のどかで、ほっこりな、やすらぎの温泉…。
これが国中にある日本じゃあるけれど、詰めて考えれば火山の国というコトになり、さらに詰めれば、地表が安定したポジションにない国というコトになる。
でもって、またぞろ、今度は熊本ででっかい地震。
とりあえず、原発はダイジョ〜ブという次第ながら… もう、イヤだね〜。
こんな不安定な大地に原発設置で、安全です〜、なんて平気で云える神経にクラクラさせられる。
たまさか、とある模型のフィニッシュ作業をしつつ、お遊びで下記の写真を撮った直後の熊本大地震の報ゆえ、突然にボクはスウィフトの『ガリバー旅行記』を思い出すのだった。
予期しない、了解越えた、突然の巨大な存在でもって家屋倒壊…。右往左往のテンヤワンヤ。
なんだか、その図式そのものじゃんなアンバイをおぼえるのだった。
安住の核としての我が家が、兇猛に揺さぶられた末に、音たてて倒壊する… その恐怖はたえがたい。
幸いかな、稼働中の川内原発は無事であったようだったから、家屋倒壊後のさらなる被害がなかったわけだけど… チョイと震源地がズレてりゃ、眼もあてられないことになったかも… と思うと、やはり恐怖に痺れて、身体が強張る。
火山の国、地震の国。
ここに住まう以上は、地震を覚悟し、またその不安定な大地ゆえの逆説的恩恵としての温泉を歓びにし、この自然と共に生きることを感受しはするけれども、壊滅的不安つきまとう原子力発電装置だけは、もうカンベンして欲しい。
火力発電にしろ、水力発電にしろ、万が一それが倒壊めくなことにでもなれば、被害もまた相当なもんだろう。しかし、その被害地域は極く限られ、復興もまた早い。
しかし原発はそうでない。
万が一、という可能性であれ、そこに常に不安と心配がからんでる。
だからもう、それだけは止めようよ…
と、心底思って、いよいよ頑なになる、こたびの熊本大地震。