ひしお

過日。雨の日。どこか胃がどんよりとして食欲ゼロ。
風邪みたいな症状もあって熱っぽくもある。
どうかした弾み、吐き気すら兆し、こりゃ〜ヤバイな…、でも何か食べなきゃな、夕飯時だもんな、どうせ食べられやしないけどと…、お粥を作って「ひしお」をのっけてモグモグモグ。
ところが、これが意外やうまくってペロリたいらげ、もうイッパイ食べちゃえる感じ。
お粥って…、めったと食べないから舌がおひさしぶりを喜んだんだろう。


およそ十年程前、Kosakaちゃんの車でお仲間と四国に出向いたさい、どこかの道の駅で手作りの「ひしお」に遭遇。買って旨味をおぼえたけど、なかなか入手難が続いたもんだった。でも近頃は近所のスーパーで容易に買える。ありがたい。
「ひしお」、「もろみ」、「金山寺味噌」…、色々あるけど我が舌は「ひしお」を歓迎する。
とはいえ、それらの区別をボクはよく判っちゃ〜いない。
総じていえば「醤(ヒシオ)」だろ? 
では商品名の「ひしお」はどういう位置づけか?
下写真の”ひしお”と”もろみ”の上下関係は、ど〜なってんだ?
もろみ科目の中のひしおか? ひしおという名のもろみか?



ま〜、詳細はこのさいド〜でもいい。
似通うものが縄文時代後期の遺跡から発見されているらしいから、随分とレキシある発酵食品という事に拍手をおくろう。
数千年経ってもまだボクらはそれを食ってると思うと、太古と今が一つの円の線上にあるようで、なにやらウレシイ。


過日。やや曇り。奉還町の某所にて会合。
大阪在住者が一人いて、新幹線で来岡。
阪神淡路とあわせ二度もでっかい地震でしょ。も〜ヤダよっ」
浮かない気分をビールで呑み込んでらっしゃる。
しかし彼でなくとも、皆、地震は苦手。怖いもののナンバーワン。
だから間違いなく、縄文時代を生きた方々も大いに怖れたはず。
というか、そのメカニズムも知らないだろうから、恐怖はボクらの数倍上だったと思う。
家族総出、集落総出で、怯えきり竦みきって肩寄せ合い、しばし数週は風のそよぎにさえ過剰反応しちゃってビクビクするのを懸命に鼓舞しつつ…、小さなカメに造り溜めてた「ひしお」をちょっと舐めたりして、生存の幸をジンワリ味わったような。
ま〜、基本的にそのあたり、現代も変わらんと思うなぁ。
克服に遠く、むしろ、降伏に近い感アリの揺れる国。なのでキリストさんやマホメッドさんのリーダー的存在を求めた一神教的なものより、自然信仰の神道が萌芽して今も続くのは、ま〜、当然だ。



古い商店を改修し6/12にオープンしたばかりのブリューパブ・アルマジロで、二次会。
1階が醸造所で、螺旋階段をあがって2階が店。
雰囲気は良いけど、オリジナルのビールはボクの舌には今ひとつ…。
でも安いね、グラスいっぱい300円。
ピザはうまかった。