妙なアンバイの年末年始。
とはいえ、まいとし、三箇日は基本としてどこにも行かずなので、べつだん困らない。
普段は自室ベッドで食事しているマイ・マザ~をば別室にいざない、3日間は共に食事というのを繰り返してるだけなんで、騒動の影響は薄い。
元旦夕刻か2日め夕刻になると弟夫妻とその子供たち全部で7人が、ハイホ~ヘイホ~ ♫ とやって来て、老いたるマザ~は孫来訪で大いに喜び庭駆け廻りはしないけど、顔をほころばす。
ま~、さすがにこの正月、一気に7名ご来訪は、マザ~の年齢を思うと1粒のウィルスがもたらす危なっかしさを意識しないワケでなく、
「弟よ、来るなら、分散でなっ」
言明してるから、騒動の影響がゼロというワケでもない。
(1粒で感染するものなら……、分散とて、さほど意味ないけどねっ)
ともあれ、慌てようが騒ごうがうずくまっていようが、否が応でも2020は終わる。
個々人であれ国歌であれ争ってばかりでヤッカイな生き物が我々だけど、「ゆくとし・くるとし」だけは皆~んな受け入れて共通共同。
ワタシの家は、2021は迎えません
とか、
ワタシ達の国は、2020に踏みとどまります
という反抗も英断もベラボ~も、まったくないんだから、思えばこの一点、ちょっと不思議な感じがしなくもない。
呼吸が欠かせないように、年が変わるのもまた要め、欠かせないんだねぇ。
「せ~の~!」
のかけ声いっせい全国津々浦々で、2021迎撃バリケード封鎖って~コト、安物のSF映画にもないもんねぇ。
ま~、理屈はともあれ、こちら、年明ければ元旦早朝から熱燗、だぁ。
小さな行為だけど、デッカイ、た・の・し・み。
チョコっとした杯は小さいけんど我がハイにゃ、大きなキックいっぱ~つ。
小原の庄助さんは朝寝朝酒朝湯をくりかえし、そ~れで寝床つ~ぶしたぁワケだけど、こちらあくまで3日限定。
庄助さんに較べ、けっこ~自己管理しちゃってるというか、小心者というか、ま~ま~、されど、
「新年いらっしゃ~い」
祝宴としての熱燗とっくり、チャカポコちゃかぽこで、次いでカマボコ入った雑煮だよ~。
準備万端。新年はウィルス騒動がさらにエライことになる予感があるけど、せめて3日間、何ぁ~んもかも忘れ、大停滞しましちゃお。
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2020年 - バッドなハイライト
● コロナ禍- 某ミュージアムでの展示縮小と講演の中止
● コロナ禍- ジャズフェスの中止
● コロナ禍- 某社の新企画案の頓挫
● コロナ禍- 同窓会や新年会を含めアレコレなイベント中止の連打
● MINIの冷却装置部分のシャフト破損という希有な珍事
おまけに、ウィルス騒動で物流混乱の英国からいまだパーツが届かず……
● 春、夏、秋……、同じ本を3回もAmazonに注文しちまったこと
● 工作道具と模型でテンコ盛りになってる複数の部屋を2020もまた、整理整頓できなかったこと
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2020年 - グッドなハイライト
● マック環境更新とその後の快適(ま~、逆に不便になった点もあるけど)
● 図書館で稀覯本扱いの某書を某氏より贈られたこと
● 大事な人の手術の成功と復帰
● あと幾つか諸々。それら点みたいな小さな良き粒々を線でつないでくと、♥なカタチにならんかなぁ
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2020年に観たイチバンの映像
● 1980年代前半のものか……。ドラムのハナ肇を筆頭に超越エンターテインメントもすごいけど、ベースの犬塚弘が松重豊にソックリなのも可笑しくて。いや、その逆、松重が似てるんだ(犬塚氏は90越えて存命。静岡の老人ホームみたいなところでお過ごしのようだけど引退してるワケじゃないのも素晴らしい)
ともあれ「芸能」の深度極まるタモリとクレージー・キャッツの凄み
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2021年期待のフィルム
● 編集次第で『レット・イットビー』の暗鬱っぽい塩味にでも、甘みたっぷりにでも操作出来るというトコロを、確認したく