明治の空間・今の空間



岡山県立総合グランド内のこの明治期の建物にかんしては、かねてより外観を眺めたりはしていたものの、中へ入ったのははじめて。
1階にキューティパイ倶楽部なるカフェがあって、そこで打ち合わせ。
窓の外では、この日、ファジアーノの試合とかで大勢のユニフォーム姿がゾロゾロロゾロゾロと参集中ながら、意外やその喧噪が聞こえない。
とあるカタチを模型にして欲しいとの依頼あっての初会合ながら、時間がゆったり流れるようで、なかなかヨロシイ場所だった。
是非にと薦められ、スウィーツを1つ。



このモンブラン、中が熱い。クリームの冷やっこさとそれがうまく噛み合う。普段こういう甘いもんは食べないけど、普段食さないから余計美味しく思えたりで… 打ち合わせのプロローグが華やいだ。
お客が他にいないのも幸い。天井が高い広々とした空間を満喫できた。
明治の西洋建築は概ねゆったりとした作り。機能性とか効率性とかのセコセコした所がない。
ドアの建て付けは悪いし、廊下はギシギシと音をたてるけど、それはそれで愉しめる。



この日は、その後、国際交流センターの4Fで別の会合があって、大急ぎで移動したのだけど、いかにも会議室… 部屋から薫るものがない。
ま〜、それでこそ会議室なのだろうけど、明治43年生まれの家屋に数時間いた直後ゆえ、いまどきのコンクリの家屋には、ツマンナサをおぼえもした。
防音バッチリ、空調バッチリで、いかにも会議に集中できますぞい… なワケではあるけれど、その機能性の高さは逆に何か足を引っ張るような感がなくはない… とそう懐疑したり。