サンマーメン

 まったく食通でないんで、フード関連のアレコレを知らない。

 サンマーメンという名を知ったのは、今年になってから。

 プライムビデオで『孤独のグルメ』を観ていて、初めて知った。

 けど、この麺は壁のメニュー張り紙と五郎ちゃんの独白に出てくるだけで、食べるシーンはないのだった。

 なので、それがどのようなモノであるかは判らずだった。

 

 しかし一方、近頃数ヶ月、日曜ともなれば近所のスーパーでもって、とある冷凍食品をば1ケ買っちゃ~、たいらげていたのだった。

 あんかけ野菜豊富で、はんなり醤油味。トロミ適度。

 これがアンガイうまい。ボリュームもある。

 

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 日曜のみ買うのは冷凍食品オール半額デー、だからだ。

 通常は3割引き。3割と5割はホッケの開きくらい大きいッショ。

 それで日曜昼食は5割価格の、その一品なのだった。

 缶ビールとこの熱々のリピートでもって、昼食が完結するのだから、おおらかというか安上がりというか、何だかよくワカランけど、それでもって満足度合いがコキュ~ンと高まるんだから、ま~、それでイイのだ。

 で、久しくもそのパッケージに小さな文字で書かれてる単語を、ボクは見逃してたんだ。

 見りゃ……

「生碼麺」

 と、書いてある。

 

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 先週の日曜だかに気づいて、

「あっ!」

「わっ!」

 嬉々混ざった感嘆符を2つ程ついてしまったのだった。

 いや、それまではこの冷凍食品の名なんてチッとも興味なくって、ただも~、他の冷凍麺に比べてボクと相性イイじゃん、それだけで日曜ごと買い求めを繰り返したものの、名は、せいぜいがパッケージにでかく書かれた「横浜あんかけ」を見る程度で、菜は喰っても名は食わずで、どうでもよかったのだった。

 それが、チョイ興味を持ってたサンマーメンであるというコトにやっと気づいて、

……ったくも~♥」

 自身の無知は棚上げで羞恥せず、ただ顔をほころばせたのだった。

 

 それで今更に調べてみるに、な~るほど発祥の地である横浜界隈じゃ~カップ麺として幾つか発売されてるコトを知ったワケだけど、この岡山では、少なくもワガハイが出向く何軒かのスーパーにゃ、それは扱ってないのだった。

 が、扱っていたとしても、冷凍食品よりは劣るだろうな予測もつく。

 食べ較べるホドのモノでもないし、もはやこの冷凍食品に満足しちゃってるんだから、これはこれでイイのだ。

 

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 サンマーメンは、およそ60年ほど前に横浜の中華屋さんがマカナイの一品として創ったという。

 生馬麺、あるいは、生碼麺、と漢字で書く。

 読みは広東語に属するというから、始めた店はきっと広東料理の店だったに違いね~。

 生はサン、馬(碼)はマー。

 新鮮野菜をシャッキリした食感として味わうという意味で、生「サン」、上にのせるという意味合いで馬または碼の字「マー」があてられているらしい。

 フ~~ン、と知ったかぶりしつつも、とはいえ、オリジナル求めて横浜くんだりにまで行きたくなるようなタチでない。

 けどもだ、『かながわサンマー麺の会』のHPをば見るに、モヤシの存在は欠かせないと書いてある。

 我が日曜の冷凍食品にもそれは入ってる。

 入ってるけど、増量もまたイイだろう。生(サン)を強調するのも手であろう。

 

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 同時にモヤシも買い、湯がいて、あんかけスープに搦めちゃえば、何やらいっそ~旨くなるんじゃなかろうか……、日曜午後の自分時間の満足をば、さらに数パーセントほどアップしちぇるかもだ。

 善は急げ 麺伸び前にDo it Now

 これを我が標語として掲げ、チョイ作ってみたです、よ。

 

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 しかし、『かながわサンマー麺の会』も書いてるけど、あくまであんかけが要め。

 ただモヤシ増量では、「もやしラーメン」になっちまう。

 そこの加減がマー馬~、むじゅかしい。