サンダーバード博 in 千葉


50年ぶりの新シリーズがスタートした『サンダーバード』。
わりと感想を聞かれる。
ボクは旧シリーズで育った人間だから新シリーズを歓迎しつつも、視聴ターゲットも明白だし、やはり濃くはのめり込まない。
旧は、芝居を眼の前で体感しているような感触を、事実、人形達の汗を感じたもんだけど、新は、どこかガラスの向こうの、いわば綺麗な良く出来たアクアリウム水槽を眺めるような感じ。
どちらが優るとかいうのではなく、使用前・使用後でもなく、正統な血縁の現代の姿をゆるやかに微笑んで眺めてる。
トレーシー家の居間が、50年前を踏襲しつつも今風なテーストなのは、デザインのパワーというべきか、匠のリフォームというべきか。
ただ、ピアノがないね〜。旧作ではバージルが弾くシーンが印象深かっただけに、チョイと残念に思わないでもない。



50年前の旧『サンダーバード』は個人がその責任において国際救助を行っているというのが物語の骨組だった。こたびの新は、そこが違っているようで、「国際救助隊」は国際的平和組織に属しての活動のようだ。とすれば、それはボランティアではなく職業か? 事情は放映会数が増さないとわからない。良い方向でそこが描かれるのを望んでる。


この19日より、千葉は中山競馬場、その外接のセンタープラザにて『サンダーバード博 in 千葉(Nakayama)』が開催される。
9月19日〜9月27日 10:00〜16:00
旧シリーズを中心にした展示。関東方面の方は、どうぞお越しをば。
ここでやりまする。↓↓ とはいえレースもある巨大な複合施設、連休中はちょっと混み合うかもですな。



50年前、1965年ではなく… そのチョイ前の1956年。ソビエトの圧政に苦しんだ末でハンガリーの人達はいっせいに抵抗をはじめた。ハンガリー人が運営する公的機関もそれに呼応して改革蜂起した。
でも、ソビエト側はハンガリーに新政府を創りだし、いっせい蜂起した人達は武力鎮圧され、殺害され… そして数10万単位の人達が難民となって国を出ざるをえなくなった。
その現代のハンガリーでは、昨日だか、シリア方面からの難民に向けてハンガリーに入らぬよう放水と催涙ガスを浴びせたらしい。
難民の多くはドイツをめざしている、いわば途中を通過したいだけだろう。
けども、それを認めない。
国境がもたらすものは必ずしも穏やかなものでない。
今日明日の内には強硬に採決されるであろう"違法"な法案で、ボクらは、あるいは次世代の日本は何を背負うのだろう?
澄明であったはずの水に墨が浸透してくる気配が、濃い。どういうワケか、
「飛んで火にいる夏の虫」
この句がアタマの中に浮いて沈まない。