自治体によって違うのだろうけど、岡山市の場合、粗大ゴミの扱いはなかなか、ややこしい。
市の受付に電話なりで連絡し、何と何と何をゴミとして出すと、申し込みしなきゃ~いけない。
で、持ち込んで処分してもらうか、あるいは、取りに来てもらうかだ。
モノにより、粗大ゴミ処理券というのを買わなきゃいけないが、引き取りに来てもらう場合は、モノのすべてに手数料がかかる。
そのために、物品に応じた一覧があり、例えば、布団なら2枚を1組として200円の券を購入し、それを布団のどっかに貼り付けて、出す。
引き取ってもらう期日はこちらからは指定できない。
今回初めて、この制度を利用したのだけど、申し込んだのは6月頃だったけど、市からの回収日は7月になってからの先日が指定された。
朝8時から午後3時の間に取りに来るという。
玄関先やら庭先に出して置けばよく、立ち会いは必要ないという。
けど、その指定日はあいにくの悪天。小雨パラパラで、布団なんぞが濡れると激烈に重くなるじゃないの。
こたび初めて引き取りを願ったのは、
タンス(130㎝幅×高さ156㎝) 1500円
電子レンジ 500円
オーブントースター 200円
ファックス 2台 400円
布団(10枚=5組) 1000円
いささか要領をえないので、とりあえずの品々。
で、雨模様ゆえ、布団を野ざらしというワケにもいかないだろう。
なわけで、朝8時前に取りあえず外に出したものの、雨の降りっぷりでは場所の移動か、ブルーシートで覆うとかいった事をやった方がいいのじゃなかろうかと……、気遣った。
それで引き取りに来てもらうまで、マンジリ待ってるのもナンだから、過日に我が友の柔道家がギフトしてくれたプラモデルなんぞを組み立てるのだった。
スナップキット。接着剤不要のお手軽仕様なヤツゆえ、ニッパーでパーツを切り取り、該当部にはめ込んでくだけで完了する。
日々、模型に接してるけども、意外や、プラモデル組み立ては20数年ぶりかもだ……。
黙々淡々と作業してたら、これがデアゴスティーニのでっかいミレニアムファルコン(これはプラモの範疇に入らないだろう)とほぼ同スケールということに、気がついた。
「おっ、いいじゃないか……」
途端に創作意欲が湧いてきた。
小一時間で組み立て完了ながら、このままじゃ面白みがない。ウェザエリングなど施し、もうチョイとリアルに作ったろか……。
などと妙な野心をおこして汚し塗装やってた頃、外で物音がする。
出てみると、若い女の子が布団の1束を運んでた。
市から委託された廃品回収業者さんなのだろう、2屯トラックで来ていて、父親らしきとの2人組。
手慣れた様子で小雨の中、チャチャッと作業してくれる。
時刻は10時ちょっと過ぎ。
これで、要領が判った。
物品によってはダンボール箱に入ったままのモノもあって、それってダメなのかもと思ってたけど、オッケ~だ。
実はまだいっぱいあるんだ、乗らなくなって久しい複数の自転車とかアレコレ、捨てるものが。
近いうちに、また、お願いしよう……。
ちなみに自転車は500円で引き取ってくれるらしい。でも、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの4つはリサイクル料金に収集手数料もあり、かなりの出費となるし、オマケにリサイクル料金が毎年変わってるらしいので、要注意だな。
しかし一方、ゴミとして捨てたとはいえ、いずれも何がしら、思いはある。若干の悲哀めいた気分がないワケでもない。モノには思い出がつきまとう。
収集を終えて去っていくトラックを見つつ、「さようなら、ありがとう」とガラにもなく、捨てたモノ達に一礼するんだった。
決別の一語は、なかなか含みが深いな……、そう強く感じもするんだった。