メの手術して3日めに、S君やT君のバンド「ザ・リサイクル」のライブ観覧。
眼帯はずし、保護メガネとマスク着けて出向く。
5日ほどはジットしていろとのコトゆえ、ホントはよろしくない。事実、眼の左側界隈がときおり揺れる。埋めたレンズがまだ固定しきっていないワケだ。
しかしライブの方はホントによろしく素晴らしかった。
photo by Nobuya Kuyama
春の牧場を4頭の馬がトットコ・トッコトと駆けては廻るみたいで、愉しく弾けた。
後半ステージでキーボードと管楽器が加わり、駆けっこ馬は4頭から7頭になっていよいよ地響きたてた。ええぞエエゾ~。
photo by Nobuya Kuyama
右端っこの管楽器嬢はリードボーカルにあわせ、唄ってらっしゃった。
ぁ、そこにマイク欲しかったぁ~。
眼帯はずして眺める光景は、ポポ~ンと手を打って喜ぶようなアンバイ。
愉しいライブだったゆえ、余計よく見えた。
photo by Nobuya Kuyama
けどま~、ライブ堪能のあとは、K夫妻の車に乗っけてもらい直ぐに帰宅。
安静だ。アンセイの大獄だ。
中国でほぼ最初に新型ウィルスの警鐘をならし、そのコトで中国警察にとっちめられたりもした若い眼科医さんが、そのウィルスで死亡したとの報はいささかショック。
眼科医という点が、ひっかかった。
死亡に至るのは持病ありの高齢者という風に報じられてたから、
「えっ?」
まだ元気な若い人でも……、訝しむことしきり。
そういうハナシをば車中で。
で今日は、術後5日め。
まだあと2回通院しなきゃいけないのがメンド~だけど、それを過ぎれば保護メガネのない生活に復帰できそうなのは嬉しい。
祝いにお肉を買い、もちろん祝うからって高いの買わない。霜降ってない赤身でいい。イッチャン安いのから数えて3番目に”上等”な150gを買い、焼き上げ、おいしくいただく。
お肉を食べるといつもきまって、登山家の三浦雄一郎の顔が浮く。
なんかのコマーシャルで、「元気の秘訣は、週に何度か800グラムのステーキを食べる」みたいなコトをいってたのが耳にこびりつき、離れない。
800グラムという大容量にトライしたことはないけど、一種の羨望があって、だから離れてくれない。
800グラムの肉という存在と、それを平らげるパワーの、2艘の舟への憧れだ。
でもトライしようとは思わない。
全量食べきれなかったさいの、ガックシを味わいたくない。
早いハナシ、食べきれる自信をもってない。
だから羨望は羨望として、いつまでも三浦御大の顔としてアタマの中に造型され……、これは始末が悪い。
ちなみにこたびはステーキ食べつつ、あんパン食べた。
イイじゃないか。三浦御大とてチャレンジしね~だろッ。
ひそかに、「やったぁ!」と歓声あげる。もちろんこの場合、勝ち負けじゃ~ない。優位に立とうという気分はすべからずイカン。品位がさがる。
あくまでもメダマ・リニューアル記念の、あんパンだ。品位が高い。糖度も高い。
とはいえリニューアルは2度目。すでに片目のレンズ交換を3年前にやってるから、眼帯外した直後のえがたくデッカイ感動は、なかったな。奇妙に淡々と、
「ぁ、かなり復帰しましたなぁ」
くらいの情感がわいただけで、ちょっと醍醐味薄かった。
それに、従来のメガネがあわなくなってる。逆に度がさがる。
メダマがほぼ安定するのは1ヶ月以上かかるらしい。事実、通院のたび視力検査で度数が変わってる。
なワケでメガネ交換まではまだ遠い。またボストン・タイプにするかな、それとも黒縁ぶ厚いのにするかな……。やんわり考えつつ、この前103歳でなくなったカーク・ダグラスをしのぶ。
『海底二万里』も捨て難いが、まもなく公開の『1917 命をかけた伝令』(この邦題の陳腐さにウゲ~)を思うと、やはり『突撃』でしょうなぁ、キューブリック監督とダグラスが組んだ凄い映画……。