黄砂のシーズン。
過日の夜中、チョメチョメとした雨の中をごく短距離、往復で10分とも駆けなかったけど、翌日に車を見ると、ひどく汚れてらぁ。
車についた黄砂が雨でいっそうきたなくなってるワケだ。
黄砂は量も問題だけど、質もアレコレで、こたびのはヒトメで判る黄土色。
遠路はるばる中国大陸の西の方から、パスポートなしの大移動ながら、ゴビやらタクラマカンの砂漠の色がありあり見えるようで、やや空恐ろしいモノとして眼にはえた。
洗車して流したものの、その翌日にはもう薄っすらと粉塵以下のエアロゾル粒子がのっている。
きりがない。
黄砂は日本を越えて海も越え、ハワイ諸島まで到達しているらしいから、一体どれだけの粒子が飛散しているのか、これまた空恐ろしい気持ちになるけども、一方で黄砂は成分に炭酸カルシウムがたっぷり含まれていて、酸性雨を中和する利点もあるそうで、くしゃみや鼻水の誘因となる悪しきコトだけでもないらしい。
が、ともあれ車に積もるのは勘弁して欲しいなぁ。
当方宅のガレージ前は東に向けて200mばかし真っしぐらな道路だから、遮るものがなく、いわばケモノミチ、黄砂の通り道。
その行き止まりに車があるから、余計に汚染されているようなアンバイ。一見フンワリしたパウダー状ながら、実態は硬くギザギザした粒子ゆえに、荒い紙ヤスリ同様。
布なんぞで拭いちゃうと車が悲鳴をあげる。
……黄砂は6月頃まで続く。
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12月頃から放ったらかしだった庭池の水換えを、おこなう。
毎年、水温がチョイっと上昇した4月におこなう定例の行事。
車同様、小庭の池にも当然に黄砂は落ちているワケで、水の黄濁はそのせいも含まれる。
すぐそばの金木犀の葉が冬の間に落ち、それが水底に積もっている。水温があがり始めるとそれら葉っぱが腐れて水質を悪化させるんで、セッセせっせと取り除きつつ、水そのものも7割方、換える。
室内で鉢植えにした布袋草は、今月末頃に、池に戻そうかと思案中。
およそ5ヶ月ぶりに、水中に沈めたポンプも可動させる。
冬の厳寒を耐えていた金魚らは、ポンプのそばに寄ってきて、水の動きに身をゆだね、
「久しぶりやなぁ」
水流に向けて尾をふったり、やや闊達にうごく。
ただ、ヒトの影が水面に反映すると、あわてて隠れる。
夏や秋にはヒトが近づいただけで、「何ぞ、くれるのか」と集い寄っていたけど、冬場の間に飼われているコトを忘れてしまったのだろう。
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小庭中央に鎮座するセンダン(栴檀)は、巨木となるので、そうはさせじと、毎年、葉も枝もいっさい丸刈りにして冬を過ごさせる。
それが、去年もそうだったが、小庭の中でイチバンに遅く、ようやく芽吹きだした。
例えば、英国王室所有のサリー州バグショットの邸宅なんぞでは、大きく育って、そのサイズたるや1本のセンダンが200〜300坪くらいの面積を専有する。
柔らかな葉がもたらす木陰の元に椅子を置くというようなコトが出来るワケながら、こちら我が庭は狭小、スペースなし。
一定のサイズを維持させるべく人為的管理なくば、小庭は数年で、1本のセンダンにのまれてしまう。
なので気の毒だけど、大幅な伐採はしかたない。
その丸刈りされたセンダンに今年も芽が吹き出すのをみると、季節のめぐりと、生命力に感心させられる。
きたるシーズンへの、こちらの覚悟をこの芽吹きが、グッと促してくれる。