酢のついた海苔

近頃は酢がついた海苔が販売されてるそうな。要は酢飯を造らなくてもお気軽にお寿司気分というワケなんだろうけど、どうなのそれ?
やだなぁ。
文化破壊とまでは云わないけど、何か違うな〜。
ならばハナッからウンコがついたトイレットペーパーが売られて、
「もう拭いた気分」
って〜コトには… ならないけど、なんだかそんな感じ。
でも、そういう製品が多いやね。便利というフィルターで濾過された結果として何だか本質じゃ〜ない方向に持ってかれるような。
でも、要らないけど、ついスーパーの店頭じゃ、
「うん?」
足が止まったりするからおかしなもんだわ。 
ひょっとしてソレ便利かも〜、な咄嗟の気が足を停めさせるんだろうけど、地に足がついてないのかな〜。

さてと、そのスーパーに出向くたび、近頃必ず求めるイカリ豆。
節分の近辺だからというワケでなく、戦艦三笠上の秋山真之の真似でもなく、やめられない止まらない… でポリポリ囓るのがクセになってるここ数ヶ月。
きっとその内に飽きが来るだろうけど、今はなんだかテーブル上にこれがないと、ど〜も落ち着かない。なので欠かさないようプラッツにGO。マルナカにはなくってプラッツにはあるの。
広島はミツヤの製品。
硬すぎず柔らか過ぎずで塩味も適度。
"ソフト丸ごと"とパッケージにある通り、柔らかめの方向にシフトしているんだけど、軟弱感はゼロ。柔らかめなれどイカリ豆のあの硬さはしっかり保持していて、しかも、ガリッっじゃなくって、サクッって〜歯応えがヨロシイ。
他社のものとも時に比較してみたけど… その歯応え感覚はミツヤ製が上廻る。ミツヤのそれが全般にサクッでフラットなのに、他社のはどこか硬さにバラつきあって、いってみりゃ口の中で凹凸を感じる。

わずか160円ほどで、リスが夢中になって貯め込んだドングリだかをポリポリやってるような、ちょっとした冬眠中の冬感覚な至福をおぼえてしまうが、同時に、リスの命がけのドングリ集めと違い、こちらはレジを通すだけなので、
「ボカァ、安物だな〜」
ちょっと羞ずかしい。
ただ問題は、イカリ豆というのは… どういった酒とピタリと適合するのか、そこが今ひとつよく判らない。
ビールとの相性でいえばピーナツが上だし、焼酎にピタリともいえない。ウイスキーではない。いっそ、ノンアルコールなホットミルクあたりがうまく合う感もあって… 妙な食べ物だ。
揚げて塩をふっただけのソラマメがなぜイカリマメという名になるのか、そこは知らないけど、
「べつだん、飲み物と合致しようとは思ってましぇ〜ん」
てな孤高感がホントは高いのかも知れない。肩をいからせ堂々と… と、まさかそれが名の由来じゃ〜あるまいけど。

ちなみに、ミツヤの"うまか豆"シリーズ?の落花生も、いいよ。
ひどく美味しい、メチャに柔らか、というワケでもないけど、不思議と飽きが来ない味が醸され、『第20回全国菓子大博覧会大臣賞受賞』も頷ける。これが『モンドセレクション』と書いてあったらボクはニヤリ笑って他をあたるさ。
おそらく、ここの製品は安定感に魅力の秘訣があるようだ。どの粒にも味がうまく浸透して淀みなく、粒の硬さも均一だ。なので1粒味わうもヨシ、5〜6粒をいっきもヨシなのだ。もちろん、皮ごと食べるんだよ、この場合。