野菜スクスク


弟の長女が、こたび結婚した。
彼女が2歳だかの頃、何かの都合で子守りをし、手に抱いて駅前の地下街を歩いて、ずいぶん重いな〜、メンドウだなぁ…、子の抱き方を知らないもんだからケッコ〜難儀したのを、数日前のことのように思い出しもする。
も〜そんな歳月が流れたかと、ちょっとメン喰らうような感もなくはない。
東京近隣に住まい、この先、彼女の前途がどのように展望するか、ま〜、楽しみ半分で…、けど、放っらかしておこう。


さてとしかし、毎度のこと、毎度の繰り返しながら、春なのだ。
小庭のアレやコレがどんどん大きくなって、緑色の比率がスコスコ、コストコみたいに大きくなる。
早やすでに菜の花は花が散りかけている。



供給不足でポテトチップス製造が停滞らしきのジャガイモも、急速に葉を茂らせる。
規模小さき菜園ゆえ、たくさんはないけど、うまく育てば、何度か我が食卓にのぼるだろう。
煮たての熱々をバターで食べ、次いでカレーじゃな。
そう思うと何やらニッタリ顔がほころぶ。
数量はともかくもスーパーのビニール袋から取り出すよりも、土中から堀り出す喜びはデッカイ。
これは経験された方がいい。
掘ってみなきゃワカラン楽しみというのは格段だ。昂奮に近い。
たとえ小さいのばかりの数珠つなぎであっても、土の中の宝石だよン。



豆が早やボクの背丈を超えようとしてる。
これはホントに成長が早い。



以前にDVDで『ジャックと天空の巨人』というファンタジーを観たけど、この映画の豆の木ったら、とんでもない速度でデッカクなり、背が高いったらありゃ〜しなかった。
なかなか良く出来た映画だけど、所々にボクが大嫌いな「クレヨンしんちゃん」的下品が混ざり、それがど〜にもハナについた。
ま〜、けども、お馴染みの『ジャックと豆の木』を基にしたハナシなんだから、悪態つきつつ最後まで見たけどさ…、この手のファンタジーには品が必需だよ、品が。



放置し、見向いてもやらなかったイチゴが自らの忍耐で越冬し、おやっと気づくと花をつけている。
過去、イチゴはうまく栽培できずで、収穫といえるよな状況を体験したコトがないんで、それを見るなり、
「育ってチョ〜ダイね」
つい…、冬の放置は棚にあげて、願かけたりする。
敵がいるんだ、よ。
葉をナメクジめが喰うんだ。こいつらは夜行で暗い中を土中のどこかから出てきて、イチゴ葉から養分を吸い取る。
ドラキュラに首筋を吸われた美人が梅干しババァみたいになるのと同様、葉も干からび、ダメになる。
忍者ハットリ君にも手に負えない深夜のテロリストだよ、ナメコ〜は。
ナメクシとクレヨンしんちゃんはこの世からいなくなりゃ良ろしい、とそう深刻に思いもするが、退治してもしてもワイてくる。
つぶさに観察したことはないけど成長も早い。大きくなるなら、いっそ2メートルくらいのデカさになりゃ〜イイ。退治のし甲斐があるというモンだ。



先日、ホームセンターの苗コーナーでナスやウリの苗も買った。
ウリは初めてだけど、ま〜、ひと夏の思い出作りという次第。
でも、まだ土に植えない。
も少しだけ気温が安定したら植える。



ナスはいったん育つや…、キューリ同様に毎日毎日、収穫がある。
しかしながら毎日なので、当然に食卓に登る率が高くなって、
「あ〜、今日もナスを消費しなきゃ」
ケッタイな義務的行動に押し込まれる。
基より嫌いではないんだけど、連続は食滞する。
それでナスに、
「あんたにゃ休日ないの? 夏休みないの?」
バカなことを尋ねたい気分になる。
ま〜、けど、それは数ヶ月先のこと。
とりあえずは、春の陽光の中の植物たちに、壮健たれ…、などと慈愛の念をば、おくってる今日この頃。