長靴をはいたお庭番

長靴に好んで穴を開ける人物はいませんでしょう。
この長靴もそうです。
およそ4年だか5年に渡って使った末にこのような、歴戦の猛者めいたカタチとあいなりました。
手ひどい扱いをしたワケはありません。
けども、手ひどい環境で使われるのが長靴の宿命なのでありました。
この破けは主として庭池の水換え時に生じました。
春夏秋の3シーズン、なんどか池の水を取っ替えます。水中ポンプといったオシャレなものを持っていませんからバケツでかい出しという次第ですが、岩はゴツゴツしていますので、知らず… このような結果が生じるのでした。
ゴムは2重になっているので表層が裂けても、浸水はなんとか免れますが、足裏部分に致命的な穴が生じたようです。
こと水中作業における穴開き長靴ほどに哀しくて煩わしいものはありません。
1等いけないのは、水から足を引き上げても靴中にたっぷりと水があること。気持ちが悪いったらアリャしません。
長靴自体が池と化すのだから、こりゃいけません。

という次第で買い換えであります。
経験上、庭池や庭作業的用途ならば2センチほど大きめなのがイイと思います。
ノシノシ散歩するのじゃないのでジャスト・フィットじゃなく、即座に脱げる、即座に履ける、というのがよろしいのです。

それにしても、新しい靴というのはイイもんです。
それが放射するオーラというのは、例えばかつてプレスリー
「オレのこの青いスェード靴だけは踏むなよ」
と肩をいからせた通り、不思議な元気が足元から伝搬します。
長靴はその傾向がとくに顕著。
グチュグチュな地面でも平気という、安心感がよろしいのでしょう。


今までで1番にカッコいいなと思った長靴写真は、ポール・マッカートニーのアルバム『RAM』に使われたリンダ・マッカートニー撮影の1枚でしょうか。
この人はだいたい写真映りが良いというか、うまいというか、このアルバムでのナチュラリストっぽい”カントリー・ライフ”なスタイルはサマになっていました。
長靴も喜ぼうというもんです。


さてと明日は我が友のライブ。城下公会堂で年4回開催している中のヒトコマ。
我が輩はその受付担当です。
なぜかここ数回、雨になるコト多しで… 予報を聞くと、また今回も… かなってな不穏な雲行き。
けども… さすがにこの場合、長靴スガタで受付ちゃうワケにはいきません。