本が出ました。
もよりの書店で見かけたら、
「ぁ~、これだなぁ」
チラリと眺めてみてください。
『近代岡山 殖産に挑んだ人々』
A5版 298ページ
1500円+税
昨年夏の山陽放送新社屋・能楽堂ホールtenjin9での初イベント『シンポジウム 近代岡山の偉人伝 殖産に挑んだ人々・明治の才覚たち』の講演録です。
講演時のトークにさらに加筆し、明治の亜公園についてを概ねで掌握出来るように文章化しています。
本書には同シンポジウムの3回目までが収録され、明治期に活躍した5人の人物にスポットをあてています。図版も豊富。
亜公園と片山儀太郎 山本よしふみ
日本の黎明期における国産自動車 鈴木一義 国立科学博物館産業技術史情報センター長
海と山を変えた男・藤田傳三朗 藤田 清 藤田美術館館長
々 樋口尚樹 松蔭神社宝物館至誠館館長
精巧精緻の花筵「錦莞莚」の誕生 吉原 睦 岡山商科大学非常勤講師
川村貞次郎と川村造船所・三井造船の誕生 大島久幸 高千穂大学教授
以上6者による明治時代の岡山の傑出人物の話が6つ、掲載されている次第。
奇妙なことにグッドニュースとバットニュースが時に同時に、やって来もします。
講演および出版を後押しくださったRSK山陽放送の社長、桑田茂氏が9日、出版の直前、亡くなってしまいました。
まったく予想外の出来事。
たしかボクより1つか2つ年長、さ~これから新社屋での活躍を……、という時の突然の訃報。
我が講演時には最初に登壇し、あれこれと紹介もくださったのだけど、最後にお会いしたのは、それから2カ月後、やはり新社屋で、それもトイレでばったりでした……。
「あらまっ」
「や~や~っ」
場所柄ながながに話すわけも行かず、双方お手々洗いつつ、
「明治の頃のこの場所のこと、今度またゆっくり聴かせて」
というような言葉を頂戴したのが最後……、まったく、残念なことになりました。
謹んでご冥福をお祈り申しあげます。
ともあれ本は出版されました。
共著というカタチゆえページ数に制約があり、こたびの本は、亜公園についてを知る”入門篇”とボクは位置づけておりますが、興味をもたれた皆さんの、一助となれば幸いに思います。
● 本書20ページの図9と次ページ図11は、写真が入れ替わってます。うむむ……。