戻りがつおのシーズン。
前日までの台風がらみな雨がやんだ晴れた日、4人で、高知は久礼漁港方面へ向かう。
朝まだきの刻限では、まだ樹木が濡れ、昇りだした陽射しに目映く光っていたが、瀬戸大橋を渡る頃には、もう濡れた感触は失せて、陽光の目映さのみが晴れ晴れと君臨している。
毎回毎度のパターンながら坂出で高速をおり、まずは朝食、讃岐うどん。
朝の8時過ぎ。「麵や 川津店」で地元の方々に混ざって、コシのある麵をすする。

地元の皆さん、食べ終えると仕事に向かう。
こちら、食べ終えると高知に向かう。
香川のうどん朝食文化をライブ体感するのは、おもしろい。
6月より320円→330円(小)と値上げしたというが、100円でなく10円というトコロ、よくぞ抑えたと好感。

例によって道中の道の駅に立ち寄って、ちょっとした食材を物色。まんのう町の空の夢もみの木パークと、三豊市のたからだの里は、我が宅近隣のスーパーより野菜類いずれもはるかに廉価な上、いささか珍しい食材もあって重宝。
三好市の井川池田ICでまた高速にのり、正午頃に目的の黒潮本陣に到着。
昨年は10月23日にここに来ているから、ほぼ1年ぶり。

ワラ焼きのたたきは、11月から価格を上げるらしい。
ここも値上げかぁ~と肩を落とすが、かつお漁船舶の燃料価格など考慮すると、単純には嘆けない。

くわえて、前日まで久礼方面は3日連続で海が荒れ、漁にでられず。アジやカマスなどの一夜干し焼き物もなし。
そんな次第で、かつおも早朝水揚げのものではなかったが、おいしく頂戴す。

肉厚い切り身にニンニクのっけ、タレをからますと……、ぁぁ、うまい。1年ぶりの滋味をビールで流し入れる。

黒潮本陣は海を見下ろす丘の上にあるが、その真下が久礼漁港。
道の駅が併設され、いつもならかつおを中心に鮮魚も売られるけど、こたびは魚影なし。

台風直後の探訪ゆえ、「ひょっとして……」と向かってる道中に危惧していたけど、ビンゴ! 店内ガラ〜ン。

漁に出られなかったのだから、しゃ~ないですわね。たたきを食べられただけ幸い。

漁港はほとんど船影なし。静まった海原に漁に出ているのだろう。翌日ここに来れば、アレコレ店頭に並んでるはず。
須崎市へ移動。
須崎は今年6月末頃に出向いて、同地名物の鍋焼きラーメンを食べたけど、その日はかなりの雨で、太平洋沿いの横浪黒潮ラインを駆けても、景観すべて灰色というアンバイだったゆえ……、あえて再チャレンジ、同じコースを駆けて、晴れ間での経験をやっと味わう。

海に向けて鳥居がたつ鳴無(おとなし)神社。
雨天時とはまるで印象が違った。


近年に部分修復されたらしきだけど、本殿の配色にヤヤ驚いた。
創建は鎌倉時代。現在の社殿は寛文3年(1663)のもの。クニの重要文化財だが、かつてはこの朱色を中心にした極めてカラフルな神社だったと思える。

鳴無神社は驚くほど複雑なカタチの湾内にある。それゆえ湾の向こう側からここに来るのは、車も道もない時代には大変なコトだったろう。
それゆえ、湾の向こう岸には、立派な遙拝所もある。我々そこには行かなかったけど、大きく入り込んだ湾ゆえに、ここに海神を祀っている大昔のピープルの姿勢をば、感じないワケでもなかった。
湾内にはいり込んだ海の幸が豊穣なのは、かなりの数の小さな漁船が岸に繫がれているトコロからも察せられる。山口の、安德天皇を祀る赤間神社も鳥居は海に向けて建つが、そことここでは鳥居の意味がまったく違うのだった。


波打ち際で、石のモノリスの写真を撮ってるKosakaちゃんとTsukasaちゃん。
同神社から10分ほど車を駆け、前回どしゃ降りで車から出られないままチラッとだけ拝見した武市瑞山のでっかい銅像をやっとマノアタリにする。


広い敷地ながら、自動販売機1つなく閑散。誰もいなくって寂しいかぎりながら、誰も訪ね寄らないトコロがあるイミ……、魅力か?
しかし、この銅像のみは、ひどい雨の中の色の失せた気配での感触の方が、武市半平太という実在した人物の中の黒いテロリストとしての顔と、強権に反撥した変革志向の顔という2面が意識されて、かえって悪天の方がよかったような気がしないでもなかった。
桂浜の坂本龍馬銅像の人気と比べると、何やら空疎な、観光地化の失敗例として当方の脳内には刻まれもするのだった。

陽光に目映く輝く太平洋を見ているうちに、少々汗ばみ、上着脱ぎ、ソフトクリームを食べたいというコトで4人の意見一致。

銅像の視線はこの太平洋の拡がりに向けられている
ひの町側へ北上し、松山街道にある芋屋金次郎 日高本店に寄り、ソフトクリームを舐める。

紫と白のミックスカラーが1番の人気らしいが、当方はバニラのみの単色をペロペロ。

私らの前に2組のカップルが来店していて、やはり、ペロペロ。
私らの後に入店したヤヤ高齢っぽいご婦人2人も、ペロペロ。
芋ケンピの高名店ながら、皆な、ケンピじゃなくソフトクリームって~のが、お・も・し・ろ・や。クリームにケンピ1本が刺さってるのも、お・か・し・や。
すっかり暗くなって瀬戸大橋を渡り、あえて水島へ。
岡山市内に出店していない「てんぷら一代」という店で、天ぷらの夕飯。

清潔そうな明るいカウンター内で若い複数のスタッフが次々に天ぷらをあげている。

無料食べ放題のめかぶ明太子でゴハンもすすむ……

2回に分けて運ばれる揚げたて熱々の天ぷら。2皿めの大きなカボチャとアナゴで満腹ぎみ。ミニ・ツアーの締めとした。

































































































