ゆすらうめの実


ささやかな庭で大きく茂ったゆすらうめに実がいっぱいついた。
弟の子供達5人がハイホ〜ヘイホ〜とやってきて枝に手をかけ、せっせせっせと赤い実をとったので、アッという間になくなるだろうと思ったけども、その2日めの午後に我が手でハイホ〜ヘイホ〜と収穫したら、およそ2キロがとれた。
昨年よりもやや甘いがメチャに甘いというわけでもない。
それにしても、実の多いこと。
昨年の4倍はあるんじゃないかしら… 何でこんなに実ったの、と訝しむほど。
そんなわけゆえ採った2キロはお酒にしちゃうのだ。
果実酒用の焼酎と砂糖も買ってきた。
で、ちょっと前祝い。
赤系の野菜ジュースを焼酎で割り、氷をいれ、実をのっける。
このゆすらうめ達は食べない。
グラスに入れたまま、焼酎の野菜ジュース割りを何度も愉しむ。
3日3晩、そうやってグラスの中に遊ばせたまま杯を重ねるに、ゆすらうめ達は焼酎が馴染んで、なんとも実にオトナな感じの味になっている。
そこで、一口呑みつつ、一粒をほおばる。
前歯で実をこそぎ、プッと種を飛ばす。
おっと… いけない。
部屋の中で種を飛ばしちゃいかんわ。