甚九郎稲荷の夏祭り。
昨年はコロナで中止。なので2年ぶり。
とはいえ久しぶりって~感じがしないのは……、しょっちゅう、稲荷の境内に踏み入り、拝殿に詣でているからだろう。
ちなみに、甚九郎稲荷が出来た明治の時代は、毎年、赤痢やら虎列刺(コレラ)の犠牲者が出てた。
まだ水道もなく、下水は川に直結という有り様ゆえ、煮沸していない井戸水をナマで呑んで、
「アチャチャ~」
というコトが街中で常におきた。(感染は田舎より町の方がダンゼン多い)
当時、きっと、甚九郎稲荷に詣でた内の、何人かのヒトは、
「うちの娘がコレラにかかりました。なにとぞ、お救いあれ」
みたいな願掛けをし、ガランガラン、鈴を鳴らして祈念したんじゃなかろうか。
なワケで当方も真似、
「ご高齢なワタクシがコロナにやられませんよう」
ひとふり鈴を揺らせて神さんを呼び、来てくれたかどうかは判らんけど、お賽銭投じて一礼した。
神社空間というのは神さんが常駐してる場所じゃなく、あくまで降臨の場。なので、お参りしてますよ~、と鈴を鳴らして、呼ぶワケね。神道成立以前は、鈴はヒトが鳴らすものじゃなく、降臨した神さんが、来たでぇ~、自ら鳴らして、その気配を示すモノだったようですなっ。だから鈴というより風鈴みたいなモノだったんだろう、最初は。
今回はすぐそばのRSK山陽放送も、甚九郎稲荷の祭りにあわせてイベント。
能楽堂に入れ、舞台も歩けるという気の利いた催し。さすがに揚幕(あげまく)の中にまでは入れないけど橋掛り(はしがかり)でポーズとったり写真なんぞも自在に撮れて、とてもよろしかった。
舞台横に設置の大型モニターでは甚九郎稲荷の由来について、ワタクシめが解説の……、映像も。
願わくば今季だけでなく、稲荷の夏祭りと同時開催で、毎年恒例となる“地域イベント”になって欲しいと、願う。
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チョイっと前、sunaちゃんが大阪に出向いたさい買ってきてくれた洋菓子。
「太陽の塔」という呼称は使えないけど、「太陽ノ塔」ならモンダイなしというコトらしい。
それが店名の洋菓子屋さんで、売ってるのが「タイヨウノカンカン」。
缶の中には抹茶味のクッキー。美味しい。
大阪では流行りの、かなり高名な店らしいけど、甘いお菓子、しかもトレンディ~最前線にあるモノについては、当方、あんまり知識がない。
というか、皆無。
意表をつかれ、
「ぁんらま~、こんなのアルのね」
瞳孔ひらかせ、よ・ろ・こ・ん・だ。
来たる大阪万国博覧会には何ぁ~んも興味もないけど、70年博覧会の尾をひくモノには興味アリ。
当方の嗜好を察知し、わざわざ店に出向いて買ってくれたsunaちゃんに、でっかく感謝。中身は食べつくしたけど金属のカンカンは……、残してる。
たまさかだけど、ほぼ同時期に、缶じゃなく……、瓶も手に入れてた。
EXPO70にサントリーはサントリー館というパビリオンを設けていて、そこで販売されていたウィスキーの、その瓶。
空瓶じゃ~なく中身があるのも、たとえばメルカリとかで時々、売りに出てるんだけど、値段がね~~。
なので空瓶、買った。
まっ、それでも2千円ほどの出費という次第ゆえ、
「アホちゃう?」
と云われてもおかしくはないんだけど~、実物を手にして眺めるのと画像なんぞで眺めるのじゃ~、ぜんぜんマッタクに受ける感触が違うんだわよ。
EXPO70関連モロモロをコレクションする気などまったくないけど、1970年大阪万国博覧会が開催されていた時は、当方、中学生と高校生の狭間だったんで、当然にウィスキーのサントリーなんぞに興味のキョの字もなくって、なのでサントリー館も見学してはいない次第。今となっては、ぁぁぁザンネン。
なので、ま~、せめて空瓶でもって当時の気分をば……。
タイムマシンがあるなら、出向きたい場所の1つだな、サントリー館。
タイムマシン……、欲しいなぁ。
ひょっとしてイチバンに欲しいモノが、タイムマシンかもだな。
自分が失敗したと思われる時空間に戻って、それをやり直したいとかね……。たとえばパナソニックとかソニーとかが、マシン1機なぁ~んと本日限りのこのオネダン78900円くらいで新発売したら、わたくし、即座に買いますですよ。
で、せっかく買ったんだもん、1970年の博覧会会場に、イッチャいますね。
サントリー館にも足運び、限定仕様のウィスキーをば……、数本買う……、かな?
何度でも過去に戻れるなら、逆に、買わんなぁ、きっと。
あれ?
それじゃ、タイムマシンがもたらす“経済的”価値が下がるじゃんか?
ぁ~、いやいや、そうじゃないね。経済活動という小さい範疇にタイムマシンを置いちゃ~イケナイ。
やっぱ、「見果てぬ夢」やら「破れた夢」の哀しみをチョボっとでもアップさせてくるのがタイムマシンというもんじゃ~なかろうか、アヘヘっ。