朝4時。
外に出た途端に、「おっ!」。
東の低い空に見事な有明月。
その左手下方でピッカリ光る金星。
家屋で半分隠されているけど、右手にはオリオン座が登りかけ。
iPhoneのカメラ機能程度じゃ~、この静かな情景気分を捉えることが出来ないけど、天空は早や、密かに冬支度。
盆。
朝9時に坊さん来たりて、ウィルス騒動下でのお参り事情など雑談。
「今年は来なくていい」
という檀家もあるそうな。
仏教界も収入ダウンということになるんだね、ウィルスで。
墓参り。例によってお墓は暑い。
次いでゆえ、同じ墓所内のマ~ちゃんのところも草抜き。
10mと離れていないのに、うちの墓とマ~ちゃんの墓とでは温度が違う。
マ~ちゃんのところは樹木の陰りと重なる位置にあって、朝夕は直射されるけど昼間は、影にある。ちっと涼しい。
なので、うちの墓とは別種な雑草がはえる。
うちのは朝から晩まで直射される場所なので、地面を這うだけの小さなものだけど、マ~ちゃんの墓はやたら背の高いのが伸びている。
どっちの位置がいいんだろ? 下写真の通り、抜きやすいという点ではマ〜ちゃんの方がいいけどね、冬場の厳冬はうちがしのぎやすさで勝るか……。
坊さんが来る頃合いにあわせてやって来た我が弟は、小学生の時の夏休みの日記だかで、毎日の気温を記し、
「31度の日があってびっくりした」
という感想を書いたことがあるそうな。
ところが今や、38度あたりがビックリ・ラインなんだから、どうかしてる。
わずか50年ほどでの、この気温上昇……。
メチャが日常になってるハチャはよろしくない。
過日の夕刻。
ニッカリ笑ってKosakaちゃんが、上等な桃を持って来てくれる。
桃というのは選別が実に難しい。
淡い色合いの薄皮を剥いて食べて初めて、1ケの評価となる。
うまかった。
甘味にふくよかさが加味されて、なるほど上物だった。
かつて孫悟空は天界の果樹園でアルバイトし、9千年に1度実をつけるという不老不死の桃を勝手に喰って、あまりの旨さに蕩けちゃってるのを仙人らに見つかって、こっぴどく叱られ、制裁を受ける羽目に陥ったけど、はたして蕩けるほどに旨い果実というのは、どれっくらい旨いんだろ?
桃を口にするたび、孫悟空を思い出す。
おかしなコトに、Kosakaちゃん来訪時、こたびもまた雨が落ちた。
なので、ニヤニヤ笑った。
彼が雨男なのか……、あるいは私が実の雨男なのか……。
ともあれ、ウィルス騒動が一段落したら、Kosaka号で鳥取の「みたき園」だ!
あそこの涼しさと山菜料理、格段にいいもんなぁ。
何事もなければ何時だって行けるというに、今はそれもが夢みるみたいな憧憬。