11/17-講演のお知らせ

11月17日の土曜に岡山シティミュージアムで講演します。
今回のタイトルは『明治大正昭和 岡山木材史』。


木材を通して、明治から今にいたるまでの文化的諸事情を、3部構成でお話しようという企て。
ボクは明治の時代を担当。
大正から昭和にかけては、岡山市立中央図書館の前館長・大塚利昭氏が担当。


第1部となる明治時代は「亜公園」がらみでもって話をします。
なぜなら、亜公園を創った片山儀太郎は木材商だったから。
岡山の木材商・久志屋に嫡子として迎えられ、豊島から儀太郎さんが12歳でやって来たとき、時代が変わります。
お江戸の時代が終焉。明治になります。
そう、儀太郎さんは12歳までは江戸時代のヒトだったんですな。
彼が生まれた頃に桜田門外の変があったりもします……。



幕藩体制から明治新政府への移行は、大転換です。
ハチャメチャといってよい激変は日本中を振動させます。
この時期、実は木材商は川面の木の葉のように、揺すぶられ翻弄されています。
収入の大半は武家やお城関係の建造や修築で得ていたのが、その肝心の武家がなくなったワケで、途端に木材が売れなくなります。
そうでなくとも幕末頃からの政情不安定で家屋が新造される割合もメチャに減っていました。
岡山の場合、多数あった木材商は明治10年頃には、なんと9軒にまで激減します。
市内に、たった9軒ですぞ……。


その大難な時代を、若い儀太郎さんはどう乗り越えたのでしょう?
何をどうやって、アッという間に巨大な収入を得たか?
この大転換の時期、彼もまた木材業としての大転換を率先して行います。
ん? それはどんなの? ———

ま〜、そういうトコロから話し出す予定です。
自分で云うのもオカシイですが、結構、おもしろい話です。
もちろん、木材そのものが話のキーですよ。
大塚氏との対談で進める予定の第3部では、桃太郎のおじいさんの話も登場し、
「あらま〜! そうだったの〜」
という気分も味わえると思います。
この講演は、シリーズ「知らない岡山」という流れの中で企画されてますくらいで、世の中、あんがいと気づいていない事、知らなかった事が多いんですね。
詳細は後日にまた紹介しましょう。

日時 2018年11月17日 土曜
   午後2時〜4時 
場所 岡山シティミュージアム 4F講義室
料金 無料


前回の講演では定員オーバーとなって複数の方々がロビーのモニターで聴講ということになってしまって、申し訳ないやらアリガタイやらでしたが……、開場は1時半からです。少しお早めにお越しくださればお席があると思います。



 告知フライヤーNo.1 - 市内に配布されるチラシはチョット異なる予定。まだ本日の時点で出来上がっていないワケで…… ^^;