いま、大事な友が入院している。
我が車の面倒いっさいを診ているFくん。
けどもご承知の通りで、見舞いに行けない。
こちらはまだしも、入院しても誰も来てくれないというのは、心もとなかろう。とりわけ大きな手術の乗り越えでは……。
が、どうしようもない。
また、こういう時にかぎってじゃないけども、車の調子が悪くなる。MINIのエンジンがおかしい。
が、どうしようもない。Fくん退院を待つしかなく、乗らず放置っきゃ~ない。
コロナ感染が止まんない。
いつ、どこで、だれが……、何てことはさっぱり判らない。
宝くじは買ってはじめて当たる可能性を与えられるけど、コロナウィルスは買わずとも感染確率の俎上に乗っけられ、あたる人はあたる。ある意味で平等。
平等は人類が求めてやまない理念だけど、この平等、有り難くない。
某日。トランプ落選の“朗報”を耳にしつつ、不特定多数を回避、ごく懇意とごく近しい店2軒をハシゴ。
と、それにしても、まだこんなトロい事をヘッドラインに置く報道……。
当選者の糖質嗜好なんぞより、混迷の難局を高齢のこの方が4年にわたって乗り切れるかどうかの資質の有無……、あたりを検証し先の指針の1つとなるような報道に接したいなぁ。揺らぐ時代の中での新たな1本の梁として期待もしているわけだけど、負けを認証できないトランプの老人性固執を眺めるに、総じていえば、高齢の大統領誕生というところが気がかり。
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仏壇の、吊灯籠の電球ソケット部分が劣化し、壊れてしまった。
配線ごと換えなきゃ直らない。
なワケでamazonで仏壇用を探して購入、自分で取っ換えた。
左右用に対になったLED2本セット、けども僅か2000円ほど。
仏壇屋に願うと工賃含みで1万円くらいかかりそうだから、amazonという存在は助かる。
amazonが独占的存在として近頃は問題視されているけれど、その重宝さと社会性を背反するものとして見るか見ないか……、絶妙に難しい。
既得権が破壊されてamazonという新たな既得者が出たというに過ぎず、マネーの流れの卑小な問題かもしれないし、そうでないのかもしれないし、しかし、廉価でモノを得られるという仕組みは悪くない。
少なくとも、仏壇用という限られた使用目的の電気装置は仏壇屋でなきゃ入手が難しく、それはそれで独占的に販売されていたともいえるわけだし。
LEDの時代。小指の爪の1/4程度の小さな光源と、それまでのフィラメント電球を較べると、サイズといい仕様といい、隔絶感ありありでケッタイな笑いが浮くようじゃあるし、仏壇というカタチにLEDというのも何やら過去と未来のごった煮みたいな感じもなくはないのだけど、電球に比して5倍は長寿のLEDなのだから、仏壇というカタチ上そうそう点灯させるものでもない。ヘタするとこの先、50~60年、使えるかもしれない。
ま~、たいがい、そうはならず、10年も経たないうち、ブ~ブ~悪態をつくような事になる可能性の方が高いとも思うけど、LEDに換えた事で、仏壇というケッタイな装置そのものに、
「必要ありや?」
懐疑がわかなくはない……。
60年代での科学の粋を極めたアポロ11号でもって月に降り立ったニール・アームストロングとバズ・オルドリン。
着陸船のドア開けて月の大地に立つ直前に、オルドリンは個人的に持ち込んだコンパクトな宗教セット(聖餐式用のパン・ワイン・ミニ聖杯)で祈りの儀式をやって、アームストロングを困惑させるという小さな“事件”があったけど、何かそんな事も想起させられる「信仰と科学」。
何ぞや仏壇、されど仏壇……。
「しがらみ」という一語も明滅する。
「しがらむ」は、まといつける、からみからませる、とかいったニュアンスだけど、といって仏壇に悪しきモノという感覚をおぼえる次第もなく、損得勘定上のモノでもない。
むしろ一個人と一家族の過去と現在を結べる数少ないタイムマシン的装置として有効とも思えるし、だからこそ仏壇というのはケッタイな装置なのだった。
amazon primeで 『サザエさん』を眺めるに、カツオくんの家族に対する異様な関心に眼がとまって、この子はやがてとんでもない青年になるんじゃなかろ~か……、と案じるのだったけど、イソノ家には先祖仏壇がある。
江戸時代のご先祖(ぼた餅が大好き)が霊として登場してくる回も複数、ある。
「あれっ?」
資料を見るに、イソノ家の出自設定は福岡藩の藩士で、波平の双子兄弟である兄・海平は福岡在住とある。
なれば、その兄のところに先祖を祀る仏壇があるハズなのだけど、なぜか東京の波平宅にあり、墓も都内にある。
先祖墓の移動はなくはないし、代々が江戸詰めというコトにしているのかもしれないが、これでは本籍の兄の方がわざわざ東京の弟宅にお参りにというコトになる。どうなってんだろ? とても変……。これもまた『サザエさん』という枠組みの中にあって、ケッタイな装置には違いない。
仏壇の中にカメラ入れて天井側を撮る。
タイトルの「仏壇返し」は多くの場合ナニの体位の1つとして、お江戸の時代よりヒソヒソ語られたり実践されたりのものじゃ~あるけんど……、ここじゃ~、体位、あ・つ・か・わ・な・い。