彩雲

 

 連休のおしまいの日曜はMO:GLAのライブに出かける予定だったけど、用事が済まず、無理してバスに飛び乗れば、お目当ての18時からのバンドを聴けないコトもなかったけどベチャベチャ雨も降っているし……、駆けて転んじゃダイナシだ。なので断念、ザンネン、ぁぁ無念。

 連休あけた火曜、某BARでよしだよしこさんのミニ・ライブ。やや早い時間に会場入りして準備のヘルプ。

 ゆるやかな時間の中に研がれた白い歌詞が幾重と溶けて、良い感じだった。

  で……。

 軽やかな打ち上げ後 、チビッと時間があったので、MO:GLAに出向いたら、

「ありゃっ?!」

 まもなく23時という時間、日曜に聞き逃したバンドのリーダーがステージにいるじゃんか。

 1曲オンリ〜、愛あふれるオリジナル詩歌を歌いあげて颯爽とステージをおりる。

 想定もしていなかったんでビックリするやら嬉しいやらやらやら。

 神出鬼没の彼やらMO:GLAのオーナーやらヤラやら、結局、なんぞかんぞと話しこみ退出したのは午前2時頃か。

 

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 過日の昼前、縁側でボ~っとしていたら南の空に彩雲。

 先の5月3日の昼前にも出現し、ケッコ~目撃した方がいたようだけど、あいにく当方は手元にカメラがなかった。

 こたびはiPhoneが傍らにあったので、パチリ。

 2~3分で消えたけど、こういう現象がときおり生じるから、空は面白い。

 景観だいなしのメチャな電線たち。やや低い位置での彩雲

 

 一方、ごく希に、空からはケッタイな落とし物もある。

 数日前、トタン屋根の一部が……。

 何かの鳥の糞か吐瀉か、白い糞(概ねでカラス)はときおり見るけど黒々なのは稀有、しかも大々的に拡散。

「なんじゃこりゃ!」

 驚いた。

 まき散らかしたのが鳥ならば、かなり大きな鳥だろうけど……、なんぞ悪いモンでも喰ったのか?

 翌日には色が薄まり乾いていたけど、水をかけても流れず、脚立に登って雑巾がけで清掃した。

 こういうのはヨロシクない、ウレシクない。

 

 この黒々しいフンガイ事件と同時、汚染されたトタン屋根の真下、玄関先の照明器具の防水カバーがなくなった。

 トンガリ帽子みたいな形の金属製で風で吹き飛ぶようなモノじゃ~ない。

 ヒトが盗んだとは考えられないし、かといって、鳥が掴んで持ち逃げしたとも考えにくい。

 周辺くまなく探したけど、どこにも落ちていない。

 雨が入ると漏電のおそれがあるから、適度サイズの鉢皿でフタをし、カッコ悪いが重しに石を乗せて応急処置したけど、とにかく、

 謎の消失……。

 謎の円盤に乗った宇宙人が地球土産の1つとして持ち去ったなら、ま~、それはそれでヨロシイけど、ほぼ有り得ないこっちゃし……、不可解で気味悪い。

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 この2年ほど、庭池に魚をいれなかった。

 それゆえユスリカの発生率が高いような疑念もあったんで、連休入り直前に金魚を100匹いれた。

 小さな個体たち。

 大型肉食魚のエサとなる赤目と呼ばれている金魚。

 かつては近くのペットショップで容易に入手可能だったけど、近年はまったく扱っていない。

 いささか高額な大型魚を飼うヒトが減少したんだろう。だから、金魚とはいえそのエサとなる小魚も需要ナシということなんだろう。

 なので、金魚の産地たる大和郡山の店からの通販。郵便局の小包扱いで届く。

 

 通販購入では半数が死滅状態で届く……、といった悪評もあるけど、幸いかな100匹は生きた状態で届いた。

 でも~、庭池に入れてみると、およそ一昼夜の旅ストレスゆえか、半日後、数匹が息絶えた。

 翌朝になると、浮いたり沈んだりして、さらに7匹ほどが昇天。

 翌日、翌々日もほぼ同数ほどが絶命……。

 たいがい、群れから離脱して単体でジッとしてるのが、ダメになる。

 お天気がよいと水面に空の青さが反映し、まばゆく輝く。

 そこに小さな金魚らが群れ、ビジュアルとしてはなかなか結構で、見飽きない。

 藻の抑制やらユスリカの抑制やらに役立ってくれるハズなんだけど……、はたして何匹が生き残るか……?

 凶猛な肉食魚に食われて没するよりは、小庭の閉じた環境下の方が、金魚たちにはヨイに決まっているのだけど、毎日、さてと今日は何匹ダメになったかいな? チェックしては網ですくう。

 エサ用途の金魚ゆえ生体そのものが脆弱なのかもしれないが、なんにせよ、死んでいくのを見るのは嬉しくはない。

 6日の夜から7日終日の長雨がとりわけヨロシクなかった。池は一気に冷える。

 がんらい金魚は水温低下に強い生き物だけど、うちにやって来た連中は脆弱きわまりない。1匹でも多く、ながらえて欲しいと願うものの……、連休があけた頃には個体数激減、20匹以下になっている。

 池には使わなくなった平たい菓子皿1枚を沈めている。金魚たちはそこによく集う。

 色が他と違うからか? あるいは、そこがヤヤ温ったかいのか?

 ワガハイが縁側に座して日向ぼっこするのと同様に、金魚は金魚で穏やかを求めているに違いない。

 この水中の皿の上から、彼らもまた空を眺めたりするのだろうか? 空の青さや色彩変化に何事かテツガクしたり、あるいは、前夜に息をしなくなった仲間を思い返してフイに、明日は我が身かと不安の焦燥にかられて……、口から、

 ポッ

 小さな泡を浮かせるか?