自宅の庭池。毎年11月の半ばに水換えし、年を跨いで3月あたりまで放ったらかすというのを繰り返していた。
池に覆い被さるようなカタチで金木犀があって、これが10月末頃に咲いて11月に落花し、水面を山吹色に変える。放置すると色が染み出し、水は茶色に濁る。ひどく濁る。
なので落花がいつも合図みたいなもんだった。けど、マイ・マザ~の容体などもあってグズグズしているうちにマザ~が没し……、結局、今期はアミで落花を拾う程度にし、水換え出来ないままに年越した。沈潜した花は放置……。
幸い、魚たちはインドアの水槽にいるんで、ひどく気にするというホドでもなし。
12月頃は笑っちゃうほどに水が変色し、とてもみっともなかったけど仕方ない。
昨年11月10日頃に撮影
水を循環させるウォータークリーナーもスイッチを切っておかないと、花を吸い込みえらいコトになる。
以後、何度か雨もあり、いっときよりは透明度が増しているけど、茶系の色合いに変わりなし。
茶色成分が水底に沈殿しているのだろう。だから掻き混ぜれば、えらい色にまた濁ると思われる。
けども今はただもう寒く、水は冷たく……、とても水換え作業する気がおきない。
空想の羽根をパタパタはばたかせ、
「いっそ金木犀直下じゃなく、池の位置を変えてみようか」
などと、大胆に考えもする。
陽当たりも立地場所もヨサゲな場所があるにはある……。現在の庭池は水抜きが出来ないからポンプとバケツで汲みだしせざるをえないけど、新たに創るなら、バスタブ同様な排水栓を設けよう。
ちょっと浅めに構築し、金魚じゃなく、水草とメダカというのはどうだ……。
撤去した池の後には、腐葉土を入れ、麗しい花壇を造るというのは、どうだ……。
ご近所ではちょっと見かけない花たち。赤、白、青、黄、紫……。これ見よがしと咲き誇る。
道ゆくベッピンさんが、
「ぁら、ステキなオニワですこと。貴男がお造りに?」
なんて〜声をかけてくるんじゃないの。
そっすると〜、当然に、こちらにっこりハニワ顔。
「遠慮なく見学してください。ちょうど、入れたトコです。呑んでいきませんか、アマジャケ?」
午後の甘酒、ロマンの香り……。
「ぉ、ぃ、いいぞ~」
愉しくファンタジ~するのだ。
池のそばの金木犀
しっかし、ま~、いざ本気でそんな作業に取っかかると、それはそれでオオゴトだがや。
甘酒の仕込みでなく石組みのコトだ。それを解体し、1ケ1ケがゲキ重い石を、脆弱な二の腕で移動させる自信がない。
以前、1度、庭で抱えるホドのを動かすのに、どんだけ苦労したか。4000年オーバー昔のエジプシャンじゃないワガハイには、石1つ動かせないのが……、眼にみえている。
ピラミッドのそれに較べてはるかに小っさ~い石ながら、石は石。実にメッチャクチャに重く、動じない意志の硬さハンパない。ウソだと思うなら試すがヨロシイ。
チョイっと動かすにもテコの原理やら、枕木やらやら、準備と知恵とチカラが必要だ。
重機使えばワケないだろうが、あくまでホームガーデン。あくまで手作業。
「やっぱ、無理よねっ。現状維持が無難だにゃ」
空想羽根を閉じ、ややグンニャリ。
水換え作業が苦にならぬ春の到来を待とう。気温がゆる~くなるまで、待ちぼうけ。
まっ、その前に、金木犀の剪定をやった方が、よさげかも……。冬場の今はさほでないけど夏前にはえらく茂るからなっ。道路にはみ出しちゃうからなっ。道ゆくベッピンさんに、
「ジャマじゃけ〜」
と云われるのもナンだしなっ。
やはり、アマジャケ〜は1人ですするっきゃ〜ない。