この前の週末、馴染んだBARに出向きたい気持ちを、かなり必死にこらえ、
「もう一週間ほどは我慢すっか」
と、自分を鼓舞して部屋に留まった。
そも、帰宅可能なバスがない。5月末までバス運行も自粛モード、夜8時過ぎが最終となってるんだからアジャパ〜。
巷ではオンライン飲み会なるものが話題になったりしてるけど、
「馬ッ鹿じゃない……」
との感想しかない。『集まる』ものから『つながる』ものへと、ご時世は変わりつつあるとは了解するけど、酒をツール的方便に持ち出すな、と苦い顔になる。
”新たな生活スタイル”、だの、”ニューノーマル”だのの、提言が政府やらやらから、なされちゃ~いるし、オンライン飲み会なるケッタイな”つながり”もそういう空気の中で醸造されたんだろうけど、
「そんなもの……」
求めてもいないし、云ってる連中にどれほどの認識と見識と確固たる未来像があるのか、知れもしない。
要は、こちとら、このウィルス騒動以前に、ただただ戻って欲しいだけなんだ。
自粛のアレコレがジンワリと解除されつつあるとはいえ、ウィルス脅威から解放されたワケでなく、むしろ、危ういバランスの上に乗っけられ、一歩誤れば、もっと大変なコトに……、という感じの方が強い。
一応、この黒いのは……
顕微鏡なのです~
ウィルスは、
「人・間・み・な・平・等・に・扱・う」
という一点で、強いインパクトをあたえてくれる。
国籍、地域、身分、収入、など問わず、いちりつ等しくヒトと接しようとしているワケで、この一点のみ、ヒトはこいつに学ぶべきじゃ~ないのか……、と思ったりもさせられる。
感染し、実に不平等に扱われ亡くなった大勢がいる。それはウィルスのせいじゃない。元凶じゃあるけども、28歳の相撲力士がひどい症状でありながらチャンと診てもらえぬままに没したという一例にある通り、人災だ。
けども、そのことで罪になるヒトもいない。責任はウィルスにありというワケで、どうも妙。おびただしい無念のみが体積している。
騒動後、ヒトが”新たな生活スタイル”を確立させるとは思えないけど、大きな教訓を提示してくれたとは、思う。
これを活かせるかどうかが命題だけど、先進国に真似たマイナンバーカードの馬鹿馬鹿しさ同様、カ・タ・チだけがまたやって来るんだろうなぁ。
多くのヒトがきっとそうだったろうけど、在宅時間増加で、それでVideoを観たり本を読んだり……、だろう。amazonを見ると、DVDの多くが「一時的品切れ」の状態だ。
わたしの場合、たまさかMac環境がガラリと変わったもんだから、それに気をとられたりもして、それはそれでソコソコせわしなく、かつ、おもしろくはあった。
キーボードが変わると、新鮮と不満をいつも味わう。
最新のアップルMagic Keyboardはペチャンコでフラット過ぎ。ノートブック的なテーストをデスクトップに持ち込んでデザイン統一を図ったようじゃあるけど、使ってみるに気持ちまでフラット平坦で、気がのらない。
それで100円Shopで素材買い、下部に噛ませて傾斜をもたせたりして、馴染めるよう仕込んだりした。
四六時中使う道具というのは、微かな変化でも大きな違和をおぼえるもんだ。
もちろん慣れてしまえば、不満というのは薄まるものだけど、過去に使ったキーボード達を並べてみると、その変遷に自分もまた合わせて文字を打ってたのか~、と感慨深い。
個々のキーボードにそれぞれ自分の方から歩み寄らざるをえないワケで、そこを思うとちょっと不思議っぽい、飼い馴らされるような感じもなくはない。
年々歳々にキーストロークが短くなってる。かつてのタイプライターみたいに叩き打つという感触から、ソッと触れるや文字が出ちゃうみたいな感じになってる。
キーとキーに隙間を作ってペッチャンコなキー配列、いわゆるアイソレーション設計というヤツだけど、それが何やらそぐわない。感覚として頼りない。指の動きは少なめになって「押す」というカタチから「タッチ」程度になって、指の負担は軽減とは判るものの、『書いてる』感じが薄いのがいただけない。
かといって、試しに古めのキーボードを接続して、あえて比べてみると……、これはこれでオーバーアクションにも思え、さ~さ~、困ったもんだ。
いまだ、
「こりゃメッチャいいやぁ♥」
に出会えていない。
キー入力はバーチャルというワケにいかない。アナログとデジタルの接点。出会いと慣れの混成が要め。
ジッポーのライターみたいに、もはや普遍にして不動という領域にまで、まだキーボードというのは発達してないような感が濃厚。
発達といえば……、庭の山椒がメチャに葉を拡げた。
トゲが危なっかしくていけない。ジャジャっと剪定。
剪定中、良い香りが周辺に散って、何やらチラシ寿司を食べたくなった。
山椒、のっけるでしょ? 皆さんも……。
ウィルス騒動が失せたら、大懇意のBARに、
「にゃ~にゃ~、ちらし寿司大会しようよ~~」
日本酒前提のパーティを提案したいザンショな気分。もちろん山椒たっぷり持参しますゆえ。