岡山市より、5回目となるワクチン摂取の案内状が届いている。
悩ましい。
またぞろ感染者数が増加しているワケだけど、こたびのは副作用も大きいと聞くし、数ヶ月置きでの5回目というカウントも、
「もう、面倒~ッ」
って~な感触が、池に投げ込んだ石がもたらす波紋みたいに拡がっている。
たまさか、我が友の柔道家が1週間前、こちらは4回目摂取という次第だったけど、副作用に見舞われ、とってもナンギしたとの報告。
彼の場合、注射されるたびに、ひどい副作用がおき、2~3日は腕の痛みと共に吐き気やら倦怠感やら、沼に沈んでいくみたいなゲンナリを味わう。
「やってられませんわぁ~」
屈強であるはずの大男も、ぼやく。
ま~、柔道家の難渋もさることながら、我が身として5回目の注射を受けるべきか……、悩ましさがつのる。
摂取すべきという見解が多数のようじゃあるけれど、インフルエンザ予防接種とても過去1回こっきりしかヤッたコトがないし、それで困ったワケもないんで、
「も~、いいかぁ」
イソップ物語の「狼が出たぁ~」じゃないけど、コロナの怖さより、ワクチンに振り回されて、「辟易」と書いた粒々がまとわりついたような現状から、逃れたい気が、あ~りあり。
一方で、今日まで感染しなかったのは4回のワクチンのおかげかも……、という気分もまたヒッソリとは有るワケで、要は、眼も鼻も五感がコロナウイルスには直に対応出来ないという、なぁ~んもホンマの所が判らんチ~ンの、そのまどっろこしさがペケの最大原因なんだろうなぁ~、などとポンヤリ思ったりもするんだった。
ま~、何もかも判っている世界より、何だかよく判らんコトだらけの世界の方が、“知”と“痴”がうずいて“恥”をくすぐってよっぽどオモロイという云い方も出来なくはないけど、いっそ跳躍し、リラダンが『未来のイヴ』で描いた人間人形を、近年では押井守が『イノセンス』でアニメーションし、肉体からは解放されている精神存在としてのニンゲンというカタチを見せてくれて……、その活性にごく少量ながらチラ~っと憧憬するようなトコロもなくはないのだった。“義体”という形ゆえの別種のウィルス浸食による脆弱さも同作はしっかり描いているにせよ、心が身体という呪縛から解放された状態のカタチには、ひかれる。
ともあれ以上をグダグダ思っている根本に、
「注射イヤだぁ〜」
タンジュン明快な理由が横たわっているのも事実ですなぁ……。