バス、トイレなどの水廻りの配管工事がため、小庭に工事用仮設トイレが設置された。

 今時はこういうのも水洗式。

 それを、いざや自宅に置かれると、あんがいと大きなモノである事に気づかされ、

「ありゃま~」

 と驚く。

 目立ちもし、いささかカッコ悪い。

 こういう設備は1週間単位でレンタルされるらしいから、7日間、小庭に居座るコトになる。

 ま~、庭の景観ヒストリーとしては珍しい光景となるワケだから、写真をば、パチリ。

 

 コロナ禍でDIYの面白みをおぼえたものの、さすがに水道配管の取っ替えなんぞは出来ない。

 隣家との境界間際の土中に埋まり、長い年月で赤く錆びついたような管はシロ~トが手出し出来るもんじゃない。そも、ガス管との区別だって出来ないんだからニャ。

 なので、しばらくは毎日、配管工さんやら大工さんやらがウチに出入りする次第。

 

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 工事開始の前日……、古市福子さんの朗読会。

 コロナコロナで延期されていたけど、やっと開催という恒例イベント。

 車椅子での生活ながら、あいかわらず元気印な88歳の彼女の姿を見つつ、耳をすます。

 岡山という1地域に根をおろした演劇という表現活動の、その第一人者であった彼女が、足を不自由にさせ舞台に立てなくなって、声だけによるパフォーマンスで示しみせるモノガタリ世界の豊穣。

 朗読を聴くというのは、一見タイクツそうで、事実その通りの面もあるんだけど、ホントはそうでない。

 ロックやジャズのライブ同様、あるいはそれ以上に、聴こうとするこちらの立ち位置までが意識され、いわば集中力も試される、醍醐味あるステージ体験なのだった。

 福子さんはこたびも艶やかな女の噺を語り、しっかり魅了させてくれた。

 

 

 前回は天神山文化プラザだけど今回はルーテル岡山教会。福子さんも別に信者じゃなけど、ときにこういった環境も良いもんだ。と、それにして2日連続開催で両日ともに満席という福子さんの集客力! み、み、見習わなきゃ〜イカン……。

 

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 6月頃よりの高温続きで、庭池は去年以上に が大発生……。

 この数年は魚影はないけど、水生植物が植わってる。そこに多量の藻。

 チョッポリ、指を池に入れると、

「ぬっく~~ッ」

 というより、

「ぁ、っつ~」

 て感じの水温。Eっちゃんからメダカどうよ? とのハナシも頂戴してたけど、こりゃ熱すぎ。

 藻はその熱さに活性いきいきで、スイレンなんぞにからみにからまり、スイレンはハ〜ハ〜ゼ〜ゼ〜青息吐息。

 そうでなくとも高温過ぎて成長どころかグッタリなのに、萎えた身体に藻が粘っとり搦んじゃ、

「ぁぁ、~っ」

 と呻くのもシンドイのではなかろうか。

 

 藻が大発生して澱んだ池には、小鳥もやってこない。

「飲めたもんじゃね~よっ」

 というコトなんだろう。

 

 な次第で、スイレン鉢をタワシで洗い、スイレンやホティ草にからんだ藻をコンブ採取みたいにして除去。迂闊に扱うとスイレンの茎やホテイ草の根を傷めてしまうんで、全部を取り切れるワケでもないけど、ま~ま~、そこそこセッセとはげむ。

 

 これでしばしは涼しげな水面が眺められるけど、たぶんに、またすぐに藻は生じるだろう。オーバーフローの排水路はあるけど、水が循環しない浅い庭池は、悪しくいえば水溜まり……。

 高温に晒された閉じた宇宙でしかない小さい庭池を活かすには、ホカに手段なく、しょ~がない……、水換えと除去を繰り返すしかない。

 こういうのを指して、「愚行の輪」と云うんかしら? 

 云うんだろうなぁ、きっと。ゥムム。