昨日は雨降りのさなか、眼科へ。
術後1ヶ月経っての検診、という次第。
例によって待合室は受診者でいっぱい。この眼科にゃスタッフも20人くらいいて、人気を物語ってもいるのだけど、ウィルス騒動のさなかゆえ、この密集っぽさは好感しない。待合室で事前点眼をスタッフから受ける人もある。
待ち時間およそ1時間弱。
「経過良好です~」
で、診察1分。
ぅ~~ん。
そのあと、別場所、別の医院にゴ~。
マイ・マザ~殿の定期薬をば1ヶ月分ばかり処方してもらう。
こちらは眼科ほどに人はいないけど、病院のハシゴって、面白くもない。
けど、どちらの医院にも共通なのは、医院にしっかり馴染み、受付でしっかりタメグチ云って笑い、日常の生活パターンの中に病院通いを組み込んでる方もいるという事実。
通いがうっとうしいものでなくて、あったりまえの日常というワケね。
『ジェネラル・ルージュの凱旋』という映画で不定哀訴の外来者を担当の主人公に、「グチ外来の医者と救急医療にたずさわる医者とでは大違い……」と堺雅人演じる救急医療センター長がグチるシーンがあったけど、ま~、そんな感じも含め、病院に行くのを、文字通りな"生き甲斐"というか、楽しみにしている方もいるワケなんだから、世の中おもしろいと云っちゃえば失礼だけども、
「なるほどねぇ」
とは感心する。
ま~、誰にだって楽しみは、あるさ。
かくいうワタクシだって、近頃は、ファミチキ買って、これをば食パンにのせ、さらにイチゴ2粒ばかりをのっけて練りカラシ塗り、上から食パンでおさえ、バクッと頬張る前に指でジワジワとイチゴを潰して馴染ませ、やっとパクリ。ビールで流し込む。
そんな痴戯っぽいお食事に密かな萌えを感じちゃってたり、する。
べつだんファミリーマート製でなくっても、いい。
ヤマザキ・ディリーのやら、セブンイレブンのやら、ローソンのやら、でもいいのだけど、歩いて数分のところに店があるんで、利用頻度が高いだけ。
こだわってるワケもない。
ワケもないけど、そのお手軽でもって楽しみが充足されるんだから、ワタクシの楽しみって……、とても底浅い。
カラシとイチゴが口の中で互いに、何じゃ〜オマエはとケンカするのが、面白い。そこをファミチキがマ〜マ〜、ま〜ま〜となだめてるって感触がお・い・し・い。
一斉休校がはじまって早や数日。
うちの近所にゃ小学生が10人くらい生息し、休みともなればよく外に出て遊び、うち複数はチャンと挨拶も出来る子らなのだけど、いっこうに姿を見ない。
皆な、鳥カゴの中の小鳥みたいに家の中に置かれてるんだろか? それとも疎開してんのか?
疎開ったって~、どこも同じく感染が危惧されてるんだから、意味ないけど。
子供らの声が街路に聞こえない奇妙。
たぶん次第に緊張が溶ろけて、ダイジョブだろうってなコトになって、やがて子供たちはゾロゾロ街路に出て来るだろうけど、逆説的な、
「ハーメルンの笛吹」
みたいな状況に今は困惑しきりだろう。
しかしイチバンに困ってるのは、大人だわさ。
ライブハウスを含め、個人商店や飲食店は大変だよ。
密集集団による感染は忌避はしたいし、といって何ぞあったら、とやかく云われるし。
ライブハウスに自粛要請はないけど、花見は自粛して欲しいというのは……、どうなの? (結局は国として何ぞのさいの商業的経費補填を回避してるんだね〜)
香港のように全世帯に1万香港ドルを特例支給というようなこともない。台湾ではもう2月初旬には休校処置を終え、次段階での対応をやっている。そんな素早さもない我が国では……、他国との違いも含め、どう踏ん張っていいのやら、かなり困る。
判らないコトだらけなのが、とにかくも厄介。
極微なウィルスがニンゲンという巨体を今は土俵のキワに追い込んでるワケで、ある意味、すごい……。
けど、それもイットキでしょうよ。
ちょい昔、ナチスがパリを占領し、優越にホホを紅潮させてカフェに居座り、我が世の春来たりとふるまったものの、やがてシッペ返されてションボリ萎んでったみたいになるのを、期待。