本日、O眼科にて手術した。
3年ほど前に片方を手術し、世の中美しく見えるようになったものの、他方のメダマがジワジワ劣化し、気づくと片眼で車を運転してるような危ないデンジャラス。
せわしなさを口実に眼科行きを日延べさせ続けたものの、視界半分ボンヤリがひどくなって……、さすがによろしくない。
というワケで年明けて早速受診。0.1以下の視界不良を言い渡されるも手術予約者でクリニック盛況、順番待ち。月が変わっての本日やっと番がきた。手術台にのっかった。
両手両足縛られ、アゴ押さえられ、目ひんむかれ、程よく真っ赤に焼けた鋭利な火箸で、
「ちょっと激痛だけどガマンしてね~」
グリグリされて目玉焼きッ。
というワケはない。
O眼科は、術中、看護士の一人がソッと手に手をにぎってくれる。メダマ手術ゆえ、誰が触れ合ってくれてんだかサッパリ見えない。
横たわる前に手術室にいる看護士4~5名の顔をチロリン見渡すものの、皆なマスク着けアタマは頭巾(何ていうのかしら?)で覆ってるんで、ヒフミさんだかミフネさんだか判らない。
ま~、いずれにしろその内の誰かさんがキュッと指をからめてくれてるんだろう。まこと、嬉しい配慮。こちらの不安がそれで大いに和らぐって~気遣いだ、す・ば・ら・し・い。
なので術中、こちらもソッと、指うごかせて、先方のテノヒラに愛をこめ、ハート・マークを何度か書いて、最後にテノヒラ全体をパコパコ開いてみせた。
でも、ひょっとして先方には……、クル・クル・パ~って読めたかもしんない。
さらに予感を不吉にして思うに、執刀の院長が片手にメスで片手でオスの手を握ってくれてたのかもしんない。
白内障はレンズたる水晶体が濁ることによる視覚障害。2重に見えたり霞んだり黄ばんでみえたりとアレコレ。モノが経年劣化するのと同じくメダマも劣化する。外して水洗いし磨き直してオッケーというわけにいかない。子供や若い者はあんまり関係ない。加齢性の、老いたる証しみたいなもんだ。
なのでレンズ交換。
3年前の我が右眼の手術後を例にすれば、術後は視界激変。しばし見るもの一切がまぶしく、青色が実に綺麗に映えて、まさに、
「地球は青かった」
ガガーリン少佐の感嘆に似た、初々しい後光がきらめくような感想でルンルン気分になった。と同時に、白内障が進行しているさなかに仕事していた模型の色付け作業は、暗く黄ばんだ色調で自分はペイントしていた可能性が高いぞ……、とおののいた。
そうであるなら、ダ・ヴィンチを含め高齢になってもガンバッた画家たちの絵とて、怪しいもんだ。トシがいってから描いた作品でヤヤ黄色が濃ゆいようなら、白内障を疑った方がいい。その画家の眼にはそう映ってたワケで。
手術そのものは15分とかからないけど、数日前から専用薬点眼やらをし、本日当日も術前の点滴やらアレコレあって院内滞在時間長く、術後は術後で安定の観察やらと何かと行事有り。
日帰り手術とはいえ結局は、手術後5日間、毎日通院しなきゃ~いかんのがシャク……、明日も朝9時に来いとのこと……、ぅむむ。
この眼科の待合室はいつもヒトでいっぱい。なので9時に出向いても検診は10時頃……、ぅむむ。
とはいえクルーズ船から出してもらえず、今日から2週間ほどウィルス潜伏期間が過ぎるまで船内でジッと我慢の方々に較べりゃ楽ぅ~なもんか。
てなコトを今、片眼眼帯の上に金属プレートを張られ、その上に保護メガネを着けさせられた状態で書いてる。
保護メガネは保険外なので実費で2千数百円。
前回の時にもこれは買わされたのじゃあるけど、どこへしまい込んだか判らん……。これから白内障になる方は捨てたり、忘れたりしないよう、大事にとっておきなさい、よ。
白内障にかかって手術するヒトはすごく多いのだから、スタンダード定番な品として100均ショップは、これ、造って売るべきかと……、ひそかに思わないでもない。
ま~ま~、ともあれ今は片目だ、まっこと書きづらい。
なので本夕は報告まで。
まだ21時前じゃあるけど、とっとと寝てしまおう~。