メガネがあわなくなりました


しごく当然ながら、眼が良くなるとそれまでのメガネがあわなくなる。

といって直ぐに新調できない。

手術した眼が安定するには40日前後かかるという。

事実、今週も、毎朝9時に眼科受診してそのたびに視力検査されているのだけど、一昨日は1.2、昨日は1.1か1.0… 絶妙に揺れている。

さらに云えば、遠方を眺めるには問題ないけど、近場にピントがこない。従来の老眼メガネも換えなきゃシカタない。アジャ〜、さらにお金がかかるのね… とヒッソリ哀しくなるけども。


という次第で、いま、本をガッツリ読めない。

無理強いると、眼の周辺がオーバーヒートして、たちまちクタビレル。

細かい作業もまだやってはいけない。

いけないけども、この2週ばかり作業なしで過ごしたんで… どうも落ち着かない。

ワーカホリックというようなワケもないけど、なんか手を動かしていないと気持ちが悪い。

なので、1日1パーツくらいはトライしてもイイか… とそう勝手に決めてピンバイスやハサミを手にする。疲労感が蔓延するんで長時間は無理ながら、チビリチビリに。


デアゴスティーニの「ミレニアム・ファルコン」の、上部砲塔席を改造する。

根(こん)をつめれば1日か2日の作業を、コンつめず、亀の速度でユルリと進める。

デアゴスティーニのその部分は、かなり出来が悪い。

1/43スケールに見合う情報量がない。壁面モールドをステッカー方式で再現というのは、ま〜妥当ながら、精度がヒドイ。

世界最大の出版社たるデアゴスティーニの"プリント"とはとても思えない。



ヒドイというより… 醜いねっ。


そこで改造。まず、そのモールド描きを1からやり直す。

何枚か劇中のスチールを用意し、新構築してみる。




模型はとにかく現物に寸分たがわず似せなきゃ駄目の原理主義者ではないんで、不明点は想像でおぎなう。

要はいかに対象を、このバヤイ、「ミレニアム・ファルコン」を、"自分のもの"にするかというコトに尽きる。その深度と水平線をどのあたりに定着させるかという、いわば「決着」のポイントの見極めが模型造りの核心だ。



再構成した壁面パーツの1部。全部で7つ造った。上の写真と下の最終版の違いがわかるかしら? 幾つか、試してガッテンするまで造り直してる…。



眼のクタビレが緩和した頃合いに、ランプ類再現のために光ファイバーを用意する。

ちょっとヤリ過ぎかとも思ったけど、興がノッたんで… 24カ所、ピンバイスで穴開けし、ファイバーを通す。結束させ暫定的にLED1灯と結ぶ。

ついで、あえてオーバーに凸凹モールドをくわえる。




砲手座席の背もたれ部分など自作。砲手プラットフォームそのものも多少加工色づけ。

造りつつ、この部分はジョージ・パルの『タイムマシン』の座席に似てるな〜と思ったり。




組み上げて、ライトの光具合を確認。これでこのセクションは完了。
ちなみに、このセクションの最大径は5センチ。
メチャ、小さい…。



眼のリハビリ〜には、やや硬派過ぎた感もあるけど、ま〜イイ。2週ぶりに工作の愉悦を味わった。

いずれこのように、船内内装がチラリと見えるという部分となる。



この、チラリという所が模型においては実は要めなのだニャ。

チラリでしかないのにシッカリ作り込んであるという所、ね。

そういうのにある種の疼きを感じるのがオトコの特性だ。

いかに厳しく罰せられようといまだスカートの中を盗撮するバカたれが後を絶たないのは… そういう特性がゆえかも… だな。困ったもんだ。
オトコは部分のディティールへの偏愛的視線において宇宙全域を見たりも出来る… といえなくもナイけど、スカート内に興味シンシンじゃカッコ悪いね。
もっと視野を広げなさい… と忠告したいな。