数日前、2回目のワクチン接種。
注射後数時間経って1回目とは少し違う痛みが発生。
前回は机の角にぶつけたような感じだったけど、こたびは常に疼くようなピリピリ感ありな痛み。
20時間後くらいにはコーヒーカップを持つのもナンギ。
接種の翌日。
表町の某カメラ店のオーナーの元へMと訪ね、亜公園がらみの取材。
左手気遣いつつゆえヤヤ不自由。
Mに介護というか補助されつつ、とある写真についてを根掘り葉掘り。
でもって、あらたな資料の提供を受ける。
明治時代の色紙……。亜公園内に店を出していたとある人物の都々逸(どどいつ)作品。
基本、駄洒落か、駄洒落にみせかけた風刺が都々逸なのじゃあろうけど、これが読めない限り、原稿の一部が書けない。
だれか読んでくれ~と切なる叫び。
明治中期頃までは、こんなニョロニョロした文字はちゃんと読めたらしきだけど、以後、日本語はこういうミミズ文字ワールドから離れ、いまや解読に難渋してるというのが実状。
ということは明治中期に文字としての日本語はリセットされ、システムも更新されてしまって古いのが駆逐されちまったといって……、ヨイのかも。
事実、古文専攻のA先生とB先生が同じニョロリを読んでも、意味が違う“訳”になったりして、大変。
取材後、山陽放送新社屋の一角に出来たカフェ、QINCO RSKでお茶。
厨房には知友のワイフがいるハズなのだけど、姿見えず。
「ワクチン接種の翌日は仕事休んだ方がラクだぞ~ん」
「若い女性の方が副作用大きいらしぃぞ~ん」
「我が知人の女史は接種した晩にゃ服が脱げず、ご亭主にブラ外してもらったってさ」
まだ未接種の30代の若いMを脅し、嗜虐の味わい……、ではなく、先行接種した年上からの衷心。
と、それにしてもでっかいボリューム、シーザーサラダサンド。
水菜にタマネギ、レタスにベーコン、お腹ふくるるるる~をカップすりきれいっぱいのカプチーノで流し込み、山羊のように一声。
「ぅんめ~~~」
時すでに夕刻。お腹ごなしの散歩。岡山神社に詣でてみると、狛犬もマスク姿。
ガランとした駐車場にネコ一匹。不動の姿勢。
近寄るのも気の毒ゆえ、離れた場所からパチリ。
このネコの写真を見つつ、おととい香港警察から釈放された周庭さんをふと思う。インスタグラムに投稿の真っ黒画面に、身動きを抑制された彼女の立場が透けて見える。苦渋の黒。多くを語ってる。前途多難。
腕の痛みは前回より回復が遅く、3日経ってもまだ痛みが消えきらない。
とはいえ退いているのはマチガイない。
この日はリフォーム作業をせず、あえて安静。本を手にちょいっと午睡したら、あらあら、小1時間のつもりが3時間ほどグ~ス~ピ~。
怠惰の2文字が点燈したけど、いやいやきっと、身体が休息を求めてるんだろう。