庭先寒々

この前の講演からヒトツキちょっとが過ぎたけど、何か動き有りや?
S社のA記者から問い合わせ。
「この問い合わせこそヒット。動きじゃ〜ん」
笑って応対しつつ、明治の上之町界隈のこと、などなど…、やはりテキストだな、しゃべってばかりじゃダメじゃな…、小さくあせる。
対話後、小庭でユルユル喫煙。



昨日今日とほんの少し気温がゆるんだっぽいが、冬庭は寒々しい。
日が射すと陰影がくっきりしてそれがまた余計、寒々しい。
夏秋は大いにおごって何度かトゲで痛いメにあって剪定もヤッカイな山椒の木も、トゲトゲしい骸骨のようで見るからに寒い。



ささやかなビニール覆いも、半透明な寒色ゆえ寒々しい。
今冬は去年より寒い感が増量だから、庭先はあんまり眼にいれたくない。
とはいえ、どこに眼を転じようと冬は冬でしかないけど。



ボンヤリしてるうち、中電工の車輌が3台やって来て、すぐそばで電線工事…。
何かを追加加工しはじめる。電線か光ファイバーか鳥対策か何だか判らんけど、そうでなくともタコ足配線めいた混沌のビジュアルがさらに悪化するのは必然。



葉のないユスラウメの後ろに屹立のツイン電柱。途上国のそれのよう…。
昨年訪ねた吉備中央町の重森三玲の茶室の真ん前に居座った無粋な電柱を思い出す。いや、無粋とかでなく…、あれは犯罪に近似るよ、景観を殺していたもん。


無残やな 冬枯れいちがつ 眼に寒々(かんかん) 


いっそ雪でも降って下界を白銀に変えてくれたら束の間の新規を味わうだろうけど、ただ寒いばっかりじゃ荒涼が進むばかり。眼が楽しむ術がない…、と毎冬繰り返しおもう。


楽しむで思い出したけど、『フォースの覚醒』のディジー・リドリーの頬が『最後のジェダイ』ではふっくらしてたのが…、いけなかったな〜。
ドラマの連続性がそれで事切れちゃって、彼女のデビューに喜んでたので余計、残念。かすかな変化だけど気がかりな寒さをおぼえたもんだ。



※ 『フォースの覚醒』時の絶妙な頬のライン。これが今作にないの…。物語が深刻になるんだから丸くなっちゃ〜いけないのに。


この前、K氏が星覗きの夜のことを教えてくれたけど、−8度くらいの低温になる八塔寺備前市の山中)界隈のアウトドアではiPhoneの電池がほぼ瞬時に消耗するらしい。
寒さに弱いんだな。ひょっとして北極や南極では使えないのかも?



※ 八塔寺付近。天体写真家・吉田隆行氏の「天体写真の世界」より転載


この先、車の未来はEV化に向けてまっしぐらなんだろうけど、だいじょうぶかな、EV車のバッテリー?
寒冷地じゃ〜エンジンかからない、走行距離が伸びない、雪の渋滞でバッテリー消耗、エンジンストップでえらいコトに… などが頻繁に起きそうな予感。
ま〜、そんな技術的難所は数年も経てばきっと越えられるんだろうけど…、我がMINIはあと何年踏ん張れるかしら?



このアナログの極地はいつまでも愛すべき対象じゃあるけど、この冬はオイル漏れ。
ごく僅かな滲み出ながら、塵も積もればでいつの間にやら駐車場の床に浸みちゃって一見大量出血の図。
これも…、寒い眺め。



眼を転じれば…、ミス・ユニバースには会ってゴルフ談義にうつつを抜かせても、ノーベル平和賞NGO核兵器廃絶国際キャンペーン」のフィン事務局長の面会は断る政界トップの、卑小。
彼女たちの来日に合わせるように東欧に出かけ、北のミサイル脅威を訴える不可解。東欧諸国は北の1発どころか既に数千発のロシアン・ミサイルの脅威下にあるわけで、何をやっているのやら?
この冬イチバンのさむ〜い情景とおぼしく、実に貧寒。



夏ともなれば「寒」の字に出番がないけど、冬場は「寒」が出ずっぱり。
ま〜、しかたない。冬があるから春を期待できるワケだし、その変化こそが大事とも思えるし、じっさい、ミニミニなハウスの中では、微かな暖を頼りに、
「耐え難きを耐え、忍びがたきを忍んで…」
小さいのが待機中。