ウェンズデー・ナイト・フィーバー

ある日フイにパソコンが動かなくなる経験をした人はきっと、多い。
世の中、実はそれで大変に困ったという人だらけ…、なのではなかろうか?
このストレスは20世紀後半から生じたものにマチガイはない。
19世紀を生きた人は、未来にそのようなストレスがあるとは夢にも見やしなかったろう。


ただ、いつも始終壊れるワケもない。
ある日突然に…、という次第が人を慌てさせ青ざめさせるんだ。だから余計にストレスも大きい。


マックが立ち上がらなくなった。
とある版下の基礎データを造りつつ、週末のジャズフェス(中銀広場前ジャズナイト)のためのアレコレなペーパーをマックで用意してるさなか、だ。
マック歴がなが〜〜いので、そういう時は「コマンド」と「オプション」と「P」と「R」を同時に押しつつ電源を入れることによって、不具合をリセット出来る確率がとても高いと知ってるから、
「おほっ、久しぶりだな」
くらいなお気軽でそれをやってみたのだけど、ウンともスンともいわない。
その他、3〜4種のリセット的リカバリーを試みたけど、やはりウンもなくスンもない。



さて、困った弱った。
そこで、Cくんにモシモシ。
C君はデザイナーでマックのハードにはメチャ詳しく、過去も何度か面倒をみてもらってる。
だからボクには、
「困った時のC君頼み…」
カミ対応を期待するワケなのにゃ。
モシモシで幾つか指示され、その通りにヤッてみる。
けど、ダメだ。
「おそらく高い確率でハードディスクでしょう」
とのモシモシでの診断。
「データを救出しなきゃ〜いけませんね」


まだパソコン・ショップが開いてる時間だったので、調達を依頼。
その間に、マック本体を取り出せるよう部屋の大片付けを開始。
工作中の模型を移動させ、工具かたづけ、アレを右にソレを左と、一汗二汗かいて何とかマックをテーブル上に置く。
およそ2時間後、C君がやって来る。
こういう時には仏サマが来たようでアリガタイ。



買ってきてもらった大容量の新品ハードディスクに交換。
従来のもの、データをシステムごとソックリそれに移し換えるのに、そこから2時間を要す。
ま〜、これが要めだ。
ソックリ移し換え出来ないと、とんでもね〜〜コトになってた。


しか〜し、1度は起動に成功したものの、次にはダメ。
どうもハードディスクではないようだ…。
「ええっ!?」
上写真は犯人と思われたハードディスク。


不具合の箇所が不鮮明…。
各種ボードを外したり再取付したり、C君持参のメモリー基板に取っ替えてみたものの、トライしてみるに、やはり数度に1度は起動して、そのたびにニワカ悦びするのだけど、電源をおとし再投入するとまたダメとなる。
またアレコレ外し、ボードを掃除器で掃除し、アルコール綿で慎重に基板を拭くC君。
「あんがい、掃除して動くコトがあります」
「しかし、でも、掃除して本格的に壊れるというコトもありまオンセン」
つぶやき、苦笑する。


また起動した。
でもダメ。
フリーズする直前に画面が揺れたりする。


不具合を起こしたマックとは別のマックがある。
現役で動いてる。
C君、それを開き、グラフィックボートを外し、不具合なヤツに取り付けてみた。



と、起動した。
「終了」させ、また立ち上げてみると、動く♡
「これですね、原因は」
「さっきアルコール綿で拭いたさい、ホコリとタバコのヤニが溶融したような汚れがひどかったから、チップをハンダ付けてるどこかの箇所が湿気でショートしたんじゃなかろうか」
そう推理した。


途端、気づいた。
この前の台風だ…。
この部屋は半地下っぽい構造で、前回ブログで書いた通り、うちは玄関先まで水が来て、かろうじて部屋は無事だったものの、翌日にカビっぽいような微かな異臭があったワケなのだ。
マック本体は壁ぎわのその半地下な床の上に設置してる。
湿気が充満し、その湿潤がホコリというかシガレット由来のヤニとが悪さをしたと…。そう解釈した。




という次第で、取りあえずメインのマックの修復成功。
ただし、グラフィックボードをブン捕ったから、もう1台の方はしばし使えない。
いいのだイイノダ。
たちまちに使わなきゃいけない方が優先だ。ハードディスクも換わり、メモリーも次いでに増設でリフレッシュ感が濃い。
気づくと、朝の3時。
2人とも22時頃にブタマンを1ケづつ食べたきりだった。
けど、もしもこれがアップルのメンテナンス・サービスなら、そうはいくまい。
数日あるいは1〜2週間はお仕事デキマセンとなってるハズ。
ブタマン1ケで、よくぞガンバッてくれたと感謝カンゲキな朝の3時であった。



な次第で、復帰したマックでの最初のワーク。
明日、30日の土曜の夕の、中銀前でのジャズフェスの30数名のスタッフ証。
もし中国銀行本店前で、うちのスタッフがこれを首からぶら下げてるのを見たら、
「ぁ、苦労されたんですね」
そう密かに思って下されば、うれしい。