はやくも10月。進行中。
近郊の水田は、宅地化に押されつつも、雄町米の稲穂が育ちつつあり、秋の到来を感じさせてくれる。
数日前、中国銀行本店前広場での「ちゅうぎんまえジャズナイト」を終えた。
2組のバンドが登壇、熱演してくれた。
けど本イベントが成功したかどうかは、およそ2週間ほど先、「感染者もなく」という一語が発せられるまで、お預け状態だ。
イベント達成に「感染対策」というのが加わって、そこがクリア出来たかどうかは後日にならなきゃ判らないわけで、盛大な拍手の中、演奏者がステージおりて、ハイっ、終了だぁ~、かんぱ~い、というワケにいかない今日この頃のイベント事情。
裏方の残務処理という次第でなく、裏方ゆえにの幕引きとして、「チョイとお後がヨロシイようで」の確認までが含まれるというコロナ時代がゆえの、Just a moment。
ま~、しかたない。
撤収作業後の広場を掃除するOJFスタッフ
いつもならスタッフ仲間らとワイワイしつつ取る昼食も、こたびはKosakaちゃんと2人きりでひそやかに麺をすすった。笠岡ラーメンの店・ふじ井。
スープ良し、麺の太さも好み。おいしくいただいたが、6時間後のイベント終了時にはおなかペコペコ、エネルギーぎれ。ラーメンじゃ……、もたない。
けどそれは、ふじ井のせいじゃなく、あくまでこちらの身体事情。
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今日、10月5日。
当然に10月5日というのは毎年マイトシ繰り返される日付だけど、かえり見るとなかなか面白い。
59年前 1962年10月5日
英国にてビートルズ最初のシングル「ラブ・ミー・ドゥ」と「P.S.アイ・ラブ・ユー」がリリースされる。
同じ日、シリーズ第1作「007 ドクター・ノオ」同国映画館に初登場。
要はこの日、2つの弩級の台風が発生、以後いまに至るもその勢力衰えずって~ワケなのだ。
52年前 1969年10月5日
英国BBCで「空飛ぶモンティ・パイソン」の放送開始。
同日、日本で「サザエさん」の放送開始。
これもまったく偶然の同日ながら、かたや国営放送でもって時代を裂いて滑稽を露呈させ毒味ある風刺をきかせた番組がスタートし、かたや民放ながら国営っぽいほどに庶民的番組がスタートというのは、妙な符合。
ま~、しかし「サザエさん」とても、俯瞰で眺めると変な番組ではあって、眼をこらし、よ~くよくよく眺めると、カツオ君という子供が異常者であると判って不気味。この子の家族に対する関心度合いと執着は抜きんでて異様。
41年前 1980年10月5日
結婚で山口百恵が武道館で引退コンサート。
32年前 1989年10月5日
ダライ・ラマ14世がノーベル平和賞。
同化政策強行の中国大いに反撥も、1997年に公開されたマーティン・スコセッシの『クンドゥン』を観りゃ、毛沢東率いる同国共産党がチベットに対してどう接し、なぜダライ・ラマが脱出しなきゃいけなかったか、ありあり判って空恐ろしや。
4年前 2017年10月5日
カズオ・イシグロがノーベル文学賞。
しごくもっとも。
こうやって並べると、10月5日はなかなかめでたい日にはみえる。もちろん、その逆の悲しい事件やらもあるけど、すくなくとも「ラブ・ミー・ドゥ」が耳に届いてもう59年が経ち、「007 ドクター・ノオ」以後59年が経って、公開延期が続いたダニエル・クレイグ版007の新作がこの1日にやっと“解禁”、というような次第が、時間の流れとして感知できて、いささか面白い。
10月15日には、これも延期されていた原田眞人監督の『萌えよ剣』が公開される。慶賀。
最期のシーンは函館の五稜郭に見立てて津山の城跡で撮られているから、早く観たくてウズウズする。
コロナ禍での、「時代を追うな 夢を追え」
いいフレーズ。
新撰組って、子供の頃よりあんまり好きじゃ~ない“鋭利団体”なんだけど、激しく揺れる幕末ゆえの彼ら若者の体温(37.5度を超えるような)を、監督がどう描いてるんだかは興味しんしん。
ワクワクが続く10月となれば、いい。
で、10月28日には、ルネスホールで海野雅威のピアノ・コンサート。
当方は裏方ゆえ、その日じっくり耳を傾けるという次第にゃいかないけれど、多くの方々に集っていただきたい、聴いて・見て・感じて欲しい、と願ってる。むろん、どう感じるかは皆様の胸の内にあるべきもの、強要するわけはない。
減少ぎみとはいえコロナ下(禍でなく)だ……、広いルネスホールの中、お席は通常の半分のみという限定仕様だけど、逆にそれゆえ貴重で希有なピアノ・コンサートになるだろう、と思う。
クラウドファンディングと同時に、チケットも好評発売中。ご興味をもたれましたら、メールなりモシモシなり下さいね。