クリスマスの鍋

クリスマスにケーキは定番中の定番だけども… その昔コドモの頃に食べたバターケーキの旨さったら、なかったな。
生クリームのケーキなんて〜のはまだ登場しない時代。表面がちょっと硬くって、でも、硬いといってもコ〜ンてな硬度じゃなくって、柔軟を背景にした硬み。

けども今時のバターケーキはどうだろ? ここ数年口にしたこともないけど、数年前に食べた時には、硬さっぽさはあったけど、バターの含有量が違うのか、
「あれ?」
胸やけするようで一向に美味しくなく、まったく別モノになり下がってる感だった。

さてと今年のクリスマス、25日。
隠れ家の一軒。その奥座敷でこじんまりと鍋なのだった。
ケーキはない。
水炊きだ。
煮え切らなかった幾つかの企画を来年以降にどうするか… というような話題で日常の延長を引きずりつつ、乾杯してる内に鍋がフツフツ煮えだす。
泡立ちと湯気がいい。
たぶんボクはそれに"活気"をみるんだろう、メガネが曇ってきたりもして、つい嬉しくなる。
自ずと話題もふくらんで、やがて、よく煮えた。

この前の講演では神社の神官を招いてのハナシだったけど… あの時には触れなかった宗教人口についてを雑談。


キリスト教カトリックプロテスタントなども含め)- およそ20億人。
イスラム教 - 11億2000万人。
仏教 - 3億4000万人。


3大宗教というけど、仏教は極めて劣勢なのだな〜と頷きあう。
ちなみに、日本の、結婚式も葬儀も神社で行う神道の人口は、数字上では340万人。
あくまで日本製宗教なのだから、これが多いのか少ないのか… まだよく判らないけども、
「けど、お正月はほぼ国民全員がニワカに神道者… ですね」
「そこ、おもろいな〜」
苦笑しつつ、
「で、ボクらも正月はやっぱ… 岡山神社にGOだし」
と、さらに微笑する。
『切り替え上手』という一語が明滅して、いや、はたして、切り替えてるのか、仏も神も全部をのみ込んでるのか、そこが自身にとってもよく判らん。
この曖昧こそが、眼の前の鍋みたいに… 何を入れてもOKな、何だかポイントなんだろな〜、などと酔いに任せて思ったりした。
映画『もののけ姫』は、その原風景を見せてくれたような気もしないではない。
クリスマスの翌日、今夜、再見する。


ちなみに、今年のクリスマス・プレゼントに頂戴した唯一の品。なんだか良いぞな3点セット。お正月に食べよっと♡


※ 周辺、インフルエンザが蔓延中。皆さん、なにとぞ温かくお過ごしを。