Spring has come

 3年ほど使い続けた Mac pro を新たな Mac pro に交換。新たなといったって、ゴミ箱の筒みたいなあの応用性の悪いヤツでなく、旧型のモノ。

 昨日まで使ってた Mac pro とて何の不具合もなく、本体交換の必然も実はなかったけど、我がコンピュータ環境のほぼ一切のメンド~をみてくれてるChikaちゃんが自分の Mac pro を新たにし、それまで使ってたヤツを、ボクのところで、

「使いませんか?」

 となった次第。昨日まで使ったものも同じ経由。

 同じ筐体ゆえ、一見は何も変わらない。

 けども中身はチュ~ンが施されて快適性増量のカスタマイズ仕様だから、当然に悪かろうはずもなく、せっかくの申し出だし、

「では、お願いね」

 ということでデータ移行含みの取替作業。

 

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              作業中のChikaちゃん

 

 ま~、次いでゆえにとSSDを容量のでかいモノに買い替えもしたけど、ともあれ、一新。キーボードやモニターやらは従来のままだし、デスクトップの図柄も配置も皆なそのまま移植だから、強烈に変わった気はしないけど、昨日までボクが使ってた Mac pro は、さて? 誰かさんが使ってくれるかしら。何やらそっちの方が、た・の・し・み。

 

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  この先コンピュータはこういったデスクトップな、いわば大和やミズーリみたいな巨艦なものから、カスタマイズを拒絶するiMacに代表されるオールインワンに向かい、よりモバイルな携帯電話的なモノとの合体が進んでダウンサイズされ、コンピュータという単語すら廃れるような日常物品の中に埋没していくのだろうけど、巨艦は巨艦、据え置かれた門松みたいな粛然とした麗華があってボクは好き。

 けど、巨艦であれ小艦であれ、何もかもがクラウド依存になって、プライベートな領域の諸々までが仮想な空間に置かれて管理される流れは、好感出来ず。

 

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 3月の週末は何かとイベント多し。

 過日の土曜は、城下公会堂でのTetsuya Ota Piano Trioライブ。開催2週間ほど前にドラマーのJON君が左手首骨折のアクシデント。こりゃ中止かな……、とはならないのが、さすがプロフェッショナル。片腕でタイコをこなして見事2時間やり抜いた。

 

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                  リハーサル中のJON

 

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 某日。某委員会の年度末会合。

 しかし、このシーズンになるといつも思うけど、3月末をもって「会計年度末」、4月1日をもって「年度始期」ってのは、どうも身体具合にそぐわないような気がしていけない。

 江戸時代までは経済活動も暦年とリンクし、1月がスタートで12月に終わるようになってたから、なので12月末はお師匠さんまで出納簿とニラメッコで慌ただしいから「師走」なのだったけど、明治政府が変えちゃて、そこから変なアンバイですなっ。

 

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                江戸時代の暦

 

 英国を真似てしまった。

 英国じゃ、「会計年度」を4月スタートとし、3月が「年度末」だ。明治政府はそれを模倣した。

 加えて、新たな国造りに挑んだものの税収不安定がはなはだしい。徴収の対象は多くが農業だ。秋に収穫のお米が売られ、その現金が農家に入ってくるのは12月を過ぎてからが多くって、税の取り立てを図るのは2月やら3月が都合良し……、という次第もからんでた。

 けど実は、当時の英国は年の始めは3月25日。暦と経済活動のケジメはズレてないんだなぁ……

3/25を年始とするのがユリウス暦グレゴリオ暦に改暦以後は1/1が年始)

 だから日本で適用すると、何だか変だった。暦での1年のけじめと、経済の1年のけじめ……、年末年始が2度あるワケだ。

 変だけど、明治以来そこを直さないままに今に至ってる。慣例と慣習が居座って動じない。

 ドイツやフランスやロシアなど欧州諸国は暦と連動して1/1が会計年度始めだから、この点はスッキリしてんのね。元旦のモチを食いつつ帳簿も一新なワケだ。ま~、モチは食べないだろうけど。

 なワケゆえ、3月も半ばに収支決済確定報告の年度末会合に出ていかなきゃ~いけない。

 直後に急浮上した亜公園のとある資料。個人で買える額面でない……。その購入費用を組み入れてもらい、来月には現物と対面できそう。ニッタリ。

 

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               会議前の静穏

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 某夜。奉還町の馴染んだ店にて飲み会……。親しんだ顔ぶれでチャカポコ・チャカポコ。

 お仲間とお気軽気さくに呑んでケラケラ笑っちゃ、

「よっ! ほっ!」

「たは~っ!」

「プピィ~!」

 なんて嬌声あげてる時間って、酔いヨイ良いね。

 3月11日前後にyou tube津波映像を何本か観て、逆説に、生ある現在を実感したゆえ、チャカポコ皿小鉢たたいて笑える時間が、いとおしい。

 

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                    鯨のヅケが小鉢に

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 過日の土曜。岡山市文化振興課とNPOアートファーム主催の街頭劇『まち歩きシアター』。

 市内複数箇所での過去と今を結ぶパフォーマンス。そのうちの1つ、路面電車が駆ける繁華な街の一画にて、我が古市福子大先生が朗読。創作は昨年末に一緒に講演した岡山中央図書館元館長の大塚氏。

 これは聞き逃し出来ない。

 似通う試みは、やはりアートファームさん主催で、かつて犬島であったけど、演出に難あってチビッとも面白くなかった。さてこたびは……、各会場を見学したわけでもないけど、古市+大塚という組み合わせが妙味。おまけに話の内容が明治時代の饅頭屋なんだからボクの興味温度もチョイ高かかりし。

 

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 場所は大手まんぢゅう伊部屋の駐車場。大勢のギャラリーの前、若いパフォーマーを従えての朗読は講談調。すぐそばを駆ける路面電車の騒音を逆手にとっての話の運びは、さ・す・が。

 観覧後、KちゃんEっちゃん-かしましシスターズやらやら総勢8名で、お茶。地域バナシでいささか盛り上がる。全ステージを観たかしましシスターズやらの話を統合すると、幾つかのステージ・パフォーマンスが上出来だったようで、こりゃチョット逃したかもと、観てない部分が口惜しや。

 

 大都であれ小都であれ、ヒトは自分が住まってる場所から視線を巡らせるしかないワケで、その住まってる場所をチビリっとでも掌握したいと思うようになるのは、ある程度に年齢がかさんで来なきゃいけないのかしら? お茶しつつ感慨がわく。

 少なくともボクの場合はそうだったな……。もっと早くに足元の魅力に気づくべきだったと思う。ま~、そういう次第あって明治の一地域のことを執拗に探ってるワケだけど。

 

 数日前だか、今年の「幸せの国ランキング」(国連の諮問機関「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)が7年前から毎年まとめている。ブータンが提唱国)が発表され、日本は昨年より順位が下がってた……

 政治、経済、治安、自由度、信頼度、寛容性、自然状況、などの総合点数での順位づけじゃあるけど、1位のフィンランド(去年もそうだ)に対して日本は58位。ロシアに近くなってる(ロシア68位)

 

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 Spring has come

 お彼岸ゆえ坊さんも来る。

 仏壇の阿弥陀如来に向け、チャチャッと拝んでもらい故人を偲ぶ。 

 雨の翌日、一気に開花したユスラウメ。

 開花というより噴火の勢い。世界幸福度の58位というトホホっぷりながら、花咲けるシーズン到来はこれはこれとして喜ばしい。

 

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