ミルキーソフトのキャラメル味

 1ヶ月ほど前のことだけど、フジヤのミルキー・ソフトにキャラメル味というのが新登場で、これが珍しくも近場のスーパーに早々と入荷しており、買ってしまうのだった。

 バターみたいにパンに塗るスプレッド。

 すでに”普通”のミルキー味のものは販売され(これは以前に書いたね)、いまさら目新しいわけでもないけど、ま~それでもバリエーションが増えたのが喜ばしや、速攻で食べなきゃいけないモノでもないけど、手に取ってニタリ、ベロをだして微笑むのだった。

 

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 けども、スーパーの棚をよくよく見るに、パッケージ違いも置かれているのだった。

 何が違うって、ペコちゃんが、「あちゃ」ってな顔でベロだして頭コンという図柄……、だけが違うのだった。

 

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 これはいったい、ど~いうことであろう?

 

1) パンスプレッドなミルキー商品第2弾としての、いわば便乗的追加に対してのペコちゃん的自虐、それゆえ左目をあらぬ方向に向けて頭コンなのか……?

 

2) あるいはただ単に地域限定な別パッケージなのか?

 

3) あるいは、ペコちゃんフアンならきっと両パッケージを買うだろう、の思惑的事業展開なのか?

 

 などなどなど、考えるというホドでもないけど、

「ま、いいかッ」

1)が示唆するところも呑み込んで、密かに軽度なペコちゃんファンである当方は 3)に適合し、両方ともを買ってしまうのだった、フジヤの思惑通りに。

 で、さらに数日後には、旧来のミルキー・ソフトもパッケージ違いが販売されている。

 

 自明ながら、このような販売&購入は室町時代では考えられない。

 パッケージ違いだけでモノが売れるワケもなく、そもパッケージの概念は、茶道具の箱に名を入れることで茶碗の価値が高まるという局所的な”発見”に留まって、まだ一般化に遠い。

 むしろ箱書きがすわるコトで何で茶碗が高くなるのか不思議でしかたないというアンバイの初期の初期。茶碗に名と作者なり推奨者の名(めい)を加えると儲けが飛躍する旨味を知った堺の商人らがニッタリ北叟笑んでる程度で、むろん、そこに利休もいるだろうけど……。

「要冷蔵の商品」があるワケなく、冷蔵庫なんて夢想も出来ず、ペコちゃんもまだいず、これは室町時代をいきたヒトに較べてズイブンにお得というか、進んでるというか、ズイブンに未来な商品経済の爛熟話。お気軽太平楽なハナシなのだった。

 むろん今が平和な社会であろうわけもなく、その点は室町時代とあんまり変わらないと思うし、日々のニュースというカタチで届くアレコレな情報に翻弄されっぱなしなのは室町時代より、おそらくかなりヨロシクないけど、選択幅が大幅に増した庶民生活を感受できるという1点では、やはり現在の方が上なのだった……。

 当然に、それは上なだけで、良くなったという意味じゃないけども。

 

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 これまた最近のことだけど、上写真のハンバーガーがワリアイとお気に入りなのだった。

 とても旨いというホドでなく、

「ま~、悪くはないにゃ」

 程度が根底にありはすれども、それでも従来のスーパーなんぞで売ってる安い既成品に比べるとウンデンの差ありの商品なのだった。

ハンバーガーを喰ってる気分がする」

 という1点で、これは珍しいモノに思える。

 もちろん生野菜なんか入っていない。あくまでも既成品。

 いわゆるバンズでなく、丸っこいだけでパンがいかにもパンなのがちょっと惜しまれるような気がしないではなく、サイズと相まって、あっためて写真に取ろうとすると下のように、カバが口を開けてます~みたいなフニャケ姿になっちまう。

 

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 が、

「2度と喰わんぞ」

 なマズイものでもない仕上がりに星マーク1つ半くらいは進呈し、3週間に1ケくらいならオッケ~な商品なのだった。

 
 最近はどこのスーパーでも手作りパン工房がしつらえられて”焼き場”が可動し、香ばしい匂いと相まってなかなか精彩ありだけど、ビニール袋に入れらた既成品が積まれたパン売り場も捨てがたい。

 トングとトレイでやや上品に扱われるオートクチュールめいた品よりも、いささか雑に扱われて平積みになってるレディ・メイドの方が断然に好きとは云わないけども、スーパーに出向けばパン売り場を一巡する癖は、ある。さほど買いませんけどな……、商品がいっぱい並んでるのを見ると直にオナカに入れずとも、メダマが喜ぶの。

 上記の品はどういう次第か近場のスーパーになく、ヤマザキのディリーストアでしか見かけなかったけど、ごく最近になって類似品がスーパーにも置かれだしてる。

 

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「完熟トマト風味&マヨネーズ」ではなくってぇ、「バーベキューソーズ&チーズクリーム」と、チョイっとお味を変えている。

 けども、舌に嘘や誇大は通用しないのだ。

 これは……、1段安い同社のハンバーガーと同じ味わい。確認のため同時に温めて食べ比べてみたけど我が舌では相違なし。感じるところナシ。

 

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 こういう場合、知恵あるヒトは、スライスチーズを加えたり、ケチャップを少量混ぜ入れたり、レタスを添えてみたりと一工夫を加味してチンすりゃ美味しいよ~ん、となるのだろうけど、サバ缶はオープンしたら温めも不要、そのまま食べる、を規律化させて早や50年越えのシンプル原理主義で生きてる身の上、ヤマザキのパンも岡山キムラヤのパンなどなどいずれもご同様、

「既成品は既成品のままに」

 無加工イートが基礎の基本なのでありましたから、まっ、これでいい~と。

 この原理主義をかつてお友達のM君がカラカラ笑ったけど、な~に、

「これぞ王様の道なり」

 ケラケラ笑い返して既に久しい。

 ま~、もっとも、裸の王様ってな感じもないワケでもないけど~~ン、

「 赤裸でもキングはキング」

 胸に手をあて意固地を擁護す今日この頃。