顔をみて、マイ・マザ〜いわく、
「おまえ、太りだしたのか?」
ちゃうちゃう。違いまするよ、お母様っ。
まだ歩けもしないのに、口は達者なおっかさん。
とはいえ、ホッペの腫れを解説するのも面倒くさい。
看護士さんに彼女を委ね、病院1階の会計コーナーで先月の請求5万弱を払い込む。
……高齢な家族の看護に疲れる高齢なその息子あるいは娘、といったコトが最近多少ニュースになっているようだけど… そりゃホンマです。
ボクは自営ゆえ時間のみはまだユトリがあるから、毎日白昼に病室に出向けるけども、会社勤めで高齢者の看護を抱えた方のシンドさは、いささか計りしれない感じ。
歩けないままに彼女が退院となると… トイレにお風呂… 相当きつい、ぞ。


ここ数日は柔らかいものしか食べていないけど、食の欲が失せたワケもない。
江戸の川柳にこんなのが。

喰いてへか 見ろと お堀の鯉は跳ね