5ヶ月ぶり高知

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 某日。ポカポカ陽気。

 賞田廃寺跡を散歩。

 およそ1600年前にあった寺の跡。いまだ寺院名など、まったく不明。けども大規模。

 それゆえ、飛鳥時代(7世紀)から奈良時代にかけて、この賞田(しょうだ・地名)が岡山の中心となる場所だったろう……、などと、空想する。(すぐそばに備前国府があったから、そう推測できる。懸庁に価いする施設があったワケだ)

 廃寺跡は、春になって一面に雑草が茂りつつある。

 足下に微細な花々。

 しゃがんで仔細を見ると、2ミリに満たないような花が、靴の傍らにいる。

 眼を寄せてみると、驚くほどに豊穣。

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           タチイヌノフグリらしき青と白

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                これは名が判らん

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                 おっ、これは判る

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             ホトケノザというんだ

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 地べたの百花繚乱。

 雑草と一括りにしちゃ~、気の毒だ。

 我が物ガオで我々は踏んづけてるけど、地表の真の王者は、これら無慮大数のミニミニな植物たちのような気がしないではない。

 

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 昨日、高知に行く。

 およそ5ヶ月ぶりの四国。

 昨年11月24日と同じメンバーで、ほぼ同じコースを辿る。

 

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 まずは早朝の坂出で、前回とは違うモノをトッピングし、うどんをすする。

 これで390円。たった390円。

「香川ってホントにうどん県だにゃ~」

 これまた久々にそう感慨し、お汁も全部たいらげ……、南国へと向かう。

 

 余談ながら、130年前の明治25年時点では、岡山市内にうどん専門店はない。あるのは、屋台。

 だから屋根のある店内で座って喰らってたワケじゃ~ない。〔一部の料亭にはあったかもしれないけど)

 うどん屋台は当時、「煮売り」というジャンルに置かれ、天神町の懸庁界隈ではおよそ20数軒、旭川のほとり、京橋界隈ではさらにたくさんの小さな露店があったろう。

 屋台のうどん屋から暖簾のある一軒屋としての転身は、この岡山市街では、いつだったのか?

 かなり調べてはいるのだけど、いまだ確固とした史実が浮かんでこない。

 

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 明治25年開業の「亜公園」内に屋台があったかも、もし、あったならば……、という創造復元模型。蕎麦屋だけどうどんも扱うという設定で、屋号もつけてる。「雷神蕎麦」というんだ(笑)

 

 香川のうどんを堪能した後、ゆるゆる山間の道を駆け、道の駅「たからだの里さいた」でアレコレ物色。

 去年11月にここに来たさいは、岡山では見られない食材を幾つか買ったけど、シーズンが違うんで前回のモノは当然になし。

 徳島の大歩危小歩危吉野川沿いを南へ駆け、高速にまたのって高知の久礼へ……。

 

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                 土佐本陣から久礼の海を眺める

 

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 土佐本陣にて、いつものカツオのたたき。くわえてアジのひらきとサバを焼く。

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 食後、あちゃこちゃ立ち寄り、小夏に文旦、アレコレ買い、遅い時刻にさぬき市の「カモメ」で夕食。

 前回に訪ねたさいはコロナの影響で休みだったけど、こたびはセーフ。スタッフが少なくなっているのは、そのコロナゆえの災いか?

 

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 あえてビーフカレーを頼んでみる。

 数年前に仲間たちと会食したさいは、トンカツ定食を食べ、厚みやら柔らかさに、「おっ!」ってな驚きに近い良い感触だったけど、こたびのカレーも、あんのじょう、正解。うまかった。

 お肉がゴロゴロ、というカレー表現があるけど、ゴロゴロなんて〜もんじゃない。スプーンをスコップみたいに差し入れるたび肉が“とれる”。

 この店はホームページなど持たず、店の看板もごく小さくって控えめなれど、変にアピールしない所が逆に良く、四国に渡っての〆めの食事場所として、ふさわしい。

 そう勝手に決めかけている。

 ぁぁ、もっとも……、界隈の若い方々にとってこの店は良質なデート・スポットなのだろう。ゆえにどの席もアベック。

 中年おじさん3人というのは、ちょっと光景としてそぐわない。

 けど、ま〜、いいのだ。白い眼で見られたワケでもないだろう。たぶん。

 

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          スープと思いきや、茄子の味噌汁。ちょいと意表をつかれた