講演のお知らせ



来たる12月6日の日曜、午後2時より岡山シティミュージアムにて講演を行います。
シティミュージアム講座第43回めとなるイベント。
「え〜、毎度バカバカしいお話で〜」
との一席で大爆笑という次第でないのが残念だけど、ここ数年この講座で披露している岡山市内天神町界隈の明治時代のハナシを、また飽きもせずヤルという次第。


飽くどころか、毎度マイド、新たな事実が浮き上がってくる明治の昔…。
こたびも、この1年の"前向きな研究"でもって浮き上がった新事実と、それに相応する従来説との矛盾を、どう整合させるか… 自ら進んでナンギを背負ってしまったぜ… みたいな所もあるけど、ま〜、それがオモチロイ。
というか、明治時代の岡山がオモチロイ。
100数十年前の、明治の岡山に生きた人達の、その闊達が面白く頼もしい。
なので、今回は、
『亜公園が残したもの・物語の力』
というタイトル。
※ 上のイラストは亜公園閉園後の岡山戦捷記念図書館 (C)YUKO YOKOTANI


知ってる人は知っていようが、亜公園というのは明治の岡山にあった巨大な娯楽施設。
これが日本初のテーマパークだった可能性が高い、と2年前の講演時に発表し、さらに昨年の講演では、そのテーマが、いささか娯楽には結びつかない菅原道真伝説であり、その仕掛け人は岡山神社禰宜(ねぎ)ではないかという仮説も持ち出して、現在の岡山神社の神官さんをゲストに迎えた。



※ 山陽新聞の紙面より


こたびは、上記の通り、新たに浮き上がった新事実をご披露し、あわせて、亜公園が盛況であった頃の文化事情に触れる。
タイトルにある通り、「物語の力」… すなわち、当時の本について触れる。
亜公園内最大の観光スポットであった7階建ての集成閣は、閉園後に岡山初の公立図書館になる。
ま〜、そこもポイントで… 当時の本のハナシでもって、当時の文化事情を嗅いでもらお〜という講義を予定している。
なので、ゲストに明治期の文学の研究者をお招きし、あ〜だこ〜だとトークショーする企み。
ゲストの、同姓の先生とは2013年11月のオリエント美術館での講演共演以来だから、いささかワクワクもしている。


亜公園があった頃の明治時代、実は、ジュール・ヴェルヌがブームだったのだ。
その訳者として大脚光を浴びていた人物がいる。
この岡山の出身者。
森田思軒といい、メチャに悲しいかな、たったの36歳で病没してしまった…。
彼が初翻訳したヴェルヌ関係の本でイチバンは、なんといっても「十五少年」だ。



ボクの世代では、「十五少年漂流記」というタイトルでピンとき、今の世代は「2年間の休暇」でピンとくる。
その森田の偉業に触れつつ、かつ岡山という一地域に触れ、文化の発酵具合をおハナシしようという企み。
ミュージアムの講座で学術研究の発表という括りがあるから、メチャなことは云えないけども、
「聞いててツマンナイわ〜」
な、授業にはしないから御安心を。
100数十年前の明治にバック・トゥ・ザ・ヒューチャーしましょう、ご一緒に。
新たな模型もこたびは展示予定です〜。



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ごくごく内輪的には、この前日にOH君のライブもあるんで、アリャリャ〜ンってな忙しなさだけど、ま〜、そこは年末進行というコトで。