空模様

あちゃこちゃでヒドク降りましたのニュースを聞くけど、ここ数日の岡山市は降りそうで降らず、そうかといって一滴も落ちないかといえばそうでなくって、強めのシャワーみたいなのがごく短時間降ったりもする。
ジャガイモを植えてるのだけど、これがもう葉が黄ばんでる。
葉が衰えて黄ばみ、ピッカピカに晴れて土が乾燥しきった状態で実りを採集するというのが、ジャガイモ収穫の王道だという。
なので、すでにその王道入り口に数日前から佇んでるんだけど、チビッと降って、あと曇って、またポツリ… 土がまったく乾かない。
よって掘り出せない状況。
土がよく乾いた状態で採り入れ…。これが美味しさのポイントらしいし、水分を含み過ぎな状態だと、採取してもカビちゃったりする確立が高いそうなので、さてさて、困ったヨワッタどないしょう… なのだ。

だから、天気が気になるのだよ。
斜め横断たかが数歩の小さな規模でこれなのだから、仕事としてやってる農家の方はもっと、だろうね。
"自然と共に活きる"というワケじゃあるけれど、晴れだの雨だのの喜憂が、おもしろい。
もちろん農家のプロフェッショナルはおもしろいワケもなかろうけども… 大袈裟に、地球という天体にわたし生きてますという感もちょっとするので、やはりおもしろい。
昔、なんか、『太陽讃歌』とかいう曲だかアルバムがあったよう記憶するけど誰のかな、ま〜、いいや。
あるじとしての太陽、したがうものとしての地球、その表皮で何とか生活してる植物や自分という連鎖のカタチが面白いのだな…。
多重の偶然が重なって45億か46億年前に生成された地球の上で、いま、こうやって小さな植物を育てているつもりの自分が、面白い。
この自分もまた偶然なのか、それとも必然なのか、植物たちの足元を這うダンゴ虫を見遣りつつ、小さな畑の隅でツイ哲学しちゃいそうになる。

今年はじめて植えたパッションフルーツが、いま、だいぶんと大きくなってる。
たぶん、ひとつきも経てば、いっそう葉が茂るだろう。いや、そう願う…。
本来は亜熱帯地域の果物。こんなものが岡山でも育つのは温暖化のせいかしら?
いささか妙な形をしているけど甘い実をつけることになっているから… そこを既に察してんだろうか、アリがツルを登ってくる。花の周辺をウロウロウロしちゃ、
「まだかな〜」
てな感じなのだ。大量にやってこられちゃ不味いぞと思いつつ、今のところは放置だ。
なにしろアリもボクもはじめてだからね、パッションフルーツは。
しかし、アリというのは2ミリに満たない小さなボディで、よく2メートルほどの高みにまで登ってくるね〜。人間のスケールで考えると1000メートルの高さにあるロープ上を安全具なしで歩いてんだから… 怖くないのか、足竦まないか、とツイ感嘆する。
と、それにしてもこの花…。馴染みない他の天体の花って感じが拭えない。でも良いアンバイの甘い匂いがして、そりゃ、アリは来ますわな。

グリーンガーデン目的で2本植えたカボチャは、1本が虫(たぶん)にやられてしまった。
残った1本は成長中。ただ、葉がでっかく拡がるけど、なかなか上に登らない。
カボチャの葉はザラザラしていて、なんか荒い紙ヤスリみたいな感じ。触って嬉しくない。その点、パッションフルーツの葉は滑らかで気持ちがよろしい。
いっそ、これをばグリーンのカーテンとすべきだったかとも思うけど、ま〜、いいや。
カボチャの1本がやられたんで、代わりにそこに、白い実のなるゴーヤを植えてるんだ。
これ、なんと苗が、10円であった。
見切り処分品なんだろうけど、10円というのは… なかなか愛おしいじゃないか。
陽によくあててやってスックスクスクと育って680円くらいな価値あるものになればシメタもんだ。
でも、残念、今日も曇り空。のち雨。のち少し晴れ。
お天気次第で右往左往をオモシロがらねばいかん。