サンダーバード博 in 北九州

東京、大阪についでの『サンダーバード博』第3弾は、九州です。
こたびの会場は「北九州イノベーションギャラリー」。
下関からほど近い福岡県北九州市

遡ること明治の時代、そこには住友金属八幡製鐵など基幹産業の担い手が林立。種々の工場から黒煙たちあがり、夥しい量の金属品が日本中に届けられたのでした。
鎖国して営々と土と木の文化であった江戸時代から"鉄の時代"に入ったわけですね。
ですので北九州市は日本の産業革命発祥の地。
「北九州イノベーションギャラリー」はその背景を踏まえて、産業と文化をクロスさせる展示施設。国際救助隊のメカの数々をお見せするには最適な会場。
半円筒な大型ドーム。八幡製鉄所の巨大高炉(史跡)が目印です。
期間はまさに夏休み。九州方面中四国方面の方はぜひ、お越しくださいね。



ついでと云っちゃ〜何だが、スペースワールドもすぐそば。ほとんど道路を挟んでアッチとコッチって〜な近さです。(^_^;
電車の場合、新幹線小倉駅鹿児島本線に乗り換え、スペースワールド駅下車(10分くらいね)で歩いて5分かからない。イノベーションギャラリーは駅のすぐ前ですよん。


下写真は今回展示の当方の模型の1つ。
トレーシー家の居間の背後に隠されたサンダーバード1号格納庫。

以前にも同様なのを掲載してますが… 意外と狭い奥行きの中、パースを極端につけてのこの模型は、60年代前半頃の英国での撮影の雰囲気を知る手がかりとなる"資料"では、ありましょうや。

撮影を前提に構築された模型というのが、どういったものであるか、とくとご覧下されば幸いです。
会期中は撮影オッケ〜となる予定(のはず)ですので、お手持ちのカメラや携帯でパチリ撮ってみてくださいね。ローアングルが狙い。
ここに記したことが、
「あ、なるほどね〜」
と、御納得いただけると思います。
1号の背面にはお馴染みのスコットが、これはわずか1cmくらいな大きさだけどもチャンといますからね。


ちなみに、この格納ベース壁面の諸々は、実際の「サンダーバード格納基地」の撮影にも使われたパーツと同じモノを1部では使ってます。
60年代当時、英国にDAPOLという鉄道模型のストラクチャー(ディオラマ用の小物)を作っているメーカーがありまして、そこから鉄橋の組み立てキットが出ていたのです。
むき出しの鉄骨の表現とかで、「サンダーバード」ではこれをけっこう多用していました。
↑ もちろんこれは後年、研究家でモデラーのT.Y氏などが時間かけて精緻に調べあげてやっと判った"成果"なのですが、そこでガンバッてY氏たちとそれを探し出し、想定したより高額だった(その時点でもう絶版品だったこともあって)ので、ギャッ! と悲鳴をあげながらも、焦眉の急、何とか入手。今回の展示品で使っているのでありますよ。
模型とは、模したカタチと書きますけど、こういったマテリアルな部分においても、
"模する"
ワケです。
ちなみ次いでですから言及しておきますが、この赤い通路右側の曲がった筒は、サンダーバード2号のコクピットに直結した"滑り台"ですよ。おわかりですか?
ここでも上記DAPOL製の鉄橋のパーツが使われております。