ジャズ・アンダー・ザ・スカイ

昨日。6日。下石井公園の広大なグラウンドに大きなステージと客席が出来、大勢の賑わいの中での音楽イベントを行っていたハズなのだったけど……。
台風接近だ。
どう影響が出るか判らない。先週のイベントをはるかに上廻る規模のイベントゆえ慎重さもまた増加し、これはもう伏せてなきゃいけないコトでもないから記すけど、開催2日前には「中止」が確定した。
行政との共同事業なので開催有無の最終決定は行政サイドがおこなうワケなのだ。



自然の振る舞いには抗えない。その振る舞いの中で右往左往するっきゃない。
で、こたびフタを開けると……。



6日の朝7時前。日差し眩いお天気だァ。
前回の台風で吹き飛んだ金木犀の花は、第二陣をいっぱいつけて近寄れば良き香り。日差しに葉を揺らせてる。



パッションフルーツの葉陰の向こうにゃ、青い空。
あじゃぱ〜」
暴風雨になる予報がこれなんだ……。


ハシゴを外された――これならイベント、オッケ〜だったなぁ、とつい思ってしまうけど、それは結果オ〜ライな感傷だ。
いささかに安全性の確保という点が一人勝ちした感もあるけれど、中止を悔いても詮無い。ましてや6日が仏滅だったから……、なんて〜コトはまるで関係ない。
今から20年後の天気予報なら、きっとより精度高い予測が出来ると思うけど、今はまだ途上、20年後の未来を生きてるワケでなし。


でも、実はコッソリじゃあるけれど、自分の直感は、こうなるんじゃないかしら……、ずっとそう囁いていた。
けども、『直感予報』は根拠なし、科学じゃないし、と嘲笑されるから、あまり役立たない。
こうしてポッカリと1日が、浮いた。


しかし、奇妙にも、このポッカリを悦んでるようなトコロもある。
はるか昔にあじわったフイに休校となったさいの気分に、近い。
先週土曜に次いで、またもの長時間”ワーク”に耐えられるのか、年齢的な衰退をおぼえないワケでもない。
それで、実際は消失そのものなのに、ポッカリ空いちゃってフリーになった浮遊錯覚が、ま〜、ある意味で気分を高揚させもする。
お・か・し・な・も・ん・だ。


庭池の金魚も、想定しなかった好天に、なにやらボンヤリしちゃって浮いてるような感じがしなくもない。しばし眺めてたけど、水面近くに浮上したまま、ボ〜〜ッを続けてるんで、こっちが見飽きてしまった。


けども、じゃ〜、このポッカリを有意義に過ごす原資に出来るかといえば、これさっぱりチャンメン
「おっ、今日は時間たっぷりンこ!」
目覚めて、布団の中で足をバタバタさせただけで、ヘルシーお野菜たっぷり具沢山どころか、結局は、DVDで映画を1本観る程度……、なのだった。


夜になってOH氏と合流、ライブハウスのMO:GLA へ。
毎度、この音楽祭のたび、楽器手配やら打ち上げ会場などで世話になってる関係もあって、御礼と若干のお詫びをかねて。
とはいえ旧知にして懇意 ―― 遠慮なし、忖度なし、本音な話でケラケラ笑う。
いつのまにやら、へつらい・つくろい・嘘八百・風向き次第、が横行する世になっちまっているけれど、キチリと歯車が噛み合う風情や心地よし。
この心地は科学じゃないし、政治的バカ力学でもない。いわば人情、いわば義侠、いわば仁義がらみ、その好感。
開催出来なかった鬱憤がこの歓談で多少薄れる。
早々の中止決定でガックシな1日となったけど、なぁ〜に、この良き仲間たちとまたチャレンジすればイイ。
リターン・オブ・ザ・ジャズ・アンダー・ザ・スカイ。



前回、OH氏とのツーショットはないと書いたけど、OH氏指摘するに「1枚あるよ」とのコト。8年前に森山良子さんを呼んださい撮ったという。
ほほ〜、なるほど。
せっかくだ。見比べてみよう。




歳月に これまでの花 これよりの桜かな  
西川織子 作