諸事万端

 近頃ほとんど耳にしない4文字熟語「諸事万端」。この4文字で、全てがうまくいったという意味だと思ってらっしゃる方もあるけど、そうでない。

 熟語が示すのは、入り乱れてまとまらず正解が判らないコトなのであって、「諸事万端整えて……」と、「整え」をくっつけて、はじめて、混乱がおさまる。

 解消され、打ち消されるワケだ。

 コロナ禍でのオリンピック開催を含めて諸々な見解や言い分が対立したままの今の状態が、ま~、「諸事万端」と云えなくはないけど、「諸説紛々」の使用頻度に較べてあんまり使われていないようだね。

 ま~、どうでもいいことだけど、さっきフッと思ったんで。

 

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 過日、1年ぶりに某実行委員会の会合。

 久々の諸氏対面ながら、時間のブランクを感じないのが不思議。

 たぶん結局は、この2年近くがフリーズ状態ゆえ、堆積がないんだね。

 で、議題に登った新たなイベントの提案……。

 気乗り気分と気乗りしない感触とが体内でせめぎ合う。

 中途半端はいかん。どっちかに腰を落とさなきゃ~いけないのだけど、揺れた。

 好機としての潮時か、それともジ・エンドの引き時か、あるいはまた……。

 と、しばしのユラユラのあと、ヤルなら明るく溌剌にと、灯るマッチを空想する。

 

 委員会後、久々にバーに足をむける。

 馴染んだ顔に安堵な喜悦。

 この日たまさか、MIHOちゃんの命日……。一時は毎晩がごとくこのバーで顔をあわせ、ケタケタクスクス笑ったもんだ。

 店提供のシャンパンをあける。高名なちゃんとした名のあるシャンパンだけど、このさいあえて、

  Le Champagne de Miho.

 

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 過日、Kosakaちゃんより、「じゅん平」が店を閉めたとの報。

 あのジュ~シ~極まるトンカツが、もう食べられない。

 ショック。

 ご夫婦で経営なさっていたものの、奥方が病いとかで介護を要するようになったとか……。

 せめてもう1度、味わいたかったミックス・フライの妙味。

 残念。けども奥さんの快方をば1番に望む。

 

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 U先生より連絡。

 岡山文庫から本を出すことが決まったとの由。慶賀。

 我が事みたいに嬉しい。

 模型の写真を使いたいとのコトで、むろん、快諾。

 

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 過日、柔道家を呼び、またまたホームセンターへ。

 ベニヤ板を複数枚、諸々な材料を買い、彼のでっかい車で我が宅に搬入。

 先日のNHKの番組で知ったけど、全国のホームセンターの売り上げが通常の2倍を超えているとか。やはりコロナ禍が影響しているんだね。

 実際この日、ホームセンター・タイムの売り場では、若い女性が数本の木材を抱えてた。

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           元マザ〜ルーム。荷物を全部取っ払い、床の張り直し。

 

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 柔道家よりまたもプラモデルの贈り物。オマケに5食いり一蘭のラーメンやメンマも……。

「ひゃ~~」

 と、嬉しい悲鳴。

 

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 しかも、こたび頂戴の「プロテウス号」(映画『ミクロの決死圏』1966に登場)は16000円越えの輸入品。

ムーンレイカー』仕様のシャトルも懐かしい。

「いいのかよ~、おい」

 と、云いつつ、顔がほころぶ。

 けどまた同時に、これら模型が堆積しちゃって難儀して……、それで部屋の片付け兼ねてDIY工作をやってるワケで、片付けつつさらに荷が増えることになる。この絶対矛盾的自己同一にヤヤ苦笑。

 体育館ほどの空間があればイイが、それはそれでソコをモノで埋めたくなる衝動が湧いてくるんだろう、きっと。

 だからま~、現状の改善を試みる程度でホコを治めなきゃぁ……。

 

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 まだ未整理の、模型でグッチャラケの部屋……。10数年前はショールームっぽく瀟洒に模型達が鎮座していたけど、気づくと、自社他社含めての模型やら関連イベントで用立てたモノモノの堆積。窓さえ開けられない……。

 

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 ホームセンターで買ったモノを搬入後、下中野方面へ出て、柔道家と焼き肉。

 なんだか盛大に食べたけど、ゴハンの類いはオーダーせず。ひたすら、肉。

 にく・ビール・にく・ビール・にく・ビール…… 二進法。

 ぁぁ、もちろん運転は柔道家。あ・り・が・た・や

 

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トウモロコシを買いにいく

 KosakaちゃんとN君の3人で、県北へ出向く。

 トウモロコシを買うがため。

 吉備中央町の吉備高原ファーム直売所では複数の品種が扱われ、朝に採ったのを即座に店頭に置く。

 なので加熱の必要のない生ショクも楽しめる鮮度が自慢という次第ゆえ、やや早い午前中に出向く。

 

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 数日続いた悪天ゆえか、数量はさほどでもなかったけど、ま~、それでも、6~7種類が並んでる。

「んめぇとみぎ」という品種があり、近頃とても人気のよう。東北方面で改良されたものらしく、「おいしいトウモロコシ」という意味です~と、直売所の女史が親切に教えてくれる。東北の一地域ではトウモロコシをトミギとかトゥミギと云うそうな。

 売り切れたらその日の営業はおしまいで、8月16日で今年のトウモロコシ販売は終え、来年に備えるとのこと。

 白と黄の「ドルチェ・ドリーム」。

 甘みの強い「カクテルコーン」。

 粒々すべてが白の「ホワイトレディ」。

 この3種を複数ずつ買う。

 

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 Kosakaちゃんが、蒜山の道の駅併設の市場も覗いてみようと云い、真庭を抜けてさらに北上。

 途中でゲリラ豪雨

 唐突突然、パ~ン、という大きな破裂音と同時、車左手10メートルとない所へ鮮烈なブルーの稲光り。

 いかずち、とはまさにコレ。

 直後に民家の電線より、白煙。

 落ちた

 こんな至近で落雷直撃を見たのは、初めて。

 眼の中にしばし青い閃光が残る。

「怖っわ~!」 

 3名車内で大騒ぎ。

 雷はその1激のみ。

「もう数メートルずれてたら……」

 などと、猛雨の中を駆けつつ戦々恐々。

 

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                 落雷後、車中から。

 

 小雨の中、蒜山の道の駅「風の家」に到着。

 トウモロコシはさほどなかった。

 吉備中央町と蒜山ではやはり気温が違うようだなっ。たぶん2週間後くらいに白い実のトウモロコシが旬なモノとして並ぶんだろう。

 わずかに店頭にあった「ピュアホワイト」というトウモロコシと、定番のヒルゼン大根のでっかいのを手にし、レジに運ぶ。

 大根はメチャに重いが3㎏越えた実りがたったの100円。ご近所のタケちゃんにも買っておくか。夏の大根は硬いけど、それはそれで存分に味わえる。

 

 で、こたびは山名食堂には行かず、久々に高原でジンギスカン

 テラス席でビールと焼けた肉。熱い肉汁を吸ったキャベツの旨いことったら……。

 久々、羊のお肉を堪能。

 3人で7人前を平らげる。

 平日は時間制限なしで食べ放題のこの店は、混み合う土日は2割増しのネダンになるそうな。平日で良かったぁ。ゆったりとした時間を食(は)めたわい。

 

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 場所を変え、ジャージー牛のミルキーなソフトクリームを舐めた後、腹ごなしのドライブ。

 倉吉経由で三朝温泉街を通り過ぎ、佛寺奥院、崖上の国宝・投入堂をば、はるか下方より見上げる。

 京都から車で来たというオバチャマ4名が我々に近寄って、

「あそこまで、あがれますかぁ?」

 などと問うてくるのをkosakaちゃんが、

「この時間帯だと、登れても、降りてくるまで時間がかかりますよ」

 で、1人1人の服装と靴をば眺め、

「サンダル、駄目ですね~。でもガッカリしなくても、院の受付でワラジが有料だけど提供されます」

 既に1度、大汗かきつつ登った経験者だけに、親切の輪っかが広い。

 

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 投入堂界隈はヘンに観光地っぽくないのが、いい。双眼鏡を1つ入れた郵便ポストが置かれてるけど、無料で使える。たぶん地域の人が置いてくれているんだろう。小さな親切に大きな幸い。

 

 帰路の夕刻。車内のTVモニターに映るオリンピックとコロナ関連ニュースに3人ともども、

「オリンピックどころじゃないっしょ」

 当然の反応。もはや口にするのもアホらしいって感じの五輪……。

 そも五輪とは、ヨーロッパ・アメリカ・アフリカ・アジア・オセアニア、この5つの大陸が団結したスポーツ大会という意味合いだけど、全大陸が苦悩しているコロナ禍で決行って?

 

 市内に戻り、はま寿司で夕食。

 あっさりしたのを幾つかつまみつつ、ビール。

 

 帰宅し、ビールの肴に「ピュアホワイト」と「カクテルコーン」をレンジでチ~ン。

 ピュアホワイトの甘みは天上的。こういうのは近くのスーパーじゃ手に入らない。

 しかしケッキョク、1日中……、の・ん・で・た・なっ。

 道中で接近遭遇した落雷は、その戒めか警告か? 

 何かの映画に、

「偶然は運命の申し子だ」

 そんなセリフがあったけどね。いやいや、それはそれ、これはこれ。落雷は純然で希有な偶然。

 

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         上「カクテルコーン」。下は蒜山の「ピュアホワイト」

 

 

 

 

 

 

 

本が寄贈されました

 

 岡山県立図書館や大学図書館など71カ所に、山陽放送学術文化振興財団より、本200冊が寄贈されました。

 これで県立図書館など公立施設で、借りて読むことが可能になりました。

 いいぞ。

  ぁあ、もちろん、買ってもらえるのがイチバンに嬉しいですが。

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『近代岡山 殖産に挑んだ人々』  発行:山陽放送学術文化振興財団   定価:1500円(税別)

 

 ちなみに、同書第1版では、2カ所、写真と本文が一致していません。

 1) ページ20で亜公園内の天神茶屋を紹介しているが、該当の図⑨が天満宮と集成閣の写真になっています

 2) 上記記述で示される図は次ページの図⑪です。

 第2版が出るようなら是正したいところです。

 

 ところで先日、某君と某女より、「次の講演はいつ?」の問いをもらいましたが、

アヘアヘっ」

 苦笑し、明瞭に応えられませんでした。

 コロナ禍……、諸々な対策をしなくっちゃ~いけないし、いささか面倒です。

 色々な祭事や催事が戻りつつある昨今ではありますが、入場を制限してヤルほどに緊急でもない わけで。

 お話したいことはイッパイあるんですけどねっ。

「明治岡山のトイレ事情と亜公園」

「明治岡山で食堂車に乗ってカレーを食べる」

 とかとか……。

 食堂車って、東京〜大阪間にはなく、山陽鉄道が初めてだったんですの。ボーイにコック、皆な、神戸のホテルからの出向。愉しいエピソードがけっこうあります。

 なので、コロナ騒動の収束を待っている次第なのでありました。

 いつ、実現出来るか白紙なのがナンですが、ここはスローに、悠々に。

 急ぎません。

 

 

 

粗大ゴミ

 

 自治体によって違うのだろうけど、岡山市の場合、粗大ゴミの扱いはなかなか、ややこしい。

 市の受付に電話なりで連絡し、何と何と何をゴミとして出すと、申し込みしなきゃ~いけない。

 で、持ち込んで処分してもらうか、あるいは、取りに来てもらうかだ。

 モノにより、粗大ゴミ処理券というのを買わなきゃいけないが、引き取りに来てもらう場合は、モノのすべてに手数料がかかる。

 そのために、物品に応じた一覧があり、例えば、布団なら2枚を1組として200円の券を購入し、それを布団のどっかに貼り付けて、出す。

 引き取ってもらう期日はこちらからは指定できない。

 今回初めて、この制度を利用したのだけど、申し込んだのは6月頃だったけど、市からの回収日は7月になってからの先日が指定された。

 朝8時から午後3時の間に取りに来るという。

 玄関先やら庭先に出して置けばよく、立ち会いは必要ないという。

 

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 けど、その指定日はあいにくの悪天。小雨パラパラで、布団なんぞが濡れると激烈に重くなるじゃないの。

 こたび初めて引き取りを願ったのは、

 タンス(130㎝幅×高さ156㎝)    1500円

 電子レンジ            500円

 オーブントースター        200円

 ファックス 2台         400円

 布団(10枚=5組)          1000円

 

 いささか要領をえないので、とりあえずの品々。

 

 で、雨模様ゆえ、布団を野ざらしというワケにもいかないだろう。

 なわけで、朝8時前に取りあえず外に出したものの、雨の降りっぷりでは場所の移動か、ブルーシートで覆うとかいった事をやった方がいいのじゃなかろうかと……、気遣った。

 

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 それで引き取りに来てもらうまで、マンジリ待ってるのもナンだから、過日に我が友の柔道家がギフトしてくれたプラモデルなんぞを組み立てるのだった。

 スナップキット。接着剤不要のお手軽仕様なヤツゆえ、ニッパーでパーツを切り取り、該当部にはめ込んでくだけで完了する。

 

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 日々、模型に接してるけども、意外や、プラモデル組み立ては20数年ぶりかもだ……。

 黙々淡々と作業してたら、これがデアゴスティーニのでっかいミレニアムファルコン(これはプラモの範疇に入らないだろう)とほぼ同スケールということに、気がついた。

「おっ、いいじゃないか……」

 途端に創作意欲が湧いてきた。

 

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 小一時間で組み立て完了ながら、このままじゃ面白みがない。ウェザエリングなど施し、もうチョイとリアルに作ったろか……。

 

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 などと妙な野心をおこして汚し塗装やってた頃、外で物音がする。

 

 出てみると、若い女の子が布団の1束を運んでた。

 市から委託された廃品回収業者さんなのだろう、2屯トラックで来ていて、父親らしきとの2人組。

 手慣れた様子で小雨の中、チャチャッと作業してくれる。

 時刻は10時ちょっと過ぎ。

 

 これで、要領が判った。

 物品によってはダンボール箱に入ったままのモノもあって、それってダメなのかもと思ってたけど、オッケ~だ。

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 実はまだいっぱいあるんだ、乗らなくなって久しい複数の自転車とかアレコレ、捨てるものが。

 近いうちに、また、お願いしよう……。

 ちなみに自転車は500円で引き取ってくれるらしい。でも、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの4つはリサイクル料金に収集手数料もあり、かなりの出費となるし、オマケにリサイクル料金が毎年変わってるらしいので、要注意だな。

 しかし一方、ゴミとして捨てたとはいえ、いずれも何がしら、思いはある。若干の悲哀めいた気分がないワケでもない。モノには思い出がつきまとう。

 収集を終えて去っていくトラックを見つつ、「さようなら、ありがとう」とガラにもなく、捨てたモノ達に一礼するんだった。

 決別の一語は、なかなか含みが深いな……、そう強く感じもするんだった。

 

 

ハッピ〜サンデ〜

 

 3月後半にトタン屋根のペイントをやって以来、DIYでの家屋リフォームがとまらない。

 コロナ騒動がもたらした副産物と云えなくもないけど、バスルーム、脱衣所、トイレ、階段、と続いて今はマイ・マザーの部屋だった場所を改造中。

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同室に鎮座した古い桐のタンスは過日にワックスがけし、成功したとは云いがたいけど、ともあれ完了。 

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 ワックス塗布でよりアンチックに…… と云いたいところだけど、艶やかになったのは良いけど、サンドペーパーで磨ききれていないのが、かえって露骨に判ってしまい、残念マイナス54点。

 

 で、今は同室の天井の加工を画策中。

 家の中でイチバンに傷んだ天井で、過去に何度か、台風に伴う大雨の吹き込み(北方向からの暴雨)で雨漏りし、それが経年して天板に沁みを作ってる。

 天井板を張り直すには技術を要するんで素人にゃ、無理。

 よって現状のままに、それを覆うべく石膏ボードを取りつけるか、あるいはベニヤで処理するか、思案する。

 いずれにせよ天井クロスを貼る気でいる。和室から洋室風に転換しちゃうワケで、その下地となる素材のチョイスに悩む次第。

 ま~、悩むといってもたいしたコトはない。

 石膏ボードは重いから作業がシンドくなると判ってるし、雨被害にあった天井ゆえ、あんまり重みをかけるのもヨロシクない。

 ベニヤ合板は最近は真っ白ツルリンに表面処理されたのがあって軽量だけど、その薄さがヤヤ気になる。

 

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 で、いつもの柔道家にでっかい車で来てもらい、ホームセンターで……、ベニヤを買い込む。

 真っ白ツルリンなタイプは壁紙(クロス)が貼れないと知り、断念。適度な厚みの合板をば求める。

 石膏ボードと同寸910×1820とデカイながら軽さは1/10程度。ただ思ってたよりネダンが高いのが残念。

(コロナ禍、世界的に巣ごもり需要が発生で、カナダも米国もインドネシアでも、従来は輸出していた木材までが国内消費され、流通が変。この状況を木材業界では“ウッドショック”と呼んでるらしい。そんな次第で輸入に頼ってる日本には大きな打撃。影響が価格に反映されている)

 2.5cm角182㎝の木材も買い込んで、これは桟の補強材。これもおそらく割高になってるんだろう。ユトリを持って10本ほどゲットするつもりだったけど、価格にビビって数本減らして購入。

 

 さぁ、ともあれ、揃えた。

 作業をば、愉しまなければ……。

 

 柔道家労をねぎらうべく、どこぞで食事しよう。こたびは、魚でいこう。

 という次第で「魚しん」に向かう。

 郊外ながら、やや漁港に近く、鮮度とボリュームが評判の店。

 ところがガッチョ〜ン。

 午前11時半ちょっと過ぎ。開店直後の時間というのに、駐車場満車、店の外まで人が並んでる。

 ここ数日の岡山市はコロナ感染がゼロなもんだから、皆さん、ゾロゾロ出歩きか?

 

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 しゃ〜ない……。並んでまでして食事したくない。

 そのままグチャグチャしゃべりあいつつドライブ、西大寺の観音院に駐車。

 裸祭の当日でないから、境内ガラ〜ン。参拝の人もゼロ。

 

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 前夜の雨から一転で日差しが強いが凶猛な湿気。

 たちまちに汗ばみ、ヨロシクない。

 適当に店に入り、適当に肉をオーダー。(この店もなぜかほぼ満席だった)

 

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 労をねぎらうと云いつつ、彼に運転させ、こちらビールも喉をお通しで、いやぁ、爽快ソ〜カイ。

「すいませ〜ん。ビール、おかわりぃ」

 

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 帰宅し、荷を下ろすと、どういう次第か、柔道家からプラモデルを贈られ、嬉しさ二乗。

 輸入品のディスカバリー号とその他1点。

 合算で1万4〜5千円のはず。

 労をねぎらうどころか、こっちがホクホク。

 海鮮は味わえなかったけど、代わりに肉で、オマケにプラモデル。

 いや~、いい1日。

 

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6月の映画よもやま

 

 おととい、定例化している諸先生方とのzoom呑み会にて、Eっちゃんが贈ってくれたRSK山陽放送の例の放送部分録画およそ10分を“上映”。

 モニター画面の中、諸氏の反応を直に見るのは、面白かった。

 zoomを使っての「疑似呑み会」に当初は違和もあったけれど、毎月やってると馴染んできて、これはこれで有効なり。sunaちゃんのPCR検査の顛末には大笑いさせられた。

 

 一方で、この危ういコロナ禍、世論調査によれば、チョイっと前まで無観客を要望していた声が一気に半減し、容認に転じているようで、ヒトの気分の変わり身の早さに唖然ともさせられ、

「いいのかよ~、お~い」

 流れのままに流されるコトの是非を思う。

 

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 さてと今月に観た映画たち。

 

 

キラー エリート』  Killer Elite 2011 amazon prime

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 ジェイソン・ステイサムロバート・デ・ニーロ、クライブ・オーウェンの3人の大物役者登場でそれぞれの見せ場を維持したままどういう結末になるかしら?

 と思ってたら、あんのじょう、3人ともども、それなりにカッコ良く終わる。

 ま~、それだけの映画ながら、アラブ系中東の政治的情勢やらアラブ系家族主義やらの欧米化されない文化事情の根深さみたいなものに欧米のこの映画もまた、苛立ちを含んだ不可解でござ~いを溶出させていて、そこが面白くはあった。

 

MALAVITA』 マラヴィータ 2013  amazon prime

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 マーティン・スコセッシが製作にからみ、ロバート・デ・ニーロミシェル・ファイファートミー・リー・ジョーンズ……FBIの保護の元に秘密裏に生活する元大物マフィアの家族の話。真顔のコメディ。

 FBIの眼を盗んでは相手ボコボコのデ・ニーロを筆頭、ファイファー演じる女房も高校生のその娘と息子もハチャな暴力家族。笑わずにはいられないが、軽量なコメディ。

 潜伏の引っ越し先の隣人に作家だと偽ったがゆえ、次第に真摯な自伝を書きはじめるあたりが、マル。軽っぽい映画ながら、さすがデ・ニーロの重量級な存在感。それをば堪能。

 

ダーク・シャドウ』 Dark Shadows  2012

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 封切り時に観ることかなわず、そのまま忘れてたけど、amazon primeにタイトルがあったんで、観る。

 エスカレートし続ける展開にはさほど醍醐味をおぼえなかったけど、脇役のミシェル・ファイファーに、2006年の『007 カジノ・ロワイヤル』で濃い印象を残したエヴァ・グリーン、さらに、子役で出てるクロエ・グレース・モレッツの3女優に着目しっぱなしだった。

 モレッツは今は2425くらいだろうが、本作の1年前、『ヒューゴの不思議な発明』で妙に芸達者な少女だな~と思って印象に残り、2014年のデンゼル・ワシントンの『イコライザー』ではロシア人の幼い娼婦を演じてもいて、かつてのジョディ・フォスターを彷彿するようなトコロがあって、印象深い。

 ヘレナ・ボナム=カーターを含め、なんだか女優たちの映画に見えもして、主役のジョニー・デップより彼女たちに眼がむいた。

 ヴァンパイア化したデップと、悪魔化しているグリーンとの、部屋1つを破壊する激しいセックス・シーンには苦笑したけど、そのあたりの過激過剰が監督ティム・バートンの本領かいな。

 

舟を編む2012  amazon prime

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 なにか、どこか、すべてが、ぎこちなかった。

 10数年の歳月を経て1冊の国語辞典が出来上がる過程そのものはマルながら、予定調和な展開がつまらない。

 宮崎あおい演じるヒロイン名がカグヤだからといって、彼女の背景に超でっかい満月を置くセンスのなさ。

 編集者の1人・伊佐山ひろ子が良い。松重豊の『孤独のグルメ』の第何話だかで、松重演じるゴローちゃんのプランを上から目線でケチョンケチョンに扱う建築事務所のアルバイトでしかない女性を演じて、伊佐山はすごい存在感を見せたけど、この映画でもそう。監督の力量よりも伊佐山の存在が優り、その分、監督は得をした感あり。

 映画の終わり近く、松田龍平宮崎あおいの自宅でソバを食べるシーンがあるけど、宮崎は女性板前で店をもつ身。なのに箸の置き方がぞんざい。箸置きさえない。30歳の若い監督の眼の届きがいたらない。この程度が同年の日本アカデミー賞なんだから、どうかしてる。

 

天地明察2012 amazon prime

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 算学と天文。暦の大事さ……岡田准一宮崎あおい恋愛模様……。そのあたりが我が関心の中心。

 市川猿之助笹野高史岸部一徳の演技がいい。一方で保科正之に扮した松本幸四郎は大御所でございな雰囲気がダメ。

 映画としてはヤヤつまらない。改暦反対派の武装集団が天文所を襲い、岡田の恩師が岡田をかばって射殺されるシーンなど、史実にも原作にもない余計な映画的スペクタルを混ぜちゃったあたりで、この映画、ペケ。

 映画は映画、原作はあくまで原作なのだから2者がベツモノであって一向に構わないけど、この映画はそこの「踏まえ」が伸びた輪ゴムみたいにユルイ。なにより岡田准一の魅力をこの映画では活かせてなく、それが最大のペケ。

 

グリーンブック』 Green Book 2018  amazon prime

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 60年代、黒人の高名なミュージシャンとその専属ドライバーになった白人の実話。色々と賞をとって評価も高いが、アカデミー賞の作品賞をとったさい、スパイク・リーは大いにブ~イングし吠え猛った。

 こたび初めて観て、スパイクの見解に納得。

 とどのつまり結末部で躓いてた。

 絶妙で無自覚な視点の差が白人優位をいみじくも示唆し、その最終シーンでもって映画そのものが台無しになってた……。残念というしかないけど、スパイクの抗議を機に米国アカデミーの姿勢制御がはじまったのは、ま~、マルだねっ。差別問題を主題とする映像の作り手は、この先いっそうに自身の作品を精査しなきゃいけない。

 その一点では、スパイク・リーも同じ土俵。白人を嘲笑ぎみに描く手法もまた今後、逆説的に、「どうなの? それ」と問われる時代が来るような気がしないでもない。

 

DANTE’S PEAK』ダンデス・ピーク 1997  amazon prime

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 VHS時代に2~3度観ている。リンダ・ハミルトンの演技がよろしい。小さなスナックバーの経営者で小さな町の市長(郡長が正しいか)でありながら亭主に逃げられていて、それで町にやってきたビアーズ・ブロスナン扮する火山学者と懇意になって、さ~さ~、ひょっとしてセックスするかもとの心の動きがコミカルに演じられ、いい感じ。その2人の子役もいい。

 町1つを灰まみれにしてケッコ~お金がかかった映画。雲仙普賢岳の破滅的噴火から30年ということもあって視聴したのだけど、俊足で駆け下りる火砕流も描かれている。ま~、その状況でブロスナン達が生還するのは、雲仙の現実をみるまでもなく、娯楽映画ゆえの……

 1980年のワシントン州のセント・ヘレンズ山の大噴火をモチーフにしているらしいが、実際のその噴火の写真など見るに、かなり強烈。

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嵐電2019  amazon prime

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 前々回だかでも触れたけど映画というカタチの奇妙な魅力が伝わってくる。ストーリーを追うだけの映画じゃない。むしろ、ストーリーを解体させるべく作ったフシあり。ただま~、音楽にあがた森魚を起用したのは、正解のようで正解でなかったようなカンもあり。

 いうまでもなく、こんなカタチの映画ばっかりじゃ~、それはそれでちょっとシンドイ。

 モチーフとなった京福電気鉄道嵐山本線嵐電は路線距離が7.2Kmのみだけど、明治43年に営業開始だから、歴史が古い岡山電気軌道は明治45年)太秦を含むその沿線は、だからこの路面電車が光景の一部として生活に溶け込んでいるわけだ。

 路面電車といえば、大滝詠一松本隆細野晴臣鈴木茂のはっぴえんどのアルバム『風街ろまん』が直ぐに想起される。LPの中ジャケットには大きく路面電車の絵があり、松本の歌詞にもそれが反映している。とりわけA面3曲めの「風を集めて」は、今現在の日本とズバリ重なる。

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 松本は幼き頃、64年オリンピック開催がために生家が立ち退きを強要され、当時遊んでいた子供たちとも別れ別れになってしまったことを哀しむ。近場を駆けていた路面電車の路線も移動だか撤去され、光景も人の交流も一変したのを嘆く……。そのことをアルバムのコンセプトにし、産まれ育った東京への憂いを歌詞とした。だからこそこのアルバムは反抗気分としてのロックそのもの、なのだった。

 そういう点において、この『嵐電』もまた、失われていく光景とそこに住まった人々の”記憶の固執”といったようなニュアンスでの憂愁含みの「気分」を映像化……、といえなくもない。

 静かな映画だけど意外や、ロックした映画なのだった。

 

カツベン』 2019 amazon prime

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 周防正行監督の最新作。

 かつての周防映画で花形脇役だった面々がさらに奥の脇役にと後退して、世代的交代を監督は意識的に実施したようにも見受けられ、寂しさもチラリ。

 けど一方でそれが、およそ100年前の無声映画時代の去りゆく映画弁士の存在と重なり合うような意識された起用とも取れる。

 あえてわざわざ劇中の無声映画を白黒で創ったあたりも監督のワザあり。まさか草刈民代が外人女優に扮してたとは、最後まで気づかなかったぜ。

 後半部の追いつ追われつの展開は……、ヤヤだるかった。いや、かなりだるかった。

 2019年度の日本映画アカデミー賞で監督賞含めてアレコレな賞を受けてるのだけど、『Shall we ダンス?』の頃ほどの濃いインパクトがなかった。

 タンスの引き出しによる滑稽なケンカ・シーンには、「しゃれうぃ~タンス」みたいと笑ったけど、かつて無声映画時代にタンスはギャグの道具として使われていたらしいから周防監督のオリジナルじゃないけど、ともあれ笑えた。

 主役の成田凌はいいね。ヒロインのクモが苦手の黒島結花もよく、2時間と10分ほど退屈しなかったし、映画館のある町の一角が、彩色された大正時代頃の絵はがきを見るようで、そのあたりの美術もなかなか良かった。

 かつてのキレとコクが薄まっているよう思えたけど、これまた……、映画館で観ていない自分をちょっと恥じた。映画評価のバロメーターでイチバンに大事なのは、映画館でそれを観たかどうかだ……、とも思ってるから。

 でもまた一方で、amazon primeでこうやって自室でラクラクに観られる現状をも肯定してるワケで、ともあれ、ウダウダ云わずとも、1本の映画2時間ほどと過ごしてる自分というのが、お・も・し・く、もあり。

 先に書いた追っかけシーンの導入部で、「スマホ落としたよ」と聞こえるシーンあり。成田凌が賞を受賞のヒット作『スマホを落としただけなのに』へのラブコール? まさかね、周防監督がそんなコトやるワケない。

 

舞子はレディ』 2014 Blu-ray

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 今月観た唯一のBlu-ray。この周防作品のことは封切り時まったく知らず、あとで知って、「ありゃ~」と残念がったけど、1年ほど前にレンタル落ちのBlu-rayを廉価で買い、それをこたび再視聴。 

 実はまだ最後まで観きっていない……。

 理想化された京都に鼻白むようなところがあり、舞妓研究の若手大学教授にも好感しない。良いところも多々あるけど、どこか、なにか、薄い皮膜みたいな違和感が終始して、それで観るのを途中で止めるというのを繰り返している。

 ミュージカル仕立てが悪いのではなく、「なんか、この京都は違う」みたいな違和感。『カツベン』を観て、再トライしたわけだけど、あきまへん。強調される京都弁の中の冷ややかさみたいなものに、はじかれる。

 

Field of Dreams フィールド・オブ・ドリーム 1989 amazon prime

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 かつて封切り時、映画館で見たさいの醍醐味を再び味わえるかしら? そう思いつつ眺める。ケビン・コスナー以上に奥さん役のエイミー・マディガンがよく、さらにいいのがジェームズ・R・ジョーンズとシューレス・ジョー・ジャクソンを演じたレイ・リオッタ

 野球選手たちのゴーストが続々に登場するも、そこを説明なんぞはしない映画的マジックが要め。『嵐電』もまたこの感覚に近いが、『嵐電』の方がより積極的に映画って何ぞやを問うている。この映画はもっぱら、良き60年代への郷愁がメインの隠しテーマというか隠し味。

 ちなみにエイミー・マディガンはこの当時も今もエド・ハリスの奥さん。離婚しない米国人俳優カップルは珍しいから、妙なところでこの女優さんに興味あり。なぜか70年代頃の大滝詠一のサイダーのCMソングを想い出す。

 

三島由紀夫 VS 東大全共闘 50年目の真実』 

 2020 amazon prime

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 今月観た映像中、イチバンにショッキング、かつ、示唆に富んで、含有物の量がマックスだった。

 当初は観るのを躊躇した。いまさら三島でもあるまい……、と思いもした。

 右翼の三島、左翼の学生たち。激烈な対立以外のナニモノでもなく、対峙した喧噪以外に得るものはないだろうと思ってた。

 けれど蛮勇ふるって観るに、そうでなかった……。

 フタを開けるや、信じがたいホドの言葉の応酬。今となってはまさに「豊穣の海」としか云えない、言論闊達な応酬なのだった。

 

 希代の天才作家・三島由紀夫と、血気盛んな東大全共闘の討論会の全貌。時は1969年5月13日。東大駒場キャンパス900番教室に、1000人を越える学生たちが集まり、今か今かと待ち受けていた。旧体制変革のためには暴力も辞さない東大全共闘のメンバーがこの討論会の首謀者。~~~~~ 「三島を論破して立ち往生させ、舞台の上で切腹させる」と盛り上がり、異様なテンションが充満している敵地に、三島は警察が申し出た警護も断り、その身1つで乗り込んでいった。

 

 この危険な討論会の場を当時TBSが取材、録画していた。その映像記録がこの作品。

 ファナティックな展開となろうコトは誰もが予想し覚悟したはずだ、当時。だから後に三島と共にこの世を去った森田必勝ほか数名の楯の会メンバーが密かに1000人の学生の中に紛れ込み、三島が襲撃されたさいの楯となるべく潜んでいた。

 ところが、そうはならなかった。

 言葉の応酬に徹した。

 驚くべきに、互いに聞く耳をもち、誹謗も中傷もない。先方が言い終えるや即座に返答があり、その返答にさらにと言葉が続く。

 互いに媚びず、また互いに、言葉に流されない。

 その応酬に場内は時に大爆笑、時に敵たる側への拍手まで、おきる。

 三島はひっきりなしにショート・ピースを吸い、学生たちもまたシガレットにお茶をすする。対話は時に抽象的になり、時に具象的なものとなる。

 当時の全共闘で最大の論客といわれた芥正彦が学生結婚して生まれた女児を抱えつつ、認識と行動の二元対立についてを語り、右と左、体制と民衆の相違を云い、右翼陣営を「日本がなければ存在しない」と揶揄するや、三島はすかさず、

「そりゃ、僕だ」

 返答し、場内はドッと湧いて爆笑となる。そして三島はすかさず持論を展開する。

 野次も飛ぶ。

 その野次った学生が壇上にあがり、三島に言葉をぶつける。

 三島はショート・ピースを手にしつつ、それに答え、さらに話を展開させていく……。

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 つい数週前に国会で党首討論会があったけど、この映像を見るまでもなく、痴戯で幼稚、あまりのレベルの低さに唖然とするほどに、50年前のこの討論会の両者は「言葉を持って」いた。

 で、2時間に渡る討論のさなかに、次第に炙り出てくるモノの気配がある。

 そのことを、今もお元気でらっしゃる芥正彦がインタビューに応え、

右翼でも左翼でなく、あやふやで猥褻な日本国……」

 真摯に、50年前の討論会で炙りでた日本というカタチのイビツを回想する。

 

 三島の決起と自殺は、この討論の1年半後のことだけど、三島は既に、その来たる日のことを覚悟していたと思われる言葉を発してもいる。

 が、それよりも何よりも、50年前、暴力ではなく、言葉が炯々とし、大いに活用されていた事実を知らされて、そこに衝撃させられた次第。

 右の三島も左の全共闘もある種の暴力を肯定する。はっきり公言する。が、それでいて、討論の場においては徹底して言葉を駆使し、言葉による言葉でのコトダマを響かせようと努める。

 そこが何より鮮烈でショッキングだったわけだ。この50年で言葉は退化してしまったか、と痛感させられ、その復旧と復興を切に思った映画じゃあった。

 芥は回顧して云う。

「言葉の最後の時代だったかも……」

 後年に彼は寺山修司たちとも親交するが、思えばその寺山は『詞のボクシング』というカタチを考案していたね。

 コ・ト・バ、で闘える時代でない、言葉が矢面に出てこない、今の僕らの退化っぷりが口惜しい。

 

 

古い桐のタンス

 拝察の一語があったとはいえ、

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  天皇の「気持ち」もまともに取らず、封殺する現政権って……、おそろしや。

 

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 マイ・マザーが介護を必要となって既に久しい。この数ヶ月でボケ具合も進行し、歩行困難ゆえ徘徊の心配はないけども、昼夜の区別がつかず、夜中もヤヤ眼が離せないというテイタラク

 大ボケ小ボケで日が暮れて やまのお寺の鐘がなる……

 ベッドには柵を造ってあるけど、腰で身体を動かして、それをミゴトにすり抜け、落ちたりもする。

 そのマザーが元気な頃に使ってた部屋は、そんな次第もあって勝手に物置として使ってた。(マザーは日当たり良好の別室に移動してる)

 近来は展示用の大型模型製作が多く、木箱やら段ボールに入ったそれらを無雑作に積み上げる……、というのを繰り返しているうち、気づくと、一歩誤ればゴミ屋敷の一室というアンバイになりかねない堆積物の山と化している。

 

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 なのでアレコレとリフォーム作業をやってる延長として、この旧マザー部屋にも改造の触手を伸ばしたのだった。

 

 でっかい和ダンスが2棹ある。

 両方、こちらが物心がついた頃よりあったものだから、我が宅の中ではイチバンに古い。

 おそらくはマザーの結婚時に用立てられた花嫁道具であったろう。

 

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 どちらにも着物の類いがどっちゃり、入ってる。引違戸(ひきちがいど)の中には、10枚ほどの1964年の東京五輪記念硬貨やら昭和天皇の在位61年記念硬化なんぞも、入ってた。

 思案のあげく、1つのタンスを廃棄し、もう1つは残すことにした。

 桐のタンスで、3分割できるが、でかいので重い。

 我が宅の最古参。およそ70年前、あるいはもっと古いかもしれないモノゆえ、捨てるにはしのびない。

 廃棄する方は、残すタンスとほぼ同寸でカタチも近似で、一見はマホガニーっぽいが、部分に合板が使われている。古いけれど再生させるホドでもなかろうと決め、中身はとりあえず、押し入れに退避させることに。

 

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 が、今度は、押し入れの中のモノが邪魔になる。使わない寝具の類いが一山……。しかもメチャに重い綿ぎっしりの昔の布団~ズ。

 結局、ところてん式に……、そのフト~ンズをば廃棄するコトに。かといってゴミ捨て場に出せないわけで、これもタンスと共に近いうちに回収業者さんにお願いというカタチになるだろう。

 

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 で、残すタンスだ。

 いまどきのタンスは表層にラッカー系の塗料が塗布されたりだけど、昔の桐ダンスは、「砥の粉仕上げ」とか「時代仕上げ」とかいうフィニッシュ作業でもって完成させていたらしい。

 (ラッカーとかウレタン塗料は桐自体の呼吸を止めてしまい。桐の特性を奪う)

 我が宅にあるのはおそらく「時代仕上げ」されたものであろう。製作過程で桐の表面を炎であぶって黒ずませ、それで木目を際立たせた後に砥の粉(とのこ)を塗り、蝋をひく。

 相当に面倒な過程を経て桐ダンスは出来あがっている。

 桐という木材は湿気にとても強いから、なので着物の安置所として最適であったらしいし、今もそういうことで流通している。

(時代仕上げという名称は昭和になってから作られた単語であろう)

 

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 古い桐のタンスが白っぽく見えるのは、木目に浸透した砥の粉が劣化し、ただ表面にくっついているだけの状態なわけだ。

 それをサンドペーパーで削いでみると、そこそこ、オリジナルの木肌が顕わになる。

   上写真で違いが判るデショ。

 電動のサンダーがあればイイのだろうけど、あいにく持ってないんで、サンドパーパーのみで、シャコシャコシャコ……、表面を磨いた。

 

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               下台から抽斗3つをハズしたところ

 

 砥の粉とか蝋引きとかは当然に出来そうにないから、ペーパーで磨き直すに留めるけど(蜜蝋が主成分のワックスをかける気はあるけど今はその段階でなし)、サビて劣化しきった引手(ひきて)は取り外し、あえて真鍮のを買ってきて、つけ替えてみたりもした。

 

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 ちなみにオリジナルの引手は「蕨手(わらびて)」という名だ。

 廃棄を決めたもう1つのタンスから、使えそうな引手部分を移植させもした。

 

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                      蕨手

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     下のブラックが廃棄予定のタンスから移植したもの。これも蕨手

 

 和箪笥専門の業者さんにお願いすれば、水洗いして砥の粉や蝋を除去して全体を削り直すという処置が施され、「あっ」と驚くほどに見事に再生されるらしいけど、いかんせん……、それには相応のお金がかかる。人の背丈ほどある桐ダンス修復なら、概ねで10数万円が相場らしい。

 なワケで、シコシコシコと自らの手を動かしたのだった。

 桐の微粉末が大量に飛散し、掃除も手間だけど、ま~それでも、古びたのがチビリと再生し、マザーに向け、

「Shall we タ・ン・ス?」

 意味不明な語呂合わせを口にすることが、できた。

 いかんせん、哀しいかな、マザーは興味を示さない。願わくばマザーこそが元気を再生して欲しいところだけど、ね。

 これだけは、どうしようもない。タンスの劣化より人の劣化が甚だしい……。

 

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        飾り房はかなり傷んでるけど、あえて、このままに。

 およそ70年、あるいはもっと……、こうしてぶら下がってるワケでおろそかに出来ないワイ。

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 一応、7割がた、削り終える。天然素材の良性のワックスを入手したら、塗布し、研磨してみよう。 おっと、今、気がついた。最上段の引違戸、中央2枚は手前にあるものだった。これ、逆ね。